なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

感染性腸炎

2025年02月13日 | 消化器疾患

 2月12日(水)のお昼に医局のラウンジで別の内科の先生と話していた。その先生に検査室から連絡が入った。外来で提出した患者さんのCRPが20.2と高値だった。

 患者さんは40歳代前半の女性で、2月10日夜から発熱があった。翌11日(祝日)に当番医を受診して、インフルエンザと新型コロナの迅速検査は陰性だった。

 12日に市内の医院を受診して、またインフルエンザと新型コロナの迅速検査は陰性だった。11日は発熱だけだったが、その日は下痢と腹痛(間欠的)があり、症状は腸炎のものだった。(鼻汁・咽頭痛・咳の上記同症状はない)

 医院から当院に紹介になって、発熱外来担当のその先生が診察したという経緯だった。白血球10200・CRP20.2と炎症反応の上昇があるが、それ以外(肝機能・腎機能など)は異常がなかった。

 腹部CTでは、回盲部の壁肥厚・周囲脂肪織の炎症像があり、腸管の拡張は上行結腸から横行結腸の口側まであった。感染性、それも細菌性の腸炎と判断される。

 入院希望もあり、個室入院で点滴と抗菌薬投与が開始されていた。高熱先行でその後からの下痢という経過からはカンピロバクターが疑われる。

 

 

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