1月20日(月)に80歳代半ばの女性が内科新患を受診した。知的障害で施設に入所しているので、正確には施設職員が連れてきた。ふだんはC型肝硬変で当院消化器科の外来に通院している。
1月17日(金)に肉眼的血尿があり、市内の泌尿器科クリニックを受診した。(たぶん腹部エコーで)膀胱内の血腫か腫瘍があるといわれたそうだ。導尿しようとしたができなかった、という。
18日(土)に再度受診希望で連絡したそうだが、診るとはいわれなかった関係で(?)、20日に泌尿器科外来はないが通院している当院を受診したという経緯だった。(当院泌尿器科外来は非常勤で週に3回)
37.3℃と微熱があった。血液尿検査をオーダーしたが、自尿はなかった。炎症反応の軽度上昇と腎機能の軽度悪化があった。
CTで確認すると、右腎盂腎杯に出血と判断される高濃度域があり、そこから右尿管・膀胱内まで流れてきている。膀胱内にかなり尿が貯留しているが、これで排出してないということは、血液が膀胱から尿道への内尿道口をふさいで排出し難くなっている可能性がある。
これは泌尿器科で診てもらわないとどうにもならない。地域の基幹病院泌尿器科に連絡すると、外来で診てもらえることになった。施設車で来ているので、そのまま向かってもらう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます