5月28日(火)にリハビリ病棟に入院している82歳女性が急に39℃の発熱を呈した。
3月29日に脳出血(左後頭葉)が発症して地域の基幹病院に入院した。4月11日には当院にリハビリ目的で転院してきたが、まだ出血は残っていた。(経過は左→右)
リハビリを開始して、特に問題なく経過していたので、担当医は「青天の霹靂」と表現していた。発熱以外の症状には乏しかった。肺炎疑いで胸部CTを行うと、肺炎はなく、思いがけず肝臓に低濃度の病変があった。白血球13600・CRP13.3と炎症反応が上昇していたが、肝機能は正常域だった。
胸腹部造影CTを行うと、右葉後区(S7・S8)に肝膿瘍を認めた。胆道系の異常は認めない。
どうしましょうかと相談された。抗菌薬投与でいけるのかもしれないが、基本的には肝膿瘍の治療はドレナージになる。
その先生は以前別の肝膿瘍の患者さんを基幹病院に紹介していた。今回は肝臓担当の先生が退職してしまった関係で、受けられませんということだった。結局、消化器病センターのある病院に連絡して転院となった。
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