ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

鹿

2010年12月10日 03時53分25秒 | 食・レシピ

冬はジビエのシーズンと言う事で9月の雷鳥から始まって、鴨、ヤマウズラ、山鳩などを使ってきました。

まだまだシーズンは続きますが、昨日は蝦夷鹿の登場です。

赤身で脂肪が少なく、運動量の多い肉には鉄分がしっかり感じられます。

スパイシーな赤であわせるのに最適です。

                                                                          

しかし、それ以上に鹿の料理の良さは日本人の「四季感」に通じる所があり、心がホッコリします。

付け合せには栗を多用し、ソースにはスグリのジャム様のものが入ります。

つまり「森で採れるもの」尽くしなのです。

これを「グランヴヌール」=狩猟長風、といいます。

胡椒を効かせ、甘み、酸味、辛味が脂肪の少なく鉄分の多い、いわば固い肉、に馴染みます。タンニンは沢山は必要ありません。しかしスパイシーさがワインに求められます。

グルナッシュ、シラー、ムールヴェドルなどです。或いは多品種のブレンド。

寒さを逆手に鹿をいただきながら季節を愛でて下さい。現在入荷のものは残り10皿分位ですが3,4日分でしょうか。是非お試しください。

お待ちしています。