ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

アルザスの卵が先か鶏が先か?

2013年01月20日 03時11分19秒 | ワインの事

アルザスのワインは「葡萄品種が書かれているフランスでは珍しい産地」と呼ばれることが多いかもしれません。

確かにリースリング、ゲヴルツトラミネール、ピノグリ等個性的な葡萄の品種が購買時の品定めに便利で、その意味が大きな位置付けになっています。

しかし、必ずしもそうではありません。

お安いワインは結構な数の葡萄をブレンドしていたりします。

発泡性のクレマンダルザスもそうですね。

北の産地のアルザスでは酸やミネラルに特徴がありますが、場合によっては線が細い仕上がりになったり、香りが単調であったりすることも少なくないのです。

が、ブレンドによって丸み、複雑さ、奥行きなどが掛け算的に増幅するのですね。

その代表的な生産者がマルセル.ダイス。

単なるアルザスブランでは何と13種の葡萄が使われています。

お安いワインですが、かなりの満足度の多面的な味わいです。

高いものは5ケタの値段がしますが、その複雑さは類を見ません。

今、開けていますのでお試し頂ければ、と思います。ハモンや帆立の料理、或いは足赤海老などと合わせて頂きます。

ちなみにアルザスでのブレンドワインの事を「ツヴィッカー」と呼びます。或いは「エーデルツヴィッカー」

また指定高貴品種と呼ばれる葡萄だけでブレンドした上級ものは「ジョンティ」と呼びます。

参考までに・・・・・・