アルザスのワインは「葡萄品種が書かれているフランスでは珍しい産地」と呼ばれることが多いかもしれません。
確かにリースリング、ゲヴルツトラミネール、ピノグリ等個性的な葡萄の品種が購買時の品定めに便利で、その意味が大きな位置付けになっています。
しかし、必ずしもそうではありません。
お安いワインは結構な数の葡萄をブレンドしていたりします。
発泡性のクレマンダルザスもそうですね。
北の産地のアルザスでは酸やミネラルに特徴がありますが、場合によっては線が細い仕上がりになったり、香りが単調であったりすることも少なくないのです。
が、ブレンドによって丸み、複雑さ、奥行きなどが掛け算的に増幅するのですね。
その代表的な生産者がマルセル.ダイス。
単なるアルザスブランでは何と13種の葡萄が使われています。
お安いワインですが、かなりの満足度の多面的な味わいです。
高いものは5ケタの値段がしますが、その複雑さは類を見ません。
今、開けていますのでお試し頂ければ、と思います。ハモンや帆立の料理、或いは足赤海老などと合わせて頂きます。
ちなみにアルザスでのブレンドワインの事を「ツヴィッカー」と呼びます。或いは「エーデルツヴィッカー」
また指定高貴品種と呼ばれる葡萄だけでブレンドした上級ものは「ジョンティ」と呼びます。
参考までに・・・・・・