ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

為替

2015年03月13日 03時33分57秒 | 日記
昨日の為替状況を見ると

ドルvs円が121円台

ユーロvs円が127円台

対ドルと対ユーロが近い水準なんて何年振りなんでしょうか?


ソムリエをしている身としては対ユーロの120円台というのは胸を撫で下ろさずにはいられない数値です。



私は経済学者ではありませんのでアナリストのように専門的な事は判りませんが、リーマンショック前の対ユーロ170円近い数字は「二度とゴメン」な感じで、しかし2年半前のように対ユーロが100円を切るのも輸出企業の危機を煽ることは理解しています。

で、私の感覚(メチャいい加減な感覚ですが)では120円台をウロウロしているのが輸出、輸入双方ともに円滑な値ではないのかな?と漠然と感じているのです。


しかし株価だけは為替も関係なく、実体経済を反映するんでもなく上昇しています。

実態賃金は下がっているとの報告も続いていますから「株が上がった」と喜んでいられません。


が、兎も角為替は輸入の多いワインを扱うソムリエには嬉しいニュースですし、フレンチやイタリアンのシェフにしても良い話ではないかな、と思います。


「何を言っている!!輸入物を使うからダメなんだ」という声も聞こえてきそうですが、和の食材やワインで賄えるほど国産は豊かではありませんね。

油、粉、肉類(高価なものを除く)も輸入頼りですし、多くの「国産ワイン」も輸入原料だよりなのは深刻な話です。

なによりエネルギー資源が輸入ですものね!!

今、燃料は下がっていると言われますが為替が有利になれば、船を使って漁に出る漁業の原価はどうなるの?
国内の宅配運賃は下がらないの?
輸入に頼る粉を使ううどんやパスタは安くなるの?

などと都合よく考えようとしますがどうなんでしょうか?


とはいえ為替が変ったとしても国内の価格に反映されるのは夏頃でしょうか?

そんなこんなを考えてニュースを見るのも「ヒダの少ない脳ミソ」にはいいかも知れません。


経済のお強い方からは「鼻で笑われる」話を書きましたが、

自身の感覚の中でわかっているのは

1:為替の影響は数か月の中で反映される。

2:株価は上がっても下がっても殆どのサラリーマンや私達飲食には反映されない。

という2点です。


そむりえ亭でお出しするワインのクオリティは為替によって上げ下げ出来ません。

すぐに130円、140円と変らないように願います。
輸出系産業の方も対ユーロ120円台で大丈夫なようにお願いいたします!!!