ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

実践か、学校か・・・・

2015年07月04日 03時06分20秒 | ちょっと休憩
色々な人から

「子供が料理人になりたがっているが、調理師学校に行かせるべきか?」

「ソムリエになりたいんですがワインスクールに通うべきか?」

「サービスを勉強したいんだけど・・・・・」

等と聞かれます。


私の答えは「どちらも本人次第」です。


少なくても多くの優秀なシェフは調理師学校に行っていない人が結構いて

有名なソムリエも独学であったり

良いサービスマンも叩き上げであったり、なのです。

ちなみに私の身近な所では前職のホテル時代に最後に一緒に働いた小西シェフは素晴らしい人でしたが調理師学校には行っていませんし、そむりえ亭の2代目シェフの清田君もそうでした。3代目の小保内君もそうです。

むしろ自由な発想や創意工夫を感じたのは学校に行っていなかったからかもしれません。


「優秀」「有名」とか「良い」というのも何を基準にするかで全く違いますが、現場に勝る教師はいない、というのは真実です。

勿論、いい意味でも悪い意味でも、ですが・・・・


では、行かないほうが「絶対良い」か、というと「ネットワーク」を持つには学校は有利かもしれません。

或いは「古典」や「名前の由来」などの基礎は学校でこそ習えるかもしれません。

独学でも出来るかも知れませんがフランス語やイタリア語の意味や現地での素材が違う場合の出来上がりは「現地を良く知る先生」も頼りになるものです。


サービスはどうか?

カッコいいサービスなのか、お客様に即したサービスなのか?は学校では教えてくれません。

しかし、海外や地元以外のお客様が多い店では学校での知識も無駄ではない、といえます。



大事なのは「本人のやる気」

しかし「やる気」は「学校で頑張るぞ」という「やる気」ではありません。

この先、数十年、自分の仕事として向き合う「やる気」です。


学校に行くにはお金も時間も費やします。

それを親に「返すぞ」って気合いが欲しいですね。


そういう私ですがホテル学校をでて「良かった」と思っている、というより良かったと言えるように頑張っているつもりです。

しかし、ホテル学校を出てから学んだ方が圧倒的に多い、というのも確かです。


皆さん、そこは人生に係わることですから大いに悩んでくださいね!!!


                樋口誠