ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

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 樋口誠

ミネイロンの悲劇か?って・・・・・

2015年07月07日 02時16分58秒 | ちょっと休憩
「病は気から」とか「頭の中が真っ白になって何も見えなくなった」とか・・・・・

人間は弱いものです。

テレビを見ながら「なんでこの場面でアレがでけへんねん!!」とか「いつもの様にしたらええねん」と簡単に言ってしまいます。
が、そんな簡単な事ではないんですね。

それが顕著だったのが「ミネイロンの悲劇」と言われた昨年の男子のサッカーワールドカップ準決勝です。

圧倒的な人気を誇る地元ブラジルがドイツ相手に「アレヨアレヨ」という間に7点を取られて敗退。

私も見ていましたが、まさに「悪夢」です。


ドイツが強かったのは誰しも認める所ですが、まさかブラジルがこんな負け方をするなんてあり得ない、というのが多くの方の印象ですね。

おそらくドイツが2点くらいまでで、その後のシュートを外していたら結果は違ったかも知れません。

しかし現実は前半だけで5点。

ブラジルのチームワークはズタズタで、「いつもの姿」は見る影もありません。



皆さんも誰かと喧嘩、或いは言い争い、暴言を吐かれた、などの時に手足がワナワナ震えたってことは一度や二度はあるでしょう。

身体は簡単にコントロールできないのですね。


昨日の朝、なでしこジャパンは「ミネイロンの悲劇」を再現するか?と思われました。

開始16分で4点も取られれば精神崩壊です。

普通の人達なら・・・・・・


しかし、違いました。

前半30分過ぎから澤選手他の交代が始まると反撃ののろしを上げるじゃないですか!!!

で、2点を返す。

いや、結果は2対5で敗れましたが、あれは「ミネイロンの悲劇」ではない素晴らしい「気力」「技術」そして「チームワーク」です。

試合後のインタヴューでも澤さん、宮間さん、立派でした。

CBの重責を果たせなかったと自分を責めて泣き崩れた石清水さんも悔しかったでしょうが、あれは仕方ない。

一人が悪い訳じゃない、とうのが徹底されていたのが我らが「なでしこ」じゃないでしょうか?


負けることはある。

それが勝負事です。

が、その後の立て直しは誰にでもできることではありません。

仕事もそうですし、失恋もそうでしょう。

友達関係もそうですね。


「なでしこジャパン」

良いものを見せて頂きました。

マネが出来るかどうか、判りませんが「打たれ強くなりたい」と強く思いました。



                樋口誠