ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ブルゴーニュの話を聞きながら・・・

2015年07月18日 02時51分45秒 | ワインの事
台風11号が四国から中国地方に抜ける頃、シャンボール.ミュジニィ村のドミニク.ル.グエンさんは自らのドメーヌ「ユドロバイエ」のPRに来日です。

2年ぶり3回目という事ですが、いつもニコニコないい笑顔の彼。

陽に焼けて、手のひらは葡萄の枝の色素が沁みついて取れないほどの働き者です。


ラベルはというと派手さの無いクラシックな、言い換えれば「シャンボール.ミュジニィ」らしい感じで、味わいはそれに比例します。

昨日のディナーは「難しくなく楽しんでほしい」ということが滲み出たお話だったかな、と思います。

ブルターニュ出身の元空軍のエンジニアの婿に入った先が「ユドロ.バイエ」

多分、フランス人とは言え、少年の頃はワインに親しみのないブルターニュの出身です。


7月の日本のこの時期、台風にムシムシの湿度は「想定外」のはずです。

しかし、今年のブルゴーニュは40度を超える熱波に襲われ「日本の様に雨が欲しい」そうです。


98年からドメーヌを継いでいる18年目ですが「自然との闘い」は「新しい自然」に「古い経験が役に立たない」シビアな仕事です、とかれは言います。
吉田拓郎さんの「イメージの詩」の歌詞そのものですね。

2010年2011年2012年と収量の低さに悩まされました、という彼も「でも2012年は2005年を彷彿する仕上がりになった」と自慢げです。

自然と闘うからこその品質への愛着は小さなドメーヌならではです。

昨日使ったワインと同じ4種が7月8月開いています。

ドミニク.ル.グエン。

いい男です。

お試しくださいネ!!!