ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

道具

2017年11月02日 02時15分56秒 | ワインの事
昔=前職のホテル時代のこと、某航空会社の系列でしたからソムリエ実技試験の直前ともなるとCAさんが実技試験の練習をしたいと来られていました。

しかし半数の場合、私は「キレて」しまっています。

というのは「受験用に新しく高いオープナーを買ってきました」「使い方がわかんな~~い」とかヌカシテいるのです。

この試験は我々の同業者が日頃培った技術を試し、世に認めてもらう試験。

当時は今よりも受験資格の幅が狭かったので、本職の人が一日10数時間働き、月の休みが数日の状態で、勿論学校も通わずに受験していましたから、遊びの延長のような姿勢には辟易なのです。


大体「受験だから新しいのを買う」なんていうのは「普段ワインを抜いていない」と同義語です。

普段使っているもので受験できないのは私にはあり得ないこと・・・・


ちなみに私はワインオープナー評論家(笑)を他称されていた時があって、本にページを頂いて書いたこともあります。

で、タイプ違いのオープナーを80種以上使っています。(コレクションは何百本もありました=過去形)

メインで使うものは30年で3種位ですが、すべての種類を「そこそこ」試しています。

中には「これは特殊だ」「あれはこういう場合には便利」「カプセルを切るにはこのほうが・・・」的なことを確認していました。

趣味の無い私には絶好の「道具」です。


で、この一年ほど使っているのは超安いものです。
ラギオール ソムリエナイフ PCボルドー
SCIP(スキップ)
SCIP(スキップ)

色は違いますが、だいたいこんな感じです。

何の問題もなく毎日沢山のワインをスイスイと開けられる「道具」
高いものも勿論持っていますし、それなりの良さがあります。

しかし「道具」は使い込んでこそ「道具」です。

また私の使い方では4000本から5000本開けるとスクリューの根元がぐらついてきますので、新しいのを「慣らし」も兼ねて常備しています。

バットが折れてバットなし、ではソムリエは出来ませんものね(笑)

どうぞ、見た目のカッコよさに惑わされず、使いやすいものを選んでください。

いつでも私なりに解説させていただきます。

遠慮なく‼‼


          樋口誠