ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

「好み」や「苦手」

2017年11月21日 01時42分12秒 | サービス
子供の頃に好きだったハンバーグやナポリタンが大人になると敬遠したり、苦手だったコーヒーが病みつきになったり・・・・

それは「子供と大人だから」でなく、大人になっても数年の周期で変わっていくものです。

先天的なアレルギーの場合は除き「あんなに毛嫌いしていたものが大丈夫になった」例は沢山見ています。

「特段、美味しいと思わなかったアレが今では大好物」ということもあります。

「いやあ、毎日食べているうちに受けつけなくなった」なども・・・・


さて、我々サイド=サービスマンは「お客様の好みを記録している」「前に食べたものと違うものを出したい」などと思いがちです。

それを知ったお客様は「そこまでしてくれているなら、それを食べよう」と思わざるを得ないこともあります。

だって「もう一回食べたい」「最近、アレも食べられるのになあ・・」ってことが多いものなのです。


「記録をつけている」ことに満足して、それをお客様に知られては「サービス精神を発揮するのはお客様」という事に他なりません。

「あくまでも記録」でしかない。


「今日現在のお好み」「嗜好」は上手に引き出さなければ、と思います。

私が上手なわけではありませんが、ホテル時代のある時期に記録をやめました。

1週間前なら大体は憶えてますし、しょっちゅう通っている顧客ならノートの記録をめくるより「頭の中の記憶」のほうが早いはずです。


また「こんなん食べて欲しいねん」という気持ちも大事ですが、記録に頼るとソレも逃すかもしれません。



ちなみに昨日、「牡蠣が苦手で食べられなかったけど、最近は美味しいと思うようになった」「そむりえ亭でも美味しい牡蠣を食べてみたい」という人がいましてね・・・・・



          樋口誠