ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

1980年代は・・・

2019年06月08日 03時23分45秒 | ワインの事
私がホテルで働き始めたのが1979年。

20歳の頃です。

それから「ワインのある世界」に徐々に浸っていくのです。

で、前職のホテル時代の最初の職場ではコーヒーショップでありながら、当時では珍しく沢山ワインを販売していました。

ソムリエではありませんでしたが、フランス、イタリア、ドイツ、ポルトガル、アメリカ、日本などのワインをグラスで開けていたりしました。

その次の職場が同じホテルのフレンチでした。(まさかの21年もいました)

そこで先任のソムリエから引き継いだワインは店内のセラーだけでも1000本ほどありましたが、その国の数はむしろ減っていまして、、ま、フレンチですからフランスが殆どだったことはやむを得ないな、と・・・

しかし、それ以外がドイツと日本しかなく、イタリアすらありません。

「えっ?」と思った私は色々な国のワインに目を向けて仕入れを重ね、気が付けば1000本から2000本に。

勿論、他の「大ホテル」の地下セラーなどは数万本と言われていましたから可愛いものですが・・・

増やしたのは、イタリア、スペイン、ブルガリア、オーストラリア、ニュージーランド、カリフォルニア、オレゴン、ワシントン、チリ、アルゼンチンetc・・・

とりわけカリフォルニアはコンクールに出たこともあって多くの種類、本数を扱っていたものです。

今の店の様にグラスでも沢山開けていましたが、ホテルのダイニングである以上「ワインリストをお出しする」ことは必須です。

そうすると「ボルドー」が圧倒的にボトルオーダーされていた時代でもあります。

色々な地域や格付けの幅広いヴィンテージを扱っていましたので、それは今でも財産になっています。

並行してカリフォルニアの「ボルドー系」もまあまあ熟成ものを使っていましたので、いい勉強です。



さて、そむりえ亭としてのワインはむしろボルドーの出番は少なく、国も様々です。



グラスで販売しますので古いワインも少ないわけです。

しかし、少しはそういうストックもありますし、グラスで使っていたものを「ちょっと置いておこう」というのもあったのですね。


それが、この4日からの「在庫処理」でお出しているわけです。

今回は古いもので94年、新しいもので2006年。

産地はサンテステフ、マルゴー、ポイヤック、オーメドック、そして多分今日サンジュリアンとサンテミリオン。

格付け2級から、4級、5級、そして3級のセカンドラベル、1級のサードラベル、サンテミリオン特級などなど・・・


私ではなく、従業員にはいい経験になっているのではないかな、と思っています。

あ、勿論お客様に楽しんでいただいた上で話です。

今日も間違いなく2種類をお出ししますので、ご来店の方はお楽しみになさってください。

お席は半分ほど埋っていますが、まだまだ大丈夫。

ご連絡をお待ちしています。


             樋口誠、