そむりえ亭のお客様は、いや他のお店でもそうなんだろうと思いますが、私=店主と似た年齢の層が多いものです。
ですので、ここ何年かはやはり介護の話などがよく登場するのです。
「そんな暗い話をするな」という人もおられるでしょうが、これは大事なことですので情報交換はした方がよいと思っています。
さて先日、私と同い年の方から聞かれたことがあります。
その方も親御さんの介護をなさっているのです。
「樋口さん、介護をして見送った後で一番後悔していることは何か?」と・・・
「これ、って一つに絞れません。あれもこれも後悔だらけです」としか答えようがありません。
それが「後悔」というものの正体ですから仕方のないことだとも思ってはいますが、やりきれない気持ちは残ります。
その「あれもこれも」の中でも引っかかるのが2年前の出来事です。
忘れもしない2017年6月3日。
何故忘れもしないかというと、弟から「ちょっと入院して手術をするから同意書にサインしてほしい」と言われた電話を切った直後にそれは起こります。
いつものように杖をつきながらも寝室からリビングに向かって「普通に」歩いていた母が突然、まさに突然崩れるように倒れたのです。
「痛い」「痛いよ~~」
転んだことで骨折か?
色々なことが頭をよぎります。
食事中の方には申し訳ありませんが、その瞬間に便を放出したようで悪臭にも見舞われます。
ちょうどヘルパーさんが来れれる直前でしたので、リカバーは二人掛かりで行い、改めてベッドに寝かせます。
で、病院に行きたいのですが動けません。
まだ車椅子のお世話になる前ですから・・・
急いでケアマネさんに電話して車椅子を持ってきてもらい行きつけのクリニックへ向かいます。
出た診断は「帯状疱疹後神経痛」
帯状疱疹のあと、数か月目に急に出てくる激痛を伴う神経痛だということです。
ドクターには「帯状疱疹の症状は無かったのか?」と聞かれ、「あ、あの時の・・・」
そういえば冬場に「ちょっと背中が痒い」「腰の辺りを掻いて」と言われて「乾燥しているから痒いんやねえ」などと言いながら対処していましたが、実はそれが帯状疱疹だったのですね。
軽く考えていた私の横着。
もし、その時点で医者に行っていたら、その後の症状は無かったかもしれないと思うと悔しい気持ちが湧き出てきます。
だって、それ以来寝たきりになるんですもの。
歩ければ今でも元気だったかもと・・・・
どうぞ、これから介護をされる方には「小さな症状でも専門家に看てもらう」ということを肝に銘じておいてください。
母と同時に弟の手術、なにか不思議な繋がりを感じた「忘れられない一日」でした。
樋口誠
ですので、ここ何年かはやはり介護の話などがよく登場するのです。
「そんな暗い話をするな」という人もおられるでしょうが、これは大事なことですので情報交換はした方がよいと思っています。
さて先日、私と同い年の方から聞かれたことがあります。
その方も親御さんの介護をなさっているのです。
「樋口さん、介護をして見送った後で一番後悔していることは何か?」と・・・
「これ、って一つに絞れません。あれもこれも後悔だらけです」としか答えようがありません。
それが「後悔」というものの正体ですから仕方のないことだとも思ってはいますが、やりきれない気持ちは残ります。
その「あれもこれも」の中でも引っかかるのが2年前の出来事です。
忘れもしない2017年6月3日。
何故忘れもしないかというと、弟から「ちょっと入院して手術をするから同意書にサインしてほしい」と言われた電話を切った直後にそれは起こります。
いつものように杖をつきながらも寝室からリビングに向かって「普通に」歩いていた母が突然、まさに突然崩れるように倒れたのです。
「痛い」「痛いよ~~」
転んだことで骨折か?
色々なことが頭をよぎります。
食事中の方には申し訳ありませんが、その瞬間に便を放出したようで悪臭にも見舞われます。
ちょうどヘルパーさんが来れれる直前でしたので、リカバーは二人掛かりで行い、改めてベッドに寝かせます。
で、病院に行きたいのですが動けません。
まだ車椅子のお世話になる前ですから・・・
急いでケアマネさんに電話して車椅子を持ってきてもらい行きつけのクリニックへ向かいます。
出た診断は「帯状疱疹後神経痛」
帯状疱疹のあと、数か月目に急に出てくる激痛を伴う神経痛だということです。
ドクターには「帯状疱疹の症状は無かったのか?」と聞かれ、「あ、あの時の・・・」
そういえば冬場に「ちょっと背中が痒い」「腰の辺りを掻いて」と言われて「乾燥しているから痒いんやねえ」などと言いながら対処していましたが、実はそれが帯状疱疹だったのですね。
軽く考えていた私の横着。
もし、その時点で医者に行っていたら、その後の症状は無かったかもしれないと思うと悔しい気持ちが湧き出てきます。
だって、それ以来寝たきりになるんですもの。
歩ければ今でも元気だったかもと・・・・
どうぞ、これから介護をされる方には「小さな症状でも専門家に看てもらう」ということを肝に銘じておいてください。
母と同時に弟の手術、なにか不思議な繋がりを感じた「忘れられない一日」でした。
樋口誠