ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

グルナッシュ

2019年06月13日 02時53分29秒 | ワインの事
カベルネソーヴィニヨンやピノノワール、メルロ、シラーなどが赤ワイン用の超メジャー葡萄だとすると、グルナッシュは次のグループに位置するのだろうと思います。

南フランスのローヌ地方で有名ですが、スペインが原産のようです。

ガルナッチャです。

イタリアでもガルナッチャと呼ぶ地方もあれば、サルデーニャ島ではカンノウナウ。

所謂【地中海品種】の代表選手でもあります。

他の国でも造られていますが、やはりオーストラリアが挙げられます。


ではどんなワインになるのかというと意外に知られていません。

というかグルナッシュ単体で作られることが少なくシラーやムールヴェドルなどの品種とブレンドされることが多く「それだけのワイン」を試したことがある人が少ない、という事なんですね。

実際のところは「13品種のブレンドが許可されている」シャトーヌフ デュ パプ」という産地でもグルナッシュのみで造られるものはあります。

またオーストラリアでもシラーやムールヴェドルとブレンドされることが増えてきていますが、実は単体のものもあるんです。

今月はマクラーレンヴェールという所の「サミュエルズ ゴージュ」のグルナッシュを使っていまして「まさにグルナッシュ」という見本を示しています。

例えば色合い

実は「淡い色合い」でブレンドアされたときに感じる「黒っぽく向うが見えない」というのと違う、というのが解ります。

また香りは赤ワインには赤や黒の「ベリー」を探すのですが、そして勿論見つかるのですが、私の場合「柑橘の乾いた皮」(陳皮)を感じます。


勉強を始めたばかりのソムリエなどは色の泡さを見た時点で「これはピノノワールやな」と「決めつけ」をしてテースティングをしてしまいがちな品種です。

口に含むと酸は穏やかで香りも先述の「赤黒のベリーでない香り」が見つかるはず。

少しスパイシーさもあります。

そして高アルコール。



そむりえ亭は勉強をする所ではありませんが、今月のサミュエルズゴージュは余計な先入観を払しょくするにはいいワインかな、と思います。


            樋口誠