例えば日本人の両親の子供がアメリカで生まれ育ったとします。
顔立ちや肌の色、そして体格は「どう見ても日本人」です。
そういう意味ではワインの世界でも「バラエタルワイン」と言われる葡萄品種表記のワインは「消費者の選択肢を判りやすく」という役割を果たしています。
しかし、話す言葉は英語でしょう。
日本人には見られない「レディファースト」とかも自然と覚えているのではないかと思います。
世界の見方も違っているはずです。
ワインも同じです。
「葡萄品種で判断できる」部分は認めながらも、その土地土地での気候や風土、社会環境でワインは大きく変わると言っても大袈裟ではないんですね。
例えば現在そむりえ亭ではスペインのガルナッチャとフランスのグルナッシュが開いていますが、黙ってお出しすると同じ葡萄とは気付かない人も多いものです。
南仏のシラーとオーストラリアのシラーズも「こんなに違うのか?」ってなもんです。
同じ産地でもボージョレのヌーヴォーと村の名前が入ったボージョレも別物。
素晴らしいテイスターはそれでもブラインドテイスティングで正解=品種を特定するかもしれませんが・・・
勿論、判りやすい品種もあります。
ソーヴィニヨンブランやゲヴルツトラミネールは比較的そうです。
いずれにせよ、皆さんがワインを購入する際に品種だけを頼りにせず店員さんの意見などを聞いて決めて欲しいと思います。
・・・とはいえ、そむりえ亭では私が自信をもってお勧めしますので、ご安心ください。
今日もゆっくりです。
お待ちしています‼
樋口誠