常々言っているのですが、ワインの色の濃さは「コク」とか「ボディ」とか「味が濃い」とかに直結しません。
果汁が薄めのワインでも黒い皮を長時間浸していれば色は濃くなりますし、しっかりした果汁のワインに同じ時間をかけて、皮を浸しても濃くならなかったりしますし・・・
醗酵時点で濃かったワインも樽に入れて熟成すると落ち着いた透明感を持ったりもします。
白でも同様に力のあるものは熟成の速度も遅く、意外に淡い色合いの期間が長かったり、すぐに酸化する白は濃く見えるものです。
同じ色合いに見えてもロゼワインとオレンジワインでは強さは別物です。
ちなみに今お出ししている「イランシー」というブルゴーニュ北部の赤は非常に濃い色合いのピノノワールです。
しかし、だからと言ってワインのボディやコクや味わいが強いわけでもないのです。
理由は幾つかありますが、それはお越しの際に・・・・(笑)
つまりワインも人間と同じ「見た目で判断しない」ということですね。
(見た目も材料の一つではありますが・・・)
さて今日はテーブル席は埋りましたがカウンターはガラ空きです。
お待ちしています‼
樋口誠