今月のグラスワインに「クロ.バドン」と言うワインがあります。さんてみりおん、つまりボルドーの右岸と呼ばれる地域のものです。メルロ種の特性が生きた、ボリュームがあり、土っぽさもあり、ニューワールドにないエレガントさもあり、です。アルコールが13度、と言うのは食事をしていてスーッと流れる度数。適度な酸味がスマートさを演出します。
今回はこのワインを使うつもりで見積もりを取った所、2003年、2004年、2005年、2006年とありましたが、強い年、暑い年は避け(2003年、2005年)新しすぎるのも止めました。2004年ならボルドーらしい、逆に言うとニューワールドと差別化出来る年、と言うことで選びました。正解でしたね。
10月11月とオレゴンワシントン、5月にもカリフォルニアとアメリカのワインが結構多かったので(今月、まだ少し残っていますが・・・)ボルドーらしさが欲しかったのです。
ちなみにこのワインはチュヌヴァン氏というボルドーの寵児が造っており、いくつかの高級なシャトーを運営しています。彼のワインは高値で取引されますが、クロ.バドンはその弟的なワイン。充分な存在感で「さすが!!」と思わせます。
香川産の牛をシンプルに焼いたもの、鴨、ブリなど応用範囲の多いのもこのワインの葡萄メルロの偉い所です。