ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

何故か思い出しました。

2013年02月18日 03時19分33秒 | ちょっと休憩

私は読書家ではありません。

というより、殆ど読みません。

ワインの本はいまだに必要に駆られて見はしますが、小説やエッセイ等はここ十年以上読んだことがない。

お恥ずかしい話ですね。

それでも小学校から中学校に掛けては親から伝記もの、哲学的な本等を与えられ読まされたものでした。

読みだすと止まらないのですね。

ですから、今読まない理由は「止まらなくなるのがイヤ」なのかも知れません。


そのわずかな読書歴の中で心に残っているのは哲学者三木清さんと「次郎物語」の著者である下村個人さんです。

何故か今日、その次郎物語の中に出てくる一節が浮かんできました。

「白鳥入蘆花=白鳥蘆花に入る」です。

背の高い芦の花が咲く河原に真っ白なハクチョウが滑り込みように降りてくると、ハクチョウのその姿は芦の中に消え行っていくけれども、大きくゆったりとした羽の起こした風は芦野原に大きな波を描いている。

白鳥は綺麗で大きな翼を持つけれど、自分を主張せず、芦野原に影響を残す。というものですね。

何故思い出したのかは判らずじまいですが、つい自分を主張してしまいそうな私に対する神の警鐘なのかな、なんて思ってしましました。

次郎物語の中には、もう一つ「飛び上がりもの」という表現も出てきます。

つまり飛び上がりものにならず、キッチリと為すことを為していれば、結果はついてくる、という事なのでしょうね。

40年以上前の記憶です。

解釈が違っていれば申し訳ありません。

しかし、「フッ」と思い起こさせてくれた神様。

有難いと思います。

ご存知の方はご存知の様に私は我を通してしまうタイプです。

飛び上がりもの、です。

よくぞ、思い起こさせてくれた、と感謝ですね。

これから何か言いだしそうな時に、思い出したい言葉です。


お陰様で昨日も・・・・・

2013年02月17日 03時42分20秒 | ちょっと休憩

一昨日に続いて昨日も忙しい一日でした。

前日には及びませんが、それまでのヒマさは何処に行ったのか?と言う位です。

お陰様で坂本君の仕込みが追いつかず、連日私と三宅君が帰った後も居残って遅くなっています。

坂本君に拍手、です。

今日明日は曜日からして、この2日ほどの忙しさではないかと思いますが、油断せず構えたいと思います。

さて、これからの一週間は雨の日が多いようです。

どうぞ傘のご用意をしてお出かけしてくださいね!!

お待ちしています!!


久々にバッタバタしました・・・・・

2013年02月16日 04時04分58秒 | ちょっと休憩

2月はヒマな日が続いておりましたが、昨日は一転して大忙しでした。

有難い話です。

しかし、現状のスタッフ数ではお客様にはバタバタした風景をお見せして恥ずかしい限りです。

今回、驚いたのは遅い時間からのお客様がシッカリ食事を召し上がってくれたことです。

いつもは18時19時位にスタートの方がガッツリ食事をされ、遅い時間の方はバー使い、なんですが・・・・

昨日に関しては24時過ぎの時点で食事客で、ほぼ満席でした。

流石に追われてしまって、ゆっくりとしたサービスでは無かったんですね。

お恥ずかしい限りです。

しかし、お陰様で「忙しい」というエネルギーを頂きましたので今日も元気に頑張れます。

さて、今日もガンバロ!!

お待ちしています!!!!


26日のワインメーカーズディナーについて

2013年02月15日 02時29分54秒 | ちょっと休憩

お陰様で26日のレバノンワイン「シャトーミュザール」のワインメーカーズディナーは満席になりました。有難うございます。

しかし、この回で使うワインの多くは2月のご来店時にお飲み頂けます。

一部バックヴィンテージのものは「必ずあるとは言えない」状況ですが、若干ならございますのでお試しください。

何れも素晴らしいバランスのワインです。

何しろ約6000年前からの産地です。歴史が積み上げた旨味をご堪能いただけますよ!!

え、どんな感じかって?

それは来店し、お飲み頂いてからのお楽しみです。

ご期待ください!!


今日はバレンタインデー、ですね!!!

2013年02月14日 02時26分12秒 | ちょっと休憩

しかし、ウィキペディアをひも解いてみると、歴史的にも世界的にも日本の習慣は特異なようです。

私達は男性ですので有難い話ですが、女性は大変ですよね・・・

そむりえ亭のスタッフは男所帯ですので、義理チョコは既に何件か頂いておりますが、申し訳ないなあ、と思う最近であります。

どうぞ女性のお客様、或いは関係者の皆様、そむりえ亭にはお気遣いなく!!!!

とはいえ、今日はバレンタイン本番ですから、どうぞ思いの丈を意中の人にぶつけてワインでも傾けて頂ければと思います。

今日はまだお席が有りますよ!!!

本題に戻りまして、世界一般的には確かに男女の「思いを伝える」習慣という点では間違いないようですので、男性も貰うばかりでなく前向きに進んで頂きたいと思います。

なーーーんて、私が言うのもおかしいですよね(涙)

ま、私は皆様の為に汗をかきたいと思います!!!

お待ちしています!!!!!


世界中の生産者の流れです。

2013年02月13日 02時09分47秒 | ワインの事

昨日は久しぶりにソムリエ協会関西支部の例会セミナーにお手伝い?に行ってきました。

かつて支部長をしていた頃までは毎回の様にお世話させて頂いたのですが、代替わりすると邪魔しない様にと遠ざかっていたのです。

しかし、今回は私が「会員増強委員長」的な役割を負っていまして、関西で会員を増強できる素晴らしい資質を持っていると判断した奈良での開催。

押した本人が私ですので出かけない訳にはいきません。

奈良には会員が60名少々しかおりません。しかし毎回100名を超える出席者で賑わいます。

奈良の観光的資源も理由になるのでしょうが、しっかり話を聞きたくなる「落ち着き」がある所。

熱心な聴講者が沢山いるのです。

皆さん、しっかり話を聞いておられました。

それより、嬉しかったのはテーマ「ナパヴァレーのテロワールを探る」を話しにきた3名の生産者です。

「俺が俺が」、でない「飲み手の為に」、の気持ちが伝わるセミナーで気持ちが良いものでした。

「誰と」「何を食べながら飲むか」が最優先で「ワインは最後に選ばれるもの」という話を最後に締めくくるべく言っておられたのは皆の胸に響いたのではないでしょうか?

ナパのワインは決してお安くありませんが、高すぎないワイン=品質の割にお手頃なものも多数あります。

彼らが「涼しいよい年」という表現を2009年産に付けていましたが、暑くてマッチョな年は既に卒業しているのだな、と感じて好ましく思ったのは私だけでは無かったでしょう。

温暖化で再確認のワインの本質を世界中で模索しているのだ、と感じた一日でした。


今日は臨時休業です。

2013年02月12日 02時15分22秒 | ちょっと休憩

今月は2日、6日とお休みを頂いたこともあり、前半は忙しいとは言えないそむりえ亭でした。

そんな中で今日12日(火)もお休みを頂きます。

ソムリエ協会の行事に私は勿論、三宅君も参加させて頂くからです。

御容赦くださいませ!!

今回は奈良でナパヴァレーからの3名の生産者の話を聞くセミナーです。

関西圏では人口の少ない奈良ですが、いつも沢山の聴衆が集まる奈良。

協会を運営する立場としては、嬉しい限りであります。

貴重な話とテースティングが出来るのは会員の権利ですから、どうぞ皆様、入会して色々勉強して頂ければ、と思います。


もう14年前ですが・・・・

2013年02月11日 02時44分22秒 | ワインの事

ポルトガルを訪れたことがあります。

ほとんどの行程はポルトの視察ですが、最後の2泊3日ははるか大西洋上の島マデイラ島でした。

10月31日から11月2日までの期間でしたが島の南側は太陽を浴びて暖かく海水浴をしている人もいる位でした。

それもその筈、マデイラ島は北アフリカと同緯度なんですね。

マデイラワイン産地でありながらホテルゲストはヨーロッパ北部のお金持ちばかり、というバカンスの島でもあるんですね。

そこでは他のワインではしない「熱による熟成」をワインに与えます。

他のワインならば劣化条件になる所で、気が付けば西洋版老酒(ラオチュウ)の出来上がりです。

「気が付けば」とはいえ上級のものは何年もの間、いや何十年物間、樽の中で熱による熟成と蒸発を続けます。

えも言えない凝縮と昇華を身に着けたマデイラは最良の食後酒の一つです。

私は中でもセルシアルという葡萄のものを使っていました。甘い事は間違いありませんが過剰ではありません。

他に貴腐ワインやポルトを使っており、マデイラは甘さ控えめでいこう、と思ったからです。

しかし、今月からボアルという葡萄の甘みの強いものも入れました。

もう一つマルバジアという極甘のものもありますが、ここはマデイラらしい酸も感じたほうが良いかな、という事で・・・・

通常セルシアル→ヴェルデリョ→ボアル→マルバジアの順で甘くなるのです。

何れも白葡萄です。

他にティンタネグラモーレという黒葡萄もありますが、この多くは並級の料理用などに回されます。(近年、飲用の上級品も増えました)

或いはテランテスという絶滅に近いと言われた白葡萄(甘辛では丁度真ん中位)も着実に育っているようです。

いずれにせよ、熱熟成による風味は、それだけでも美味しいのですが焼き菓子との相性は素敵です。

遠く離れたマデイラ。

是非、お出かけください。とは言いにくいので、そむりえ亭でグラスを傾けながら、思いをはせてください。


阪和線富木駅から20分

2013年02月10日 03時24分22秒 | ちょっと休憩

くらいの所に私の母校鳳高校はあります。

飲食業をされている方ならわかると思いますが、同級生や知人が訪ねて来てくれたり、会う時の場所に選んでくれたりと、有難いことが沢山あります。

今日は東京勤務で帰省のたびに顔を出してくれるサッカー部の同期が来たかと思うと、暫くしてからは一年下の後輩たちが故郷堺で同期会をしていて、その場所から電話をくれました。

なんと8名が順番に電話口に出てくれた懐かしい声(なかには顔が浮かばない者もいましたが・・・・)ついつい接客を忘れて話してしまいました。

電話しながら頭の中は高校の広いグラウンドで大声を出しながら練習している気分です。

私はへっぽこ部員でしたから後輩から尊敬を受けるような先輩ではありませんでしたが、懐かしそうにしゃべってくれて嬉しかったですね。

なんと次回の同期会は場所にそむりえ亭を選んでくれると・・・・

しかも「先輩の学年と一緒にしましょう!!」と言ってくれました。

最高!!!!!!

37年ぶりの声(中には最近あった者もいますが)を聞けて、また若返るチャンスを頂けるわけですから、何と言ってい良いやら・・・・・

そして今日はサッカー部のゴール裏にあった美術部の同級生が来ます。

アリガト――――ッ!!

いやいや、同窓で無い皆さん、皆さんも同じく楽しみにお待ちしていますよ!!


葡萄樹の仕立て方

2013年02月09日 03時59分14秒 | ワインの事

一昨日、季節の移り変わりについて書きました。

その中で葡萄の樹が気温上昇とともに樹液が・・・・なんて事に触れましたが、多くの方にはワイン用の葡萄の樹がどういう風に育っているかは未知の世界だと思います。

日本は棚仕立ての葡萄が多いですよね。

簡単に言えば学校の庭にある藤棚の様に枝を天井を這うように広げる方法ですね。

しかし多くの産地では棚仕立ては見かけません。

主流は垣根仕立てですね。

直線に並んだ支柱に針金を張り巡らせ人間の身長位(が多いと思います)の高さで枝を這わせる、というものです。綺麗に整列した垣根は美しさすら覚えます。

この方法が色々な意味でコントロールしやすいようです。

コルドンとかギュヨーと呼ばれる仕立て方はこれにあたります。

それと古樹などや雨が極端に少ない産地に多いのが株仕立てです。

一切の支柱も棚もなく、一本一本が自立して低い高さで少ない水分でも葡萄が生きていきやすい方法の様です。

これはゴブレとかゴブレット、スペインではエンバソなどと呼んでいます。

となると棚仕立ては無いのか、という事になりますが、実は左程に少なくありません。

イタリアの右側=アドリア海側では結構ある方法です。

テンドーネとかペルゴラ仕立てと呼ぶようです。

ついつい有名産地のやり方は最良の様に言われますが、土地の事情(天候、求める品質、樹齢等)によって仕立て方の違いがあって当然で、必ずしもどれが正しいとも限りませんね。

今、世界的にも日本でもアグリツーリスム=農業観光が盛んになってきています。

今後の旅先にブドウ産地を選ばれるのも楽しいんじゃないのかな、と思いますよ!!