ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

北半球の産地では

2019年05月22日 02時01分58秒 | ワインの事
4月の半ば過ぎから気候が気になるニュースが入ってきます。

ワインの原料である葡萄の話です。

例えば霜の害などは数年おきに聞こえてきますし、これからの季節は開花から受粉。

そして害虫や病気、夏に近づくにつれ雨が気になって、収穫日の予測も大変です。


私は葡萄の栽培も醸造もしていませんが、「使う身」として気になるものです。

ただ、あまり悪い年とか凄い年とかは気にしません。

「どんなワインになるんだろう?」です。


生産者も酒屋もレストランやバーも幸せな量と質があればいいのですが、そこは気になりますね。


今年は今のところ大きな「霜害」の話は聞こえてこないようです。

その後の生育以降は昔と違って醸造のオプションは沢山ある時代。

色々な人に色々なワインを世に送り出して欲しいと思います。


一昨日のブログにも書きましたが昨年の西日本豪雨のような気象は世界中で起こる可能性が増加しています。

どうぞ神様、天の機嫌を損ねませんようにお祈りください、ですね。

ということで、私も新しいワインを購入できるように日々の仕事を頑張りましょう(笑)


          樋口誠

ラベルの事 その2

2019年05月21日 00時30分21秒 | ワインの事
一昨日はワインのラベルの扱いの変遷を書きましたが、今日はちょっと違った視点で・・・


例えば先日の「カ ヴィオラ」社のラベルはオーナーの友達に依頼しているおっしゃっていました。

ワイン毎に書かれているイラストが違っています。

あるワインはヒマワリ、別のワインはオオカミ、といった具合です。

「なぜ、そのイラストにしたのか?」と聞くと「いやあ、そんなに意味は無くて、友達の描いた絵が気に入ったから」と・・・

少し前に来たオレゴンの「ブルックス」のは色は違うものの全て同じ絵柄です。

で、「循環をテーマにしているんだ」とこだわりを見せていました。

古いブルゴーニュやボルドーのラベルは「伝統を守る」的な不動な感じが多いですし、毎年「作家を替えて」というものもありますね。


私は「どの考えが正しい」とも「間違っている」とも思いませんが、しかし困るのは幾つものラインアップを持っているワイナリーが「ワイン名」以外の部分が全く同じ場合です。

これって間違えるんです。

特に「ある年齢以降」=老眼になってくると殆んど同じに見えるんですね。

他の部分、例えば瓶形やキャップシールが違えば回避できるんでしょうけど、全部同じだと・・・・


実は以前に、それで「と~~っても価格差のある」ワインをサーブしてしまい大損をしてしまったことがありまして(笑)


どうぞ生産者の皆様には「見分けやすいラベル」を頭の片隅に置いていていただけると助かります。

少なくても今後の老齢化の波の中で喜ばれると思うんです。



昨年を思い出させる予報です。

2019年05月20日 03時05分52秒 | 日記
今日は一日中雨の予報です。

この2,3日の九州より南での豪雨が近畿にも来るんでしょうか?と・・・・

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」

どうしても「あの時は特別だ」として、どこからくる自信か判りませんが「今年は大丈夫やろう」と思いがちです。

特に大阪は「妙な自信」がある人が多いのですね。

「二度あることは三度ある」

今のところ、その予報も「豪雨」とは言えない感じですが、心のどこかで準備は怠らず、です。


そむりえ亭は休みですので、残念ながら一日を家で過ごすことになりそうです。

しかし、私はそれが嫌いではありませんので休養に充てたいと思います。

どうぞ、こういう日には昨年の惨状を一度思い出して身の回りの「備え」をご確認されるのもアリ、と思います。


ちなみに私は豪雨の予報時の通勤用に全身防備のカッパを購入しています。

あ、そういう時(酷い豪雨の時)は営業しないかもしれませんが・・・

勿論、自宅には数日の間の食糧や水分は確保しています。


大袈裟かなあ・・・・



何はともあれ、今日のお休み時に予約のお問い合わせはFBメッセンジャー(ほぼ随時お返しできます)、若しくはメール(深夜にはお返しできます)にてお願いいたします。


        樋口誠

ラベルの扱い

2019年05月19日 02時21分59秒 | ワインの事
エチケット、と言ったほうが良いのかもしれませんがワインのラベルの話です。

時は1987年。

私が前職のホテルでソムリエを任されました。

ソムリエになりたい、なんて全く思っていなかった私ですが、やるからには頑張らねばなりません。

そのレストランではワインリストは「ラベルアルバム式」

他のお店でもその方法でやっていたところが結構あって、当時の流行だったんですね。

そのホテルは1982年創業ですがら既に5年は経っていて、私も勉強がてら毎日毎日ラベル剥がしに励んでいました。
またリストだけでなく、ホテルのフレンチなんて「記念使い」される方が多かったものですから、飲まれたボトルのラベルをプレゼントするのにも剥がしまくり、です。

水や湯に漬けるだけで取れるものもありましたが、多くは湯に漬けてはペティナイフで少しずつ・・・

懐かしい想い出です。

剥がしたラベルの内、リスト用は保存箱へ、お客様用は専用の台紙に「ワイン名」「年号」「産地名」「ブドウ品種」「国名」「格付け等の備考」などを書き添えます。

ある意味いい勉強でした。

そんなことを1990年代の後半まで続けます。

途中で透明のシートに糊の力で剥がしとる便利なグッズが出来てきましたが、シートと台紙の厚みと重みが店で使うには不適当でしたので使用せず。

と、言っているうちにPCという便利なものが出来、ラベルリストは終焉を迎えます。

ただ私の場合、ホテルの高級メインダイニングであっても、早い時期から「グラスワイン押し」でしたので、ボトルでのお勧めは半分くらいです。

よってリストは重視していなかったかもしれません。

で、現在に至るわけです。

そうこうしているといつの間にかお客様が簡単に写メでラベルを撮影する時代になります。

便利になったなあ、というのが素直な感想です。

少なくても、そむりえ亭の様にグラスでお勧めする場合はラベルを差し上げることが出来ませんので、有難かったのです。


更にはワインのアプリも登場します。

ラベルを撮ると自動的にワイン名や産地を認識してデータ化する優れものが出来ていますね。


しか~~し・・・

何度かお客様が撮ったワインのデータを見せていただくと、かなりの割合で間違っています。

例えば、最近では「サンジョセフ」というローヌ地方の赤ワインを撮った方のデータは「白ワイン」と認識され、ブドウ品種も白系のマルサンヌと判定。

この「サンジョセフ」は赤も白も造っていますし、同じ作り手の場合はラベルデザインも同じなんです。

或いは何のワインか忘れましたがヴィンテージを違って読み取っていたり

畑の名前も違っていたり

また、同じワインを飲まれた(はず)の他の投稿者のコメントが明らかに違うワインを語っているコメントだったり・・・・

嫌なのは、ご自身が気に入ったワインなのに、他の方のコメントが批判的であったり、低評価だと落ち込むだけです。


「これからはAIの時代」とはいうものの、車の運転でも完全に任せるには当分時間が掛かるように、ワインアプリも「校正」が必要なようです。

というか、ワインを覚えるのであれば「アプリに任せない」で自分で調べる、若しくはソムリエに聞くことが良いと思います。

そうして聞かれたソムリエにとっても勉強(復讐)になりますし。

もし、そういうアプリをお使いの方で、そむりえ亭で使用の場合、一度画面をお見せいただければ「校正」させていただきます。
(忙しい時はご容赦くださいまし)


便利になりすぎるのも長短アリ、ということですね。

気をつけましょう。


           樋口誠

昨日のワインメーカーズディナー

2019年05月18日 00時29分39秒 | ワインメーカーズディナー
イタリアはピエモンテの「カ ヴィオラ」社のワインメーカーズディナー。

昨日無事に終了しました。

この2年ほどの間、何故かイタリアの生産者の会が多く、昨日以外にピエモンテ3回、トスカーナ1回、サルデーニャ1回、アブルッツォ1回。

それはそれで楽しいのですが、ピエモンテが今回入れて4回となると坂本君が大変です。

というのは同じ地方だと葡萄品種も含め「似たワイン」が続くわけですから、料理が被らないようにするのが大変なんです。



ところが面白いことにどこのワイナリーもしっかり特色があって

品種も造り方も同じではないわけです。

例えば昨日の「カ ヴィオラ」社では白品種にリースリングを手掛けており、伝統的なアルネイズやコルテーゼは飢えていないと・・・

バローロをメインにしましたが、これも伝統と革新の良いところ取りで、料理のアイデアのポイントも過去のワイナリーと違っていました。


「どこのワイナリーもしっかり特色があって」は当然と言えば当然ですが、30数年の間に重ねたワインメーカーズディナーの中で「同じ村のブルゴーニュが続き品種も特徴も似ていた」「ボルドー系品種ばかりで大きな差が無かった」ということもあったんです。

そういう点ではイタリアの方が変化が激しいという事なのかもしれません。

カ ヴィオラ社のワインは暫くの間グラスワインでご用意していますのでお試しください。


さて、今度は7月9日に予定が入っています。

これは地域が離れて多彩な品種が登場予定です。

近く(6月の第一周あたり)にご案内をいたしますのでご予定に入れていただければと思います。


             樋口誠

おっちょこちょい

2019年05月17日 02時11分28秒 | ちょっと休憩
私のことです。

例えば母を引き取ると決めた3年半前から、特にそれを感じています。


というのも・・・・

引っ越しをしたり、その後の役所や銀行、クレジットなどの登録の変更で書類を沢山書くことになります。

続いて店の移転でも同様に書きまくるわけです。


しかし「自宅住所」の欄に「勤務先住所」を書きかけたり、「実印」の所に「銀行印」を押したりしてしまうわけです。

中には「取り消し線」を引くだけで済む場合もありますが、大概は一からやり直し。


かつての時代なら「自筆」が当り前でしたが、昨今のPCやスマホでのタイピングに慣れた手には重労働、とわかっているのにです。

勿論、おっちょこちょいはそれだけでは済むはずもなく・・・


昨日なども知人の近況に関してメッセージをやり取りしていまして、勝手な理解で返信をして相手様を困らせる、という馬鹿野郎です。


「馬鹿は死ななきゃ治らない」と言いますが、還暦を過ぎても治らない、ということは本当に墓場まで続くんでしょうね。


店での接客は慣れもありますし、私のおっちょこちょいを従業員がカバーしてくれますが、それ以外は情けない限り。


あ~恥ずかし。



さて今日は「カ ヴィオラ ワインメーカーズディナー」にて貸し切りです。

一般営業はせずに閉店となります。

ご容赦頂き、明日以降にお待ちしています。


         樋口誠

エスプレッソ

2019年05月16日 01時58分15秒 | 食・レシピ
そむりえ亭には食後用にエスプレッソのご用意があります。

紅茶や普通のコーヒーはやっていませんが、エスプレッソは自動抽出の機械でワンタッチです。

開業当初から「エスプレッソとグラッパを」という想いがありまして、外せなかったんですね。

コーヒーや紅茶も、とは思いましたが場所を取るのと器を置くスペースが確保できず・・・


しかし、エスプレッソも時代と共に「立ち位置」が変わりました。

昔は「へえ、それ何?」的な人も多く、そうでなくても「イキってる」感もあったり。

今では普通ですもんねえ。

ちなみに私はバリスタではありませんので、シンプルな「機械式エスプレッソ」しか提供できません(💦)


どうぞ食後のひと時をエスプレッソとグラッパやアルマニャックでお楽しみください。


さて今日は、そこそこのご予約。

お早目のご連絡をお待ちしています‼


          樋口誠

一応、堺出身者なんです。

2019年05月15日 02時15分20秒 | ニュース
昨日今日の話題では「仁徳天皇陵が世界遺産に」で盛り上がっています。

正しくは「百舌鳥・古市古墳群」だそうで、なんと49基もの古墳(陵墓)をまとめて登録の方向に進んでいるという話。

その中でも目立つのはやはり「仁徳天皇陵」です。

これも仁徳天皇の墓とは解明されていないらしく、「大仙古墳」と呼び方が変わっているのですね。


私が住んでいた1977年までと、その後1980年~1986年くらいまでは「仁徳・・・・」以外の呼び方はしていませんでしたので「何を今更」感もぬぐえません。

それはさておき・・・

私、小学校の頃は少年サッカースクールというのに通っていまして、使用グラウンドは自宅近くの「金岡グラウンド」と「JR百舌鳥駅」(昔は国鉄百舌鳥駅)から歩く「大仙グラウンド」でした。

この大仙グラウンドは正に仁徳天皇陵のすぐ横の駅で降り、てくてくとその横を通ってウキウキと・・・

ネット式のボールケースをぶら下げてポンポンとボールをけりながら行っていました。

寒い冬の帰りには駅横=仁徳陵の傍の売店で肉まんを買い食いするのが楽しみでした。


しかし、当時は「授業で習ったけど鬱蒼とした(どちらかというと小汚い)デカいだけの古墳」のイメージでした。

当然、世界遺産という名称もなかったでしょうから気にしていなかったんでしょうね。

ちなみに授業では「私たちの町、堺」という冊子を使っていたと思いますが、「世界一」を謳っていました。

今では全体面積では確かに世界一ですが、体積や高さなどでは「そうでもない」ということで「日本一」と書き換えているんでしょうか?


ま、しかし故郷の懐かしい場所が世界遺産になるということで少し嬉しくも思います。

ただ、そういうものに指定されると「大阪らしい感じ」が封印されるような寂しさもあったり・・・・



で、同じような時に北方領土に関して丸山何某という議員が「戦争で・・・」という発言。

この人も大阪選出。

「北方四島ビザなし訪問団」の大塚団長の毅然と「戦争なんて言葉は使いたくない」と繰り返しおっしゃられているにも拘わらず、です。

89歳に団長の言葉には亡き両親の中にもあった「本当の戦争を知る人の魂」を感じ、某議員の愚かな発言に胸が痛みます。

彼も私達の故郷に近いエリアを地盤とする議員らしく・・・・

仁徳天皇も泣いています。


同じ日にこの二つの話題が重なるのは皮肉ですね。


さて気を取り直して今日の営業に臨みます。

お席は沢山ありますよ‼



             樋口誠

5月17日、埋りました。

2019年05月14日 00時11分36秒 | ワインメーカーズディナー
先月の半ばから募集しておりました「カ ヴィオラ社ワインメーカーズディナー」

GWを挟んでギリギリまで席が空いておりましたが、一昨日12日までの3日程でトントンと予約を頂き、満席(18名+ワインメーカー)になりました。

どうも有難うございます。

ご参加を申し込まれている皆さまには19時前に集合いただければと思います。


今のところワインメーカーズディナーは月一度に近いペースでオファーを頂いています。

6月は未だオファーを頂いていませんが、7月9日に問い合わせがありまして検討中、という状況です。

ご興味のあられる方はスケジュールにメモっておいてくださいまし。

確定ではありませんが、私にとっては想い入れのあるワイナリーです。

来月の上旬のうちに発表できるものと思っています。


どうぞ宜しくお願いいたします。


           樋口誠

昨日は「母の日」

2019年05月13日 01時50分26秒 | 日記
57歳で母と暮らすようになるまで「親に何かする」とか「感謝する」とか殆どない人生でした。

ところが暮らし始めると「なんで何もしなかったんだろう?」と後悔は募るばかり。

天国に旅立ってからは更にその思いは増しています。


昨日は母の日でしたが、私は仕事でしたので霊前にも特別なことは出来ていません。

今日はお休みですので、ちょっと美味しいものや新しい花でもお供えしたいと思います。


いずれにせよ「なにかする」には本当は元気でいてくれてこそ。

私の知る限り孝行をされているご家庭も沢山ありますが、そうでない人もいらっしゃる。

つまり私のような方です。

どうぞ、今からでも「何か」してあげていただければと思います。

勿論、天国に召されてからでも遅くないですね。



さて休みを頂きますのでご連絡はFBメッセンジャーが便利です。

どうぞ宜しくお願いいたします。


           樋口誠