ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

そむりえ亭のグラスワイン

2019年05月12日 02時54分15秒 | ワインの事
そむりえ亭は99パーセントグラスワインです。

それは「料理に合わせて」というコンセプトでは外せない方法なんです。

概ね30種以上です。


どういう方法で選ぶのか、というとタイプ違いのものを揃えるという以外はありません。

「特別なワインを揃えてやろう」とか

「奇抜なセレクションにしよう」とか

「同じタイプでも高品質のものを」とか

そういうつもりは一切ないんです。


で、毎月半分くらいを入れ替えていくのですが、ま、そう簡単には綺麗に入れ替わりません。

或いは「え、もう無くなったん?」と月半ばで別アイテムに替わったりします。


ですので当ブログのカテゴリー「今月のグラスワイン」も「・・・おおよそ」とか「・・・だいたい」などと言う書き方になるのです。



今月はそれが激しい月です。

一つ目の理由はGWが忙しかったこと

二つ目は移転後にコースを設定して、忙しい日に出ていくワインが偏る、ということ。(コース内容は毎日少しずつ変わります)


ということですから「今月のグラスワイン」はあまり意味がないのですが、中には知りたいお客様もいらっしゃるようでして・・・・


ま、選んだ料理が違えばお勧めするワインも変わりますし、品数によっては同じ料理に違うワインを進めることもありますので、どうぞ身を任せていただければと思います。


ということで今月は月の後半の頃にはブログに載っているワインは半分ほど無くなっていますのでご容赦くださいまし。


さて今日は一組のみのご予約です。

皆様のお越しをお待ちしています。


        樋口誠

汗を流すことです。

2019年05月11日 02時08分10秒 | ちょっと休憩
いや「働き虫になって汗を流して」というのではありません。

週間予報では夏日が続きます。

最低気温も15度を超える日が当り前の季節なんですね。

私の知る限りでは例年より少し遅い気もしています。


そうなると汗をかき始めますが、まだまだ身体が冬から抜け出ていない人も多い筈です。

身体に熱が籠って顔が熱くなり・・・

私がそうなんですが、なるべく早く「夏の身体」に切り替えないといけませんので、私なりに手を打ちます。

例えば、帰りの自転車では「立ち漕ぎで全力」の距離を長くとったり

風呂(私は昼に入ります)では湯船にしっかり使って汗を出し

寝る時も夏本番ギリギリまでエアコンを我慢

等々をして汗腺をしっかり広げようと試みるわけです。


そういう時の私の基準は「靴の中が蒸れていないか?」です。

身体から発汗しているときは靴が群れないんです。(私の場合)


普段からジムに通われたり、テニスやゴルフで汗を流されている方は別として、そうでない方は是非対策をしてみてください。

それだけで酷暑に感じる期間が短くなるものです。

「なるべく汗を搔かない様に」なんてもったいない話です。


さて、土曜日です。

今のところ、お席は空いておりますが曜日特性では忙しくなる「はず」の日。

お早目のお電話、メッセンジャーをお待ちしています‼


         樋口誠

ハッシュタグ

2019年05月10日 03時14分41秒 | ちょっと休憩
特にInstagramをお使いの方はそうですし、Twitterやブログでもそうなってきたようです。

「ハッシュタグを使おう」というものです。

このブログでも推奨され始めました。


それに検索に引っ掛かりやすいワードを入れると読者や「いいね」が増えるという事なんでしょう。


ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私は殆どハッシュタグを使っていません。

理由は幾つかありまして

1:文章として読みにくい

2:普段読んでいただいている=お店のことをご存じの方=以外の不特定多数を目的としていない

もう一点加えるなら

3:面倒くさい

です。

好んで付けられる方に文句を言うわけではありませんが、読みにくいなあ、とは申し上げておきます。


ハッシュタグをつけないとダメ、と誰かに教えられているのでしょうか?

読み易いことや、見易いことが優先事項だと思うんですけどねえ・・・・


ま、そういう私は文才なく読みにくいんですが。


「樋口もハッシュタグ使ってる時があるやん」という声もあるでしょう。

たまにしか投稿しないInstagramで「どうしても周知して頂きたい事がある時」に若干の数のハッシュタグを使っているのです。

多分、明日も使うかもしれません(笑)


さて今日もお席は充分。

17日の「カ ヴィオラ ワインメーカーズディナー」もまだ空いています。

ご連絡をお待ちしています‼


            樋口誠

5月6日から始まってしまいました💦

2019年05月09日 01時39分06秒 | ちょっと休憩
GWがありがたい事に忙しかったのですが、GW最終日の6日以降は予約が少なめです。

「ついに反動が来たか?」と戦々恐々です。


天の声が左右から聞こえてきまして

「攻めろ‼  いろいろ作戦があるだろ」

「いや、「こんな時もある。で~んと構えておけ」

と対照的な声です。


この10年の間で「攻めたり守ったり」の繰り返しですが、最近は待とうという気持ちが上回っています。

勿論「予約ゼロ」ならアレを発動しますが、そういう「約束事」以外でジタバタしないと考えたほうがいい方向に行く気がするんです。


なんて冷静なふりをして内心はビクビク。



こういう事はスポーツの試合でもそうですし、人付き合いでもそうです。


あ、深刻「そう」な感じに見えますね。

そういう作戦なんです(笑)

今日も皆様を明るくお迎えしたいと思います、



         樋口誠

介護の記録

2019年05月08日 00時14分28秒 | 日記
母を介護している間、私の生活で変わって良かったことが食事です。

母に食べさせる為に、遠ざかっていた料理をするようになったのです。

断っておきますがプロの料理人ではありませんし、多くの主婦の様に手の込んだ料理は出来ません。

しかし「作る」と決めて自分自身の外食も減りました。


さて、どんな料理だったか、というと・・・

最後の1年以外は殆ど普通の人が食べるようなものです。

ステーキも食べますし、刺身も食べます。

江戸っ子ですから「蕎麦が良い」と言ったり、「私は肉が好きなのよ‼」と求めたり、「食後はチョコが良い」「いやお団子が好き」「おでんが良い」と言ったり様々でした。

そうやって要望を聞かせてくれると嬉しいですね。


買い物では肉類は牛、豚、鶏の塊りや薄切り、魚は白身、青魚、塩鮭など、野菜もそれなりに買っていました。

それらを焼いたり、煮たり。勿論、お刺身は生で(笑)

煮物の場合、最初は水煮的に薄味にして、翌日はトマトを入れたり、カレー粉を入れたり、味噌を入れたりして「味変」を試みたり。


夜は最初の半年は母一人の状態でしたので、なるべく単純に「温めるだけ」に設定していましたが、いつの間にかレンジの使い方がわからなくなり、ガスを点けっぱなしで焦がしたりが続き、頭を痛めていました。

半年が過ぎて、夜もヘルパーさんが来てくれるようになりまして、お任せできるようになった時は本当に「ホッ」としました。

しかし、いずれにせよ調理に時間が掛からないようにしませんとヘルパーさんの「持ち時間」をオーバーしますので「温めるだけ」は必須、です。

美味しくなかったとは思いますが、そんな調子でした。

で、栄養不足を補うには野菜ジュースや牛乳。


また私の勤務時間に合わせ、深夜の帰宅時に少し食べさせる、というサイクルです。

母は認知の「お陰」で時間の感覚がありませんでしたので、深夜に食べることには抵抗はなかったようです。


しかし、一年半経った時点で歩けなくなり、その辺りから作る料理も変わってきます。

より柔らかく、より小さく、そして「とろみ」へと・・・

また寝たきりになって半年が過ぎた頃から自分で食べられなくなります。

箸で口に運べなくなったのです。

スプーンでも・・・

これは結構ショックでした。

「こんなに早くこうなるのか?」と思いました。

そうすると、私やヘルパーさんが口まで料理を運ぶのですが、時間も思いの外かかります。

食べやすくはしていても「誤嚥しないか?」と心配も増します。


また栄養の補助にゼリーで「マルチビタミン」「鉄分」「プロテイン」等をしっかり補給。

投薬の時に薬と合わせていました。


ベテランのヘルパーさんの話では「90代には充分な栄養はとれている」という事でした。

にしても、慣れてきたことが尽く役に立たなくなり「次のステップ」に進まないといけませんでした。


それと寝たきりになってからは食後の後の時間を空けてベッドに移さないといけません。
(電動ベッドを起こしての食事もしましたが、車いすに移乗させてテーブルで、というのが私のせめてもの「母との接触」でした)

今思えば、あんなもんを造ればよかった、あれはやめとけばよかった、など浮かんできます。


しかし先述の様に長い間していなかった自炊や料理を再開して、例えば昨日も休みで米を炊き、豚の肩ロースを焼いて食しています。

繰り返しますが、たいした料理はできませんが、自分で作って出来立てを頂くのは美味しいですよね。


多くの女性は問題ないと思いますが、後々介護をする側になる男性は「料理」も覚えておいて損はないですよ。


いろんな意味で母に感謝です。



         樋口誠

初10連休のあとは・・・

2019年05月07日 01時39分50秒 | スケジュール
少ない脳みそを捻って思い出していたのですが、GWは今年は特別としても私の若い頃までは「そんなにゴールデン感はなかった」と記憶しています。

現在の4月29日=「昭和の日」は2007年までは「みどりの日」で更に1989年以前は「天皇誕生日」

この日はいずれにせよ結構前から休日でしたが「みどりの日は2006年を最後に5月4日に移動するのです。

つまり休日がまず一つ増えたのです。

この「ゴールデンウィーク」という言葉は映画界の業界内用語だったらしく、一般的には「春の大型連休」で、年によっては「春の飛び石連休」

何年からか昭和の日、子供の日、みどりの日が日曜と重なる場合に振替休日となって「飛び石でなくなる大型連休」となるわけです。

ま、私達は当時ホテルマンですから自分が休むことはなかったのですが・・・


ちょっと気になるのが5月1日=メーデー。

昔は随分と労働者で盛り上がったものですが、今は小さな運動です。

むしろ海外のほうが「レーバーデー」=労働の日として認知されていると聞きます。



それはさておき・・・

その長い連休が明けてからのスケジュールです。

昨日までのGWにご予約が集中していましたので沢山空いていますよ。

7日(火):お休みを頂きます。

13日(月):お休みを頂きます。


17日(金):イタリアはピエモンテの「カ ヴィオラ社のワインメーカーズディナー」←(リンク)です。
      GW中は予約が止まっていましたのでまだまだ席があります。
      自慢のバローロもお楽しみ頂けます。
      ご連絡をお待ちしています‼


20日(月):お休みを頂戴します。

26日(日):お休みを頂戴します。


今日などお休みの日のご予約やお問い合わせはFacebookメッセンジャーが便利です。
他、Eメールも可能ですが、お返事が深夜になります。

どうぞ宜しくお願いいたします。


         樋口誠

飲食店の「作戦」も様々です。

2019年05月06日 03時11分23秒 | ちょっと休憩
そういう形態の飲食店でも、その形態なりの作戦があります。

同じ形態でも立地によっても違うんでしょう。

例えば、そむりえ亭の「ブログ見たでえ‼」などもそうです。


このGWの10連休はまさにオーナーさんや店長は作戦を練りに練った方も多いのではないでしょうか?

集客に関して

材料の仕入れ

配送の調査

メニューの構成

そして、休みの取り方


私も色々考えました。

食材の仕入れは坂本君がしっかり管理してくれまして「メニューは通常通りで行きましょう」とのこと

ただし、予約+アルファを超えた場合は黄色信号が灯りますので、それは私達サービスの力量が試されます。

ワインは多めに仕入れましたが、やはり満遍なく消費するというわけにはいかず、そろそろ危険信号が灯っています。

で、休みですが10連休を全て営業にすると従業員の負担が増えます。

よって連休前の4月25日に休んで、次を5月1日、そして連休が終わる5月7日に設定。

これに関しては結果的に「大成功」でした。

改元の日であった5月1日に関する問い合わせは少なく、GW明けの5月7日も少なかったのです。

つまり、断りが少なかった、という事。

で、他の日=4月26日~4月30日、5月2日~5月5日(昨日)は当日までに満席に近づき、気が付けば多忙。

今日6日はヒマでお席は沢山ありますが、ま、それはご愛敬ということです。


実はそうならないことが多いんです。

休みに設定した日に「予約したい」という問い合わせが多く、その前後が全く動かない・・・・

曜日特性などを調べて設定しても上手くいくものではないんですね。


ということで今回の私のGW作戦は久しぶりに「御の字」だったようです。

上のほうに書きましたがワインの仕入れが若干危険ですが、今日がヒマで7日が休みですので、どうにか乗り越えられそうです。


とはいえ10連休なんてまっぴらごめんです。

物流が読めず、7日や8日などは銀行の長蛇の列が想像するに難くありません。

GW明けの暫くの予約が少ないのも皆さん体力的にも金銭的にもお疲れなんだと思います。


早く正常に戻りますように・・・・・


           樋口誠




ちょっと時代を振り返ってみます。

2019年05月05日 03時08分10秒 | 日記
令和もスタートして、既に私は慣れてきました(笑)

しかし、過去からの変遷を忘れないほうが良いのだろうと思いますし、若い人の「物差し」になるのかも、という思いもあります。

ですので私の中での時代の移り変わりを少し思い出してみますね。

(以下、順不同)(概ね私の思春期頃まで=197年代前半までの記憶)


1:少なくても私の住む(堺)の住宅地では昭和40年ころまで舗装された道路は殆どなかった。

2:テレビは私の生年(昭和33年=1958年)スタート。

3:どの家にもテレビがあったわけではないのでお隣さんに見に行ったり

4:電話も勿論ダイヤル式の黒電話で家毎には無かった。

5:旅行に出かけると「交換士に依頼して繋ぐ」電話も少なくない。

6:カラーテレビが自宅に来たのは1970年=それ以前は白黒

7:冷蔵庫は幼稚園の頃まで「氷を一番上の棚に入れておくスタイル」だった。

8:風呂は小学校に上がる頃まで薪をくべて炊いていた。(本当です)

9:クーラーは中学生くらいからだったかなあ

10:録音はオープンリール式

11:自転車は小学校後半の頃、「フラッシャー付き」(ライトが点滅するカッコイイの)が流行った。

12:ハンドルはセミドロップハンドル

13:ゲームといえば、トランプ、花札、かるたに人生ゲーム的なもの。野球盤が後発で登場

14:電子レンジは大人になるまで無かった。

15:ミキサーは手回し

16:洗濯機の脱水は手回しでロールの間を通し絞る

17:窓は木枠で「雨戸」が付いていた。

18:台風が来ると雨戸を釘で打ち付け固定する

19:化学調味料、人工甘味料、添加物が全盛(50年くらい前)

20:その頃から「女性解放運動」が始まった。(母が参加していました)

21:テレビは生番組が多かった。

22:連続ドラマは1年続くものが多かった。(今は3か月単位ですね)

23:大阪でのテレビのチャンネル数は6つ。途中から「UHF」局で二つ増

24:サッカー好きの私が海外の試合を観れるのは「三菱ダイヤモンドサッカー」のみで日本リーグ試合もメキシコオリンピック以降にやっと増えた。

25:野球は大阪圏に「南海ホークス」「近鉄バファローズ」「阪神タイガース」「阪急ブレーブス」の4球団あり、人気を分け合った。

26:御堂筋は1970年まで一方通行ではなかった。

27:堺あたりは臨海工業地帯と呼ばれ、大気汚染の代表的なエリアで、いつも空がよどんでいた。

28:スーパーはなく、市場での買い物が主流。コンビニなど完全に大人になってから。

29:パチンコは手で一つずつ入れていくスタイル。

30:1970年代は「パンタロン」や「ベルボトム」などの裾が広がったものが流行った。

31:高校時代は9割がたのクラスメートがギターを持っていた。

32:小学生は半ズボン

33:小学生の頃は毎年のように雪が数センチは積もった

34:水溜まりが凍った

35:小川や田んぼにはアメリカザリガニが沢山いた。

36:堺でも原っぱにはカナヘビ=トカゲ、シマヘビ=小さな蛇が少なからずいた。
   少し田舎に行くと、沢山のカブト虫やクワガタが捕まえられた。

37:近くの川などは護岸工事がなされていなかったが、それが子供達には良かった(と記憶している)

38:テレビのチャンネルは勿論ダイヤル式

39:同じく本体はでかい「ブラウン管」

40:鯨肉をよく食べた

41:母が関東人なので樋口家では納豆は食べたが、周囲のほとんどは食べなかった

42:中高生時代はロン毛が大流行。私もそうでした。

43:・・・・・・・ETC


まだまだキリがありませんが、沢山のことが変わってきています。

人、自然、科学の進歩、生態系、好み・・・・

昔が良かった、なんて言いませんが、こういう流れが今後の数十年にも起こると考えるのが妥当なら、お若い方には参考にしていただければと思います。


ちなみに人の根本的な部分は何一つ変わっていないと私は感じています。


           樋口誠


くまモン

2019年05月04日 01時50分15秒 | ニュース
そむりえ亭のメイン商品は料理とワイン。

それらで成り立っているのですが、多くの方には知られていますが、それ以外のものをお買いいただく事があります。

といっても商売ではなく・・・・・

知人の本は今でも何冊か置いています。

しかし一番沢山動いているのは表題のくまモンバッジ。

ソムリエ協会が西日本豪雨災害(平成30年西日本豪雨)への義援金捻出の目的で作成したものです。

「広島、岡山、愛媛なのに何故にくまモン?」と思われることが多いのですが、熊本地震の時に作成し大人気だったというのが大きな理由です。

ということは大阪も含め、広島にも愛媛にも岡山にも「スーパースターなキャラクター」が無いのですね。

で、くまモン再登板だったのです。

下の写真の胸に抱える葡萄の色を地震の時と代えてご用意しています。

9月半ばにそむりえ亭に来て以来、およそ500個。

熊本地震の時は計850個。

凄い人気です。

でもでも、まだまだ忘れてはならない「壮絶な」被害です。

繰り返しますが、私の商売ではありません。

全額義援金です。

もし「くまモン、可愛いなあ」と思われましたら、当分の間は店にありますので応援してあげてください。

一個500円です。



それはさておき、今日も早い時間は残り1組の空き、遅い時間には空きが出ます。

どうぞ宜しくお願いいたします。


       樋口誠


顧客という響き

2019年05月03日 02時36分15秒 | サービス
例えば、そむりえ亭では顧客が殆どで飛び込みのお客様は殆どありません。

それが「スタイル」と言えばスタイルです。

必ずしも顧客でないと入れない、と言うわけでもありませんが、店の形態からして「樋口がマリアージュを提案する」「グラスでしかワインを出さない」などの理解が必要な店ですので「飛び込みの方には難しい」と思うのです。


しかし、沢山の顧客がいたとしても、それで経営が成り立つはずもありません。

これまでのソムリエ歴の中で沢山の方が天に召されましたし、転勤で大阪にいなくなり、病気で飲めなくなり・・・


いや、それだけでなく・・・

「他の店への回数が増えた」

「大阪には居るが引っ越しをして乗降駅が【ほんの少し】変わった」だけでも遠ざかるもの。

私自身、大好きな店があったとしても必ずしも定期的に訪問できるかと言えば「そうでもない」のです。


で、大事なことは顧客という言葉の響きを狂信しない事です。

いらっしゃる顧客は大事ですから、私の出来る範囲でもてなします。

しかし、大事などなたかに紹介されて来られた「初めての人」は潜在顧客として「より大事」にしなくては将来は無いのです。

そういう場合は既に顧客である方より「ほんの少し」手厚くします。

そういう様子は従来の顧客の方は「よしよし」と見守っていただけると信じています。

仮に「そんな新人の客はほっておいて俺の世話をしろ」と言う人がいたら、その時点で顧客ではないのですね。


難しい事です。

私は出来ているだろうか?

いつも振り返りますが、上手くいっていないことが殆ど。


そむりえ亭が移転して5か月を過ぎ、恐らくかなりの数の方が「移転を知らないまま」

私より年輩でネットも使えなかったり、名刺も持たないことも多く、しかし、確かに「長年の顧客」であったのです。

私的にはそういう方に再度お越しいただきたいのですが、しかし、新しい潜在顧客の確保も重要。


「顧客」という言葉は甘い響きがあります。

或いは「絶対的な」響きもあるでしょう。

しかし実は大事な顧客は寛大で私達を親戚の叔母さんのように見守ってくれる存在でもあるんです。

どうぞ若いサービスマンの方には「言葉の響き」に縛られないように接客してほしいと思います。


            樋口誠