「お母さん、なめくじ!なめくじがおうちの中を大量に這ってる!」
そんな悲鳴のような電話があった。
先月は旦那さんが物置のその後を始末しに行ってくれたから、
今回は私が仕事の合間を縫って東京往復した。
いやああ、疲れたああああああ
もう体力気力が足りない!
夕方までの仕事を終えて旦那さんに空港まで送ってもらったのだが、
飛び上ったとたんに爆睡。 がたんと車輪が地上についた衝撃で目が覚めて、あわてて用意をしたら、
座席の前ポケットに入れた本を忘れてしまった。
これがまた図書館から借りた本だったことで、いっぺんにケチがついたような気分になった。
零時近くに家に着き、まだ起きていた娘二人にうじうじと愚痴を言いながら、
あれ、なんか頭ふわふわするなあ?
それから三日、東京は晴れたり雨が降ったりの天気で、そのせいもあってかすっきりすることなく過ごした。
でも、片付けるということをしない長男がいなくなった家の中はとてもきれいで、
前ならついたとたんに掃除をしたくなったのが、このたびは全然!
長女さまさま です。
不思議な娘です。
長女のように気を回すことのない次女は、長女がピリピリしても受け流すおおらかさがあって、
お互いに助け合っている様子が感じられてほっとしている。
向かいの奥さんも気にかけてくださっていて、よく“みはって”くれている。
そのおかげで安心していられる。
ただ狭いながらもある庭が雨が降ったり晴れたりの天候で、しっかりジャングルと化し、
空模様を観ながら隣家に迷惑をかけているところを中心に、草むしりや枝の剪定で過ごした。
三日があっという間で、途中ガスの点検や、家電でいかれたものの整理など、
動き続けられないわが身にため息をつきながら、足りない時間を呪い続けて
やらなければならないことはまた先に積み残し・・・帰札の時を迎えた。
大きな家だから、とてもこれくらいのことでは間に合わないんだなあ、
そろそろ家をどうするか結論をだし、前に進むべき時が来たようだ・・・そう思った。
蛇足ながら、飛行機に忘れた本は結局見つからず、これから図書館に謝りに行きます。