本州のほうでは「モロッコいんげん」と言われるこの豆。
こちらでは「ささげ」 と呼ぶ。
使い方はいろいろで茹でたり煮たり、彩りに綺麗だし、食べ応えもある野菜。
絹さやのようにその肉厚なサヤをたべるものと思っていた。
ところが、やっぱりこれは “豆” なんです。
先日伺った利用者さんのお宅にボールいっぱい、白っぽい緑がかった大粒の豆があった。
見たことのない豆だったので尋ねたら、これがささげの豆だと言われたのです。
収穫時期に取り過ごすとサヤが固くなり豆が大きくなるから、そういうのはサヤから外して煮て食べるのだそうだ。
もっぱら棚に並ぶ野菜としての付き合いしか、ささげとしてこなかった私はもうビックリ仰天⁉
「枝豆だって、育てば大豆でしょう」と、笑って教えて下さった。
考えたら当然の話だけど、
それを知る機会が私には無かった。
その土地その土地のありようが、ささげひとつでもこうしてある…
流通という文明の進化に、
テレビという安易な情報に、
わかったつもりでいることって多い…
今日隣の人に頂いた ささげ を見ながら、いろいろ考えてしまいました。