つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

ある日のリファレンスサービス

2020年09月25日 | 徒然に、

図書館で仕事をすると、職員さんの仕事の様子を垣間見ることができる

へええ、こんなことしているんだと感心する

先日、リファレンスサービスの対応をしている職員さんの様子を垣間見た

なかなかそれらしい本が見つからず同僚に相談していたのだが、

 

「兵隊さんの本を探しているっていう依頼でね、

兵隊さんならいいのかと何冊か候補をあげて電話したらね、

幼稚園の先生でね、運動会の行進の練習しているときに"兵隊さんのように胸張って歩こう"て

声かけたら、保護者の方から"子どもが兵隊さんを知らない"と言われたんだって、

胸張って行進している兵隊さんがわかる本てどこだろうねえ?」

 

というような会話だった

リファレンスを頼んだ幼稚園の先生も、それを受けた図書館の職員の方もこういうことをしているのかと、

私はふむふむと頷いていたのだが、日が経つにつれ妙な疑問がわいてきて、それについて自問自答を続けた

 

 

運動会で行進するときに兵隊さんのようであるべきなのか?

かっこいい行進が兵隊さんのようであるという指導が必要か?

兵隊さんのようにというと、兵隊さんをかっこいいもの、肯定的に説明するのだろうが、

この職業それだけでいいとは思えない、その役割をあわせて伝えるべきではと私は考える

 

しつこく疑問がわいてきた

 

兵隊さんのようにと表現されて思うのは、

胸張って、顔上げて、手足を大きく振って、みんな揃って、ということなんだろうと思うのですが、

では、そういう行進を兵隊さん以外はしていないのか?

近いもので警察官や、消防官、などはきっと訓練の時に行われているだろうし、

日体大の"集団行動"などはそれだろう

 

気がつけば私などは行列で並ぶことはあっても、行進することは運動会以来ない

ということは、この年頃にこういう行進しないと体験できないというわけか???

人生に一度くらい体験しているのも悪くはないよなあ……でも、

 

甲子園の入場行進は、これでもかこれでもかというくらいみんなで息をそろえて歩くが、

彼らはチームとして気持ちをまとめる必要があるからだろう

そういえばこの頃のオリンピックの入場行進は、それほど軍隊的でないから観ていて楽しい

誇らしげな、楽し気な、緊張感もある、代表選手たちの表情がいいよなあ…あれは、

 

そうよ、幼稚園の運動会なら、オリンピックの入場行進を目指すのが私はいいと思う

楽しい気持ち、うれしい気持ち、頑張ってみようという気持ちを見せてくれればそれでいいのではないか?

そうだ、わが末っ子の小学校6年間の運動会…何が楽しいって、末っ子が楽しそうにしている姿をみるのが、

何より楽しくて幸せな時間だった

 

私の答えが出たところで、この疑問はおしまい

 

幼稚園の先生…きっと若い人なんだろう

いろいろな経験をして、たくさん物を考えて、子どもたちと真剣に向き合ってほしい

そうすればどんな指導も深い意味を持ってくるはずだから…

 

コメント (2)
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