つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

人を育てるということ

2024年08月01日 | 徒然に、

仕事の場面で、人を育てる大変さを見ることがある

どの仕事でも初めての時は、老いも若きも教えを必要とする

勘所の良い人だとするすると抜けるが、なかなか大変な場合もある

えらそうなことを言うが、私もこの年になってもなかなかうまくいかない

注意を受け、怒られて、二度としないと心してかかりようやく身についていく

 

 

2年目の若い人が新しい仕事を教えられた

内容は似たような作業だが、目的が違う4種類の作業

パソコンの作業 基本は同じだが持つ意味合いが違うので、微妙に操作が違う

私のような補助者が付いているものと付いていないものとある

 

私がかかわる仕事でどうやら間違いを犯したようだ

この作業には職員が2人担当でついていて、

シフトで動き、できるだけ穴が開かないような体制を取られている

Aさんが休みの日に、その失敗が発覚した

Bさんは自分の仕事を完璧にこなしたいし、こなせるタイプの方で能力も高い

Bさんはだんだん怒りが増していき、

あたりの人にけたたましくどうしたらよいかと大きな声で話をしだした

聞くとななしに話に聞いていて、私がおせっかいにしたことが原因かもと思い、

謝罪をし、今後について注意を受けた

「指示を受けたことだけやってください」と言われた

 

私のやったことだけが原因ではないようで、

まわりの人は怒り狂うBさんをほっとくと決めたようだ

やがて次の作業の時に同じことが起こったら、その時注意するということでその場は収まった

 

次の日、Aさんが出勤してきて、Bさんとその話になった

Aさんどういうのかなと思ったら、穏やかに、

「彼は今、4つ新しいことを同時に覚えるところで、どうやらほかの作業で大きく注意をされたらしい、

それが混乱を招いてこちらも間違いだしているんだと思う

これ、今、ここで注意してもますます混乱するから、

彼が落ち着くまで私がフォローするので黙っていた方がいいと思う」

 

人を育てる現場に立ち会ったと鳥肌が立った

 

仕事はできるのだが、まわりにあまり目がいかないBさん

まわりの状況も目に入り協調して動こうとするAさん

Aさんの対応で、Bさんも気が付いたと感じた

 

叱咤激励して、お尻たたいて、教えるのもやり方の一つ、

昨今の若い世代では、それでなにくそと育つものと育たないものがいるようだ

Aさんは、細やかに見守る

 「自分で気が付いて作業に来てほしいので、少し我慢して待ってもらいたいんです」

と私にも頼んでくる

 

人を育てるのはとても難しいし、時間がかかる

一回教えてかなうことと、何回も伝えなければならないこととある

それでも根気よく、根気よく…教える側も育つと思った出来事だった

 

 

 

 

 

コメント (2)
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7月の本

2024年08月01日 | 本・・・

残暑お見舞い申し上げます

「残暑」に抵抗があります まだまだ「暑中」の当地です

暑い中、出歩くのも必死 本屋も図書館もなかなか行けない

「電子書籍は?」と言われたが、どうもいかんのです

読んでいる方向がわからなくなるんです

登場人物の名前が凝っていると誰だったかなと戻ることも多く、

それをキープするのが面倒くさい

どうあっても紙の本がいいんです

 

お暑うございます

皆さま十分にご注意されてお過ごしください

 

 

7月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:4709
ナイス数:106

百年の家 (講談社の翻訳絵本)百年の家 (講談社の翻訳絵本)感想
「百年の家」はそこにあり続ける、時間が、すべてのものに変化をもたらして、この家自体も変わっていく 動いていないのに、動いているかのように感じる 同じ風景なのに、不思議な感覚だった この先、百年どう変わるのだろう そんな未来への思いも生まれた
読了日:07月31日 著者:J.パトリック・ルイス,ロベルト・インノチェンティ
Oじいさんのチェロ (あかね・新えほんシリーズ 8)Oじいさんのチェロ (あかね・新えほんシリーズ 8)感想
Oじいさんの勇気、信念、戦争への断固たる拒否の姿勢 そんなものが読後、あふれてきて涙が出てきた ウクライナで、ガザで、起こっているだろう同じ風景が思われる どんな理由をつけても人の暮らしを踏みにじる行為はどうあってもいかんのだということを、世界中で共有しなければと思う
読了日:07月31日 著者:ジェーン カトラー
それからどうなる わが老後それからどうなる わが老後感想
リズム感の良さ、駆け回るテンポの良さ、思い切りの良さを楽しませてもらった 若い世代にまっとうに物申す姿勢が小気味よい 文章に躍動感があり、弾んでいる 紙に印刷された文字なのに読んでいて不思議で仕方がなかった
読了日:07月31日 著者:佐藤 愛子
鍵のない夢を見る鍵のない夢を見る感想
思い通りにいかない何か…そんな、不思議な感情に引きずられてどの物語も進んでいく いらいらする じりじりする ゴールにたどり着いて解放される 登場人物の悲哀を思い起こす 己の中にもある何かを思ってしまう 好きな本とは言えないが、読み応えのある一冊だった
読了日:07月27日 著者:辻村 深月
きょうせんそうがはじまるときょうせんそうがはじまると感想
そういうことだよな…それは望むことなのか 大人も子どもも考えようと言っている本 私たちは言い続けなければいけないんだと思います
読了日:07月25日 著者:藤代勇人
あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇 (ハルキ文庫 た 19-28)あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇 (ハルキ文庫 た 19-28)感想
ちょいといろいろあってじっとしていると考え込んでしまうので、ひたすら本を読んで頭の中を埋めていた 何を読もうかと考えて、このシリーズ本を!気持ちがよかった 知恵で乗り切っていく幸が痛快だった 最後は少しあれこれ積み残しがあるようにも感じたが、チリチリとした状況をいくらか乗り越えたように感じる しかし、結のその後はどうなったのか…そちらも知りたいなあ
読了日:07月25日 著者:高田 郁
あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇 (ハルキ文庫 た 19-27 時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇 (ハルキ文庫 た 19-27 時代小説文庫)
読了日:07月24日 著者:高田 郁
少女漫画家「家」の履歴書 (文春新書 1352)少女漫画家「家」の履歴書 (文春新書 1352)
読了日:07月24日 著者:週刊文春編
あきない世傳 金と銀(十一) 風待ち篇 (ハルキ文庫 た 19-26)あきない世傳 金と銀(十一) 風待ち篇 (ハルキ文庫 た 19-26)
読了日:07月23日 著者:高田 郁
お月さんのシャーベットお月さんのシャーベット感想
私が子どもの頃、電気の使い過ぎはいけないと言われていたように思う。電気で解決して、暑く暑くなってお月さんが溶けてしまって、そのしずくでみんなが過ごすなんと贅沢な時間なんだろう 「豊か」ということを考えさせられる うさぎさんの表情も印象的 良い本です
読了日:07月21日 著者:ペク・ヒナ
あきない世傳 金と銀(十) 合流篇 (ハルキ文庫 た 19-25 時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(十) 合流篇 (ハルキ文庫 た 19-25 時代小説文庫)
読了日:07月21日 著者:高田郁
あきない世傳 金と銀(九) 淵泉篇 (ハルキ文庫 た)あきない世傳 金と銀(九) 淵泉篇 (ハルキ文庫 た)
読了日:07月20日 著者:高田郁
あきない世傳 金と銀(八) 瀑布篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(八) 瀑布篇 (時代小説文庫)
読了日:07月20日 著者:高田郁
あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (ハルキ文庫 た 19-22 時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (ハルキ文庫 た 19-22 時代小説文庫)
読了日:07月18日 著者:髙田郁
あきない世傳 金と銀(六) 本流篇 (ハルキ文庫 た 19-21 時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(六) 本流篇 (ハルキ文庫 た 19-21 時代小説文庫)
読了日:07月17日 著者:髙田郁
クローバーナイトクローバーナイト感想
うーん、面白かったのだが、これってちょっとできすぎの物語だと思った この夫婦はやりがいのある仕事をどちらも良い環境でしている 身の回りで起こることも良い方向に着地していく こういうことばかりではないなあというのが読み終わった後の感想です。
読了日:07月15日 著者:辻村 深月
パリわずらい江戸わずらいパリわずらい江戸わずらい感想
連載のエッセイは一つずつ読むのが味わい深い これも少しずつ読み進み時間がかかった でも、とても面白かった 世代がが近いのであるある満載でそうそうと頷いてばかりだった 巻頭の年取ると旅行の荷物が増えるというのにのっけからやられてしまった 
読了日:07月14日 著者:浅田 次郎
ほぼねこほぼねこ感想
「ほぼ」猫 猫のような仕草をする飼えない猛獣 我が家の飼える猫に「あんたも間違ったら猛獣だったのかもね」と比べてしまった こういうシーンを狙って撮ったのではないだろうが、こういう穏やかな瞬間が彼らにもままあるのだなあと思った 
読了日:07月10日 著者:RIKU
図書館ウォーカー: 旅のついでに図書館へ図書館ウォーカー: 旅のついでに図書館へ感想
何かとてつもない魅力を持っている図書館の紹介ではない 初めはあれ?と思ったが、読み進めていくうちに、この図書館のある生活を想像して楽しくなった そこに住んだら、こんなこと思うのかな…それは観光ガイドとはまだ違う魅力 を感じた ひとつ、これは私がいけないのかもしれないが、図書館全景の写真にキャプションが入ってない 図書館名と離れているので、確認しながら写真を眺めた これにも簡単なキャプションを付けてくれるとよかったなあ
読了日:07月08日 著者:オラシオ
ひとりで暮らして、気楽に老いる 夫のいない自由な生き方ひとりで暮らして、気楽に老いる 夫のいない自由な生き方感想
知人の本棚で見つけた 98年初版の本は読まれた形跡がなく、借用した 高齢女性の一人暮らし 核家族が進んだ先にあった高齢者の独居 30年近く前の本だが今と変わらないものがあった 装丁がいい感じだったので、改めてオリジナルで登録した 本の最後から…経済成長は豊かさをもたらしてくれたし、科学技術は私たちのあらゆる暮らしに便利さを与えてくれたが、自然とていねいに付き合って共存していくという、地道な暮らし方を忘れてしまった。(中略)私たちが失ってしまった能力を、どう考えるかについての答えを聞いておきたいと思う。
読了日:07月08日 著者:吉沢久子
ワニの歯ぎしりワニの歯ぎしり感想
思い出や体験、もろもろの思い、断片的な文章が味のある挿画に支えられて、何度も何度も頁をめくってしまった  …「7歳のとき、父の仕事の関係で、東京へ戻って来て生まれて初めて女の子を見たの。その子は隣に住んでいて初めて会ったとき、体じゅうを口にしてイーッとしたの。わたしもすぐ負けずにイーッと返したわ」……元気の良さと、お日様の光と、少し埃っぽい感じ、ほわっとした
読了日:07月06日 著者:橋本 妙

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