震災後、急激に脚が弱くなってきた義母の身の回りの整理は私の仕事で、
寝室や押し入れの中の整理をしているが、
義母の愛読書ともいうべきこれらの本をどうしたものかと思案中である。
若いころからあまり丈夫ではなく、しかも人一倍医者嫌いな義母が、
微熱で苦しんだり、胃腸が悪くなった時、必ず枕元で開いてみていた本。
「お医者さんに行った方がいいんじゃないの?」と言うと、
「もう少し模様を見てから・・・」が口癖で、
患部に灸を焼いたり、煮出した薬草を飲んだりして、
家族の心配をよそに、何日も何日も様子を見ていた姿が思い出される。
中でも、一番表紙も中身もボロボロになっているのは、薬草の本だ。↓
今ではもう必要がないので、処分しようかと思っていたところ、
「あたし、その本ほしい」と娘の声。
そういうことなので、どのような活用の仕方をするのかは分からないが、
一応出来るだけ忠実に再現し、保存しておくことにした。
尚、平成8年2月14日に70歳で大腸がんの手術。
それ以来、お灸の本も薬草の本も嘗てのように頻繁に開くことはなかった。
余談であるが、
先日、福島県立美術館の「若冲が来てくれました展」
を観賞して来た娘が、鳥類好きの父親のために注文してくれた本が届いた。
「おとうは絶対観に行った方がいいよ」と言われても
とうとう閉幕までその暇がなかった父親のために、せめて写真集だけでもと買ってくれたのだ。
*「若冲が来てくれました展」
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