この間の雪の日の朝 Sさんちのしだれ梅 せっかく咲き始めたのに…ぶるるっ
もう一枚は下側から覗いてカシャっと (撮影:2010.3.25)
「あのね、車を誰かに上げたいんだけど・・・」と、突然の電話。
2月末か3月初めごろだったと思う。電話の主を仮にAさんとしておこう。
「60年間無事故なの。どこも壊れてないし、キズもないんだけど、もう年だからね。
出来れば無事故無違反の人に上げたい。誰か貰ってくれる人見つけてくれない?」
私も無事故無違反だけど・・・20年も乗ってる愛車があるし・・・
Aさん、大正9年1月○日生まれ。
奥さん、大正12年11月○日生まれ。
会津生まれのAさんと山形生まれ、岩手育ちの奥さん。
身寄りもいざとなった時の相談相手もない。
49号沿いのアカシヤ並木(撮影:2010.3.25)
それから数日後。
定休日の午後なので、自分の部屋の模様替えにとりかかろうと思っていたまさにその時、
「二人とも具合悪くて寝てたんだけど、パンか何か、カステラみたいなのあったら持ってきてくれない?」と、奥さんの弱々しい声。
さあ大変!(って、こんな時すぐ最悪の事態を想像する癖がある私)
小さな山芋と野菜ジュースとカステラとパンを用意し、大急ぎAさん宅へ。
足が痛くて食事の準備ができないと言うので、ヘルパーさんのお世話になるよう勧め、
二人の許可を得て帰宅し、介護支援センターに連絡。
車については、結構な年数が経っているし、自動車税のこともあるので、
3月中に廃車の手続きをするように勧めた。
翌日、夫が行政センターまで乗せて行き、印鑑証明やその他諸々。
印鑑証明は本人でなければ取れないし、付き添いの印鑑証明も必要だとのこと。
廃車も簡単には出来ないらしい。行ったり来たり忙しく走り回っていた。
ayamiさんちの玄関前(撮影:2010.3.25)
その数日後の土曜日、介護支援センターのHさんとともに再び訪問。
介護の対象になるかどうか話を聞いたり二人の様子を見るためである。
Aさんが朝から起きてこないし食事もとってないということなので、
もしものことを考えて、明日はお休みになるし、今日のうちに診てもらえば、
ということになり、早速お医者さんに連絡。
採決、血圧などの検査をしてもらうこととなった。
我が家の庭の梅(撮影:2010.3.29)
今後どのように接すればいいのだろう?
思案に暮れていると、その日の夜に先生から直接電話があった。
採決の結果および血圧、脈拍など異常なし。(ただし、栄養状態が良くない?)
今すぐどうということはないが、何しろ90歳なので、このまま不規則な生活を続けていけば、
危険な事態になることも考えられるので、介護をお願いすることは賢明だし、
今後のことは一切お任せしてはどうかと。
ウォーキングコースの水たまりに薄氷が張って・・・(撮影:2010.3.30)
子供の頃、田んぼの薄氷を割るのが面白くって、未だにあの感触が忘れられない。
私たち二人だけでは抱えきれない問題もあろうかと思うので、
お医者さんの指示通り、
今後は支援センターや民生委員などと相談していきたいと考えている。
先生も言っていたが、これからこのようなケースがどんどん増えていくだろう。
ある程度予想はしていたが、他人事とは思えない切なく重苦しい問題である。
いつも雑草一本生えていないTさん(89歳)の庭 (撮影:2010.3.25)
本日介護支援センターより電話あり。
近日中に市の調査員がAさんのお宅へ訪問することになった。
その時私も一応立会人として同席する。
この老夫婦に明るい兆しが見えることを、明るく元気な未来が訪れることを祈りたい。
そんな折、「T市で父子無理心中か?」のニュースが。
長男(59歳)とその介護をしていた父親(86歳)の二人が亡くなっていたそうです。
寒い日に一段と寒くなる話題で
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