部員に貸し出すために買った4台の線量計、
最近では借りる人もなく、あぁもったいないなぁ~~。
10万円もする外国製の線量計を個人で買った人や
「このぐらいなら大丈夫、もう計る必要なし!」と考える人も。
因みに本日(30日)のわが家の室内の線量は、0.15~0.17μsv/hである。
0.17μsv/hなら年間にして約1.5ミリシーベルトということになる。
9月23日の福島民報新聞「日曜論壇」に
気になること及び共感できることが書いてあったので、
以下に貼り付けます。
全国の線量調査結果
福島県内各地の放射線量については、県民なら大抵は把握している。
しかし、それが全国各地に比べてどうなのか、となると、皆目分からない人が多い。
どうしてか知らないが、文科省などは全国各地の放射線量を発表しない。
そこで三春実生プロジェクトは、
北海道から石垣島まで、全国各地のお寺の和尚さんや寺族の方に
バッジ式個人線量計を身につけていただき、
生活環境のなかでの放射線量を測定していただいたのである。
いろいろと面白いことが分かってきたのでご報告したい。
(詳細についてはホームページを参照
http://fukushima-misho.com/sokutei1.html)
今回の測定は、北海道以外は各県2地点であるため、
その平均が県の平均と考えるわけにはいかない。
しかし、こんな地域もあるんだ、ということが分かっただけでも収穫である。
まず申し上げたいのは、
年間1ミリシーベルトを超える地点が、各地にあるということ。
2002年、線量測定サービス会社・長瀬ランダウアによる14万9000地点の測定で、
県の平均が年間1ミリを超えたのは11県だった
(富山、石川、福井、岐阜、滋賀、兵庫、鳥取、山口、広島、愛媛、香川各県)。
今回、それ以外で1ミリを超えたのが、
新潟、埼玉、千葉、三重、熊本、大分の各県である。
前にも申し上げたように、これが県の平均とは思わないでいただきたい。
ただ、その県にそういう地点もあるということだ。
埼玉、千葉県などについては、
おそらく誰もが今回の福島第一原発事故の影響と考えるだろう。
しかし、たとえば三重、大分、熊本各県などはどうなのか?
むろん土壌の問題があるのかもしれないが、もう一つ考えるべきなのが、
中国から飛来する黄砂の影響である。
1963年の「核実験禁止条約」を批准しなかった中国は、
1964年から96年までになんと46回の核実験を行なってきた。
放出総放射性物質は20メガトンともいわれ、
これはチェルノブイリ事故のなんと500万倍である。
しかも1980年までは、すべて地上や空中での爆発実験なのだ。
黄砂に含まれる放射性物質の影響は、
間違いなく福島第一原発よりも広範囲だし長期に亘[わた]る。
問題は、福島県だけではない、という見方は当然できるわけだが、
今はそうではなく、私は福島県民もさほど心配しすぎないでほしいと申し上げたい。
報告書には「ばらつき率」についても書いてあるが、
要するに線量の高い福島市や郡山市なども、
通常世界のどこにでも見られる「ばらつき」の範囲内なのだ。
除染や一時疎開はしたらいいと思うが、
それ以上の心配はかえって我が身を傷つけるのではないか。
全国的にも決して高い線量と言えない会津地方にさえ風評被害が及ぶ現実…。
福島と聞けば怯[おび]えるこの国の人々が、
日本製品は買わないという彼の国の人と、大差なく見えて仕方ないのである。
(玄侑 宗久・僧侶・作家、三春町在住)
玄侑宗久「雪月花」全国寺院OSL線量計測定結果について
今年度最後の「あま酒」残り少なくなりました。
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