11/11(日)のホワイトプレインズ講演会は予定通り開催致します。皆様のご来場をお待ちしております。
(North-America-Team)
秋になって日照時間が短くなると、植物の葉に蓄えられたクロロフィル(緑色)が分解され、葉の色素構成が変化して、色が黄色や赤色になって紅葉になります。
植物の生育は水・気温・光・酵素が組み合わさってその状況が進行しますが、実は気温の変化よりも日照時間の方がより大きな要因なのです。春になって気温が高くなったからいろいろな植物が発芽する、ということではなく、日照時間が長くなったから発芽するということなのです…高校の生物学で学習します。
一昨日のテレビ番組で紅葉の名所として有名な京都、永観堂(禅林寺)の紅葉が見ごろをむかえているという特集をしていました。美しい紅葉を鑑賞しながら、こんな紅葉のメカニズムを考えたりするのは理系的思考が過ぎるのでしょうか?でも、常に身近なものから、研究テーマや小論文の題材を考えていって欲しいな、ということは毎年帰国生をみていて考えることであります。
話題は変わりますが、この永観堂の寺宝には「みかえり阿弥陀仏像」という仏像があります。その名の通り、後ろを振り返った姿のたいへんに珍しい仏像です。
その昔、寺僧の永観師が一心不乱に行道[経を唱えながら一定の地を往来すること。経行(きようぎよう):学研古語辞典より]していた時、須弥壇に安置してある阿弥陀像が壇を下りて永観師を先導し行道を始めたそうです。永観師は驚き、呆然と立ちつくしました。この時、阿弥陀様は左肩越しに振り返り、「永観、おそし」と声をかけられたとのことです。永観師はその尊く、慈悲深いお姿を後世に伝えたいと阿弥陀様に願われ、阿弥陀如来像は今にその尊容を伝えると言われています。
(yos)