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「グロービッシュ」とフランス人の英語力で感じること

2013年05月08日 | 全般・イベント

2011年に「グロービッシュ」の公式本と言われる「世界のグロービッシュ」が出版されて以来、「グロービッシュ」という概念がよく取り上げられています。「グロービッシュ」とは、よく使われる英単語1,500語と標準化された文法を使って、世界のより多くの人達とコミュニケーションしようというものです。

 

 
その「グロービッシュ」の提唱者であるフランス人のジャン=ポール・ネリエール氏は、フランスの英語力は日本よりもずっとひどい状態にあるといいます。いくつかの理由を述べており、以下に紹介します。

 

 
フランスの多くの学生は書かれた英語しか学ばない
ネリエール氏は教師の大半は、学生に国際的なビジネスパーソンになるための準備をさせることに興味がなく、文学を教えることに関心が向けられているといいます。

 

 
フランス人の耳は英語の特徴になれていない
フランス語にはアクセントが存在せず、音節が協調されることがないため、フランス人の耳は英語の特徴に慣れていないそうです。

 

 
フランス人は体面を気にする
フランス人はひどく体面を気にする人種のため、自分の英語は相手の期待する水準に届かないだろうと考え、その結果、英語を話さないという悪循環があるようです。

 

 
「グロービッシュ」が誕生した背景として、ネリエール氏のIBMでの経験、特に国際交渉の場で英語を使う際に感じた不自由さやもどかしさがとりあげられる場合が多いのですが、フランス人の英語力も「グロービッシュ」誕生の背景の一つかもしれません。それにしても、上記の理由は、日本人が英語が苦手である理由として挙げられる点と重なる部分が多く、興味深いですね。これから講座として様々なプログラムを作る際に、弱点とされる部分を克服できるよう工夫する必要があると、あらためて感じます。
(maw)


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