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「雨ニモマケズ」

2013年11月22日 | 全般・イベント
誰もが、といっていい程、多くの人が知っている有名なものなのに、その全部はほとんど知られていない、というものがあります。宮沢賢治の詩、「雨ニモマケズ」などはそれにあたるのではないでしょうか。
 
もともと、この「雨ニモマケズ」は詩として発表されたものではなく、賢治の死後、発見された手帳に記されていたメモなのです。文中に「一日二玄米四合ト味噌トスコシノ野菜ヲ食ベ」という一節があります。賢治は以前、ウナギが大好物だったらしいのですが、ある時期から法華経を信仰して、菜食主義を実践していました。この詩句全体にも法華経の精神が反映されているとされています。この節の後、すぐに「アラユルコトヲジブンヲカンジョウニイレズニ ヨクミキキシテワカリ ソシテワスレズ」という節が続くのですが、この部分などは特に法華経思想を反映しているという宮沢賢治研究者もいます。
ただ、菜食主義は病気がちだった賢治の回復を阻害して、早世の原因になったともいわれています。
 
さて、宮沢賢治は自らの思いをどれくらい達成しえたのでしょうか。
(yos)


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