こんにちは。駿台バンコク校です!
以前こんな生徒を受け持ったことがあります。小5夏に帰国、事前の保護者様のお話ではアメリカ現地校の英語で困ったことはないので、英語力は高いとのことでした。けれど、5年生から受け始めた英検準1級は、6年生になっても取得できずにいました。インター校・現地校出身の子の傾向として、読解問題やリスニングは高得点を出します。
しかし、語彙・文法問題のスコア、また意外とエッセイのスコアが低い傾向にあります。語い力と文法が身についていないためです。さらに、中学校入試の英語試験では、「なんとなく」解ける英語力は求められていません。読解問題でも語い力や文法力がない子は、内容を正確に読み取れず得点できないのです。実際、その生徒も400~500wordsの英文を2分ほどで読み、内容一致の問題も難なく解くことができていました。
反面、エッセイで用いる語彙はかなり易しい単語で、日本の文法で言う3単現も出来ていませんでした。そこで、洋書の文法書を用い徹底的に文法演習をし、語いは、単語テスト、熟語テストを毎週実施しました。また、読解問題でも英単語の意味を確認しながら1文を丁寧に読む作業を進めました。結果、準1級合格、エッセイはかなりの高得点でした。また、中学入試英語問題でも語彙・文法問題も得点できるようになりました。もともとの英語力に、語彙・文法という基礎をしっかりと固めたことで、確かな英語力が身に付いたのでしょう。
中学進学後も、語彙や文法の学習を続け、本人は「アメリカにいるときよりも英語力が上がった」と言っていました。現在は、海外大学進学に向けて準備中です。英語はコミュニケーションのツールなので、文法を意識しながら使用するものではありません。しかし、学習の上に身に付けたものが加わると、その後の成長にもつながり、本物の英語力になっていきます。
バンコク校 S.N