文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

「ロボット大国」の名が泣く…週刊新潮4月14日号から。

2011年04月07日 14時34分11秒 | 日記
「ロボット大国」の名が泣く 原発作業は米欧頼み
 
人型のロボットが階段を上り下りし、ヴァイオリンを演奏してみせる。世界に冠たるロボット技術を持つ日本だが、福島第一原発での作業は米欧頼みというから、「ロボット大国」の名が泣こうというものだ。
 
例えば人型ロボット「アシモ」は、放射能汚染の現場で人間に代わって作業をできないのだろうか。
 
「そもそもアシモは、原発事故のために開発されたロボットではありません」 と語るのは日本ロボット工業会の関係者だ。
 
「器用にダンスまで踊ってみせますが、原発内では動かなくなる恐れがある。カンマ線を一定量以上浴びると、回路がショートしてしまう。仮に中に入っていけたとしても、人間に代わって危険な作業をできるわけではないのです」
 
米国はイラク戦争で爆弾処理などに当たった「タロン」なるロボットの日本への提供を決定。ブルドーザーの駆動部分を小型化したような形状で、上部には作業用のアームやカメラ、放射線や赤外線の測定機器が装備されている。
 
独仏も開発したロボットの提供を申し出た。いずれも高濃度の放射線を浴びる苛酷な環境下でも耐えられる仕様だという。
 
実は日本でも1999年に茨城県東海村の核燃料加工会社JCOで臨界事故が起きた後、原発災害用のロボットが作られていた。
 
三菱重工業が02年に開発したロボット「MARSII」は幅40センチ、高さ55センチ、長さ160センチで4輪の無限軌道(キャタピラー)付き。段差25センチ、傾斜45度までの階段の上り下りが可能で、PHS回線を通じて遠隔操作ができる。

プロジェクトに携わった東工大大学院の広瀬茂男教授はこう言う。
 
原発は安全、事故は絶対に起きないという国の方針によって、開発から1年後の03年に全て廃棄されることになったのです。私は、これは大変なことだと考え、何とか保管できるようにしましたが、その後、予算も全くなく、メンテナンスできていないので、すぐに使える状態ではありません」

 防災ロボットの権威である東北大大学院の田所諭教授も、「JCOの事故の後に作ったロボットを使ってちやんと訓練していたら、こんなひどい事態は避けられたでしょう。人が入ると危険な場所に、もっと早くロボットを投入していれば、中の様子も分ったはずです」

学生は器用に操るが
 
田所教授が続ける。
 
「フランスでは電力会社が拠出して、原発災害時用の部隊を組織しています。原発廃止を決めたドイツでは、多くの原発が廃炉になっていますが、廃炉にも対応できる体制をとっています」 世界に冠たるロボット技術を宝の持ち腐れにしてきた日本。だが、嘆いてばかりもいられない。
 
「ロボット学者有志が水面下で集まり、英知を結集して福島原発の事態を打開しようとしています。使えそうなロボットを徹夜で改造し、少しでも今の危機的な状況の改善に役立てようとしているんです」(同)
 
それで誰がロボットを操縦するのか。さるロボット研究機関の職員は、
 「
大学でロボット工学を学ぶ学生の中には、器用に操る人もいます。しかし彼らを意に反して現場に連れて行くことはできない。操縦は簡単なので、東電職員や自衛隊員、消防隊員に憶えてもらうことになります」 と語るのだが、運用の一翼を担うであろう自衛隊関係者は楽観的ではない。
 
「これまで原発災害用のロボットをろくに作らず、操縦者の訓練も満足にしてこなかった。ロボットも長時間被曝したら、高圧水流で除洗しないといけない。機材も人員も足りず、結局は欧米に頼らざるを得ないのではないのか」
 
原発の安全神話にあぐらをかき、万一の備えを怠ってきたツケである。

だが、実は解き明かされていない謎はまだまだ山積しているのだ。週刊新潮4月14日号

2011年04月07日 14時17分02秒 | 日記
 「菅」に献金の在日実業家が買おうとした「防災船」…週刊新潮4月14日号から。
 
震災発生と同日に発覚した菅直人総理の違法献金問題。いまや、それを追及する政治家は永田町にはいない。だが、実は解き明かされていない謎はまだまだ山積しているのだ。
 
菅総理に104万円を献金した男性は、在日韓国人が経営する旧横浜商銀信用組合の理事を務めたこともあり、不動産業やパチンコ店などを経営する在日韓国人実業家。この実業家は菅総理へ献金した半年後の2007年3月、静岡県総合管理公社が所有する全長74メートル、2785トンの大型船を購入しようとしていた。
 
その大型船の名は、『希望』。定員260人で普通車30台を積載可能、旅客フェリーとして使用され、東海地震などの非常時に備えた防災船の役割も担っていた。
 
だが、原油価格の高騰で維持費が嵩み、運航休止。海上自衛隊による災害時の輸送体制も整備されたことから06年、公社は防災船の売却を決定。

その翌年に一般競争入札を実施し、2回目の入札から参加した件の実業家の不動産会社が落札した。
 
「ところが落札後、突然実業家が。エンジンの買い戻しを確認できるまで契約を延期して欲しい‘と申し出て、落札は無効になったのです」(地元記者)
 
入札以前にはインドネシアが購入を希望したが、石川嘉延県知事(当時)が“軍事転用の恐れがある”として、売却を断念していた。
 
実は、『希望』は単なる旅客兼防災船ではなかった。旧運輸省の立案した高速船建造計画により建造された実験船2隻と実用船I隻のうちの1隻だったのだ。
 
当時の最新技術を結集しただけあって、航海速力は時速75キロ。今でも高速船として通用するという。
 
「入札に参加したのは、海運業者や資材運搬を必要とする土木会社などでした。当時から、なぜ、不動産業者が大型船を必要とするのか、そしてエンジンの搭載にこだわったのか謎でした」(先の記者)
 
実父が北朝鮮籍といわれる在日韓国人実業家。よもや、彼の国への転売目的だったのでは……。

「あいつが(韓国籍だと)知らないわけないだろ」…週刊文春4月14日号から。

2011年04月07日 14時04分51秒 | 日記
十一日の決算委員会でこう答弁している。
 
「私が仲人をした知人から、数年前に中学、高校の同期生で不動産関係の仕事をしている人として紹介された。釣りに誘われて、その知人と三人で出かけたこともあり、数回会食をしたこともあります」
 
この“知人”とは、首相の地元事務所に出入りしている男性のこと。前出の関係者によれば、正確にはこういう話だ。
 
「国会で釣りの話をしていましたが、K氏の船で行ったんです。もう売ってしまったようですが、当時、K氏は山下埠頭に二隻の船を停泊させていました。釣った魚は、横浜の高級ステーキ店『瀬里奈』でさばいてもらったそうです」
 
問題となった献金の授受も、この知人同席のもと、都内の高級しゃぶしゃぶ店で行われたという。

「その場で、K氏が菅さんに百万円を渡したそうですが、菅さんは最初『いやいや、まずいです』と受け取らなかった。
ところが、二人を繋いだその知人が『別にいいから』と言って結局は受け取ったようです。

K氏は『パチンコ店の地上げに絡んで、NTT労組を動かしてくれた見返りだ』などと漏らしていた。
政治資金パーティーの招待状も持っていたし、パーティー券も買っているはず」(同前) 
元来が口の軽いK氏はあちらこちらで、菅首相と電話一本の仲であることを自慢していた。

俺が大統領との会談を実現した
 
「酒の席でも、『これが首相の電話番号だよ、仲良いんだ』とよく言っていました。
そんな簡単に電話番号を公開されていいのか、見せびらかすK氏もK氏だけど、菅さんも脇が甘すぎると思いました」(同前)
 
父親が韓国の政界に繋がりを持っていたこともあって、大統領府「青瓦台」にも太いルートがあるらしい。
 
「○八年二月、菅代表代行(当時)は中井洽氏らと訪韓して、李明博新大統領の就任式に参加。李大統領と会談もしている。
K氏日く、『青瓦台は、〝野党の一議員に……”と難色を示したが、俺が掛け合って、会談を実現させたんだ。(青瓦台の)警護室長と親しいんだ』と。実際、K氏も同じタイミングで訪韓しています」(官邸関係者)
 
真偽はともかく、K氏にしてみれば、菅首相のために尽力してきたのだろう。そして互いにその存在を利用してきたはずだ。
 
ところが、違法献金だと報じられるや否や、一方的に「逃げてくれ」と頼まれ、「何でもします」と言われたのに、その後は放置されたまま。挙句、今度はこれまでの関係の清算に動いたことになる。決算委員会の答弁では「釣りに行って、食事もした」と認めている
のに、翌日には「会っていないことにしてくれ」と頼みごとをしたというのだ。
 
「地震発生直後はミョーに自信を座らせていた。ところが、首相が指示しても東電は悠長な態度を取るばかり。
十一日夜頃から首相は怒声を飛ばすようになった。K氏にも興奮状態のまま、電話したのでしょう。
キャパシティーを超えて正常な判断ができなくなっていたのです」(官邸担当記者) 

鈍カンすぎる菅首相も二度目の電話以降は不謹慎だと察したのだろう、その後は元政策秘書のI氏がK氏とやり取りしていたようだ。すでに、百四万円の献金はK氏に返金したという。
 
だが、あまりに独善的な首相に対し、憤憑やる方ないK氏は、周囲にこう愚痴をこぼしている。
 
「あいつのために逃げてやっているのに、何も言って来ない。本当に情けないヤツだ。Iの野郎も電話に出ない。俺は家にも帰れない。なんで俺だけ迷惑かけられないといけないんだ」 

K氏に取材を申し込もうと、会社や自宅に足を運んだが、「(取材は)お断りしています」。
K氏の携帯電話を鳴らし、取材依頼のメールも送ってみたものの、最後まで返事はなかった。
 
一方、菅首相は事務所を通じて、口止め電話やK氏との関係について、こう回答した。
 
「K氏に電話をかけた事実はなく、『とにかく逃げてくれ』『過去も現在も未来も会っていないことにしてくれ』と頼んだことはありません。献金をどのような状況で受け取ったかについて、菅には明確な記憶がありません。しかし、菅が『まずいよ』と述べるような状況でなかったことは、収支報告書に適正に記載していることから明白です」 

だが、K氏本人が最近もこう嘯(うそぶ)いている。

 
「あいつが(韓国籍だと)知らないわけないだろ」
 
都合の悪い事実には口止めをして、知らないフリをし続けるーその卑怯な姿は、首相が「バカ野郎」とこき下ろす東電と何ら変わりがないではないか。

 

一体、菅首相に違法献金を行ったK氏とはどのような人物なのか。

2011年04月07日 13時46分29秒 | 日記
週刊文春4月14日号から。

一体、菅首相に違法献金を行ったK氏とはどのような人物なのか。

前出の民団関係者は「とても堅気には見えない」と語る。
 
「背は百六十五センチくらいで、髪型は角刈り。やや浅黒く、いつも高級そうなスーツを着ている。横浜の高級住宅街に自宅があって、白いジャガーとベンツを持っています。運転手つきのロールスロイスで現れたこともあった」
 
K氏は、横浜市内で不動産業などを営む複数の会社で代表取締役を務め、町田市などでパチンコ店を三店舗経営。帝国データバンクによれば、年商は約五十億円にのぼる。
 
「父親もまた、旧横浜商銀の幹部で、在日韓国人の間では有名な存在です。息子のK氏は日本で育ったため、韓国語をほとんど話せない。奥さんは帰化していますが、韓国でのビジネスのためにK氏本人は帰化しないようです。日本人には『日本人のために』と言うけど、韓国人には逆のことを言っています。少なくとも首相が無警戒に付き合っていい人物ではない」(同前)

K氏が所有する船で釣りに

実際、その周辺には、いわくつきの人脈も広がっているのも事実だ。K氏はオークション会社(横浜市)の代表取締役も務めているが、同社の元取締役には、障害者団体向けの郵便割引制度が悪用された事件で、郵便法違反罪に問われている人物も名を連ねていた。
 
「いわゆる“政商”といったタイプで、グレーな人物との付き合いも厭わない。政治家の知り合いも多いけど自民党寄りで、地元選出の菅義偉元総務相や神奈川県議らと親しい。口がうまいので、彼らの懐にも飛び込める」(同前)
 
菅元総務相の地元事務所の登記を調べると、K氏が代表取締役を務める別の不動産会社が所有している。
 
菅氏に話を聞くと。「Kさんの会社に毎月四十二万円の家賃を払っています。その会社は日本人の株主が六割を占めている。でも、なぜ菅さんと付き合いがあるのか……意外に感じました」
 
確かに東京選出の菅首相は横浜とは無関係だ。その点について、当の首相は、

…続く。

まだ日本が未曾有の大震災に襲われる前の三月十一日早朝、週刊文春4月14日号から。

2011年04月07日 13時23分43秒 | 日記
 〈首相に違法献金の疑い百四万円 在日韓国人から首相側は未回答〉
 
まだ日本が未曾有の大震災に襲われる前の三月十一日早朝、朝日新聞が一面トップで菅直人首相の違法献金問題を報じた。
 
一週間ほど前には、前原誠司外相(当時)が同じく在日韓国人からの違法献金問題で辞任を表明したばかり。
さしもの菅首相も、これは進退に関わる問題だと頭を抱えたに違いない。
 
この在日韓国人男性・K氏の関係者が明かす。

「菅首相はK氏の携帯電話に連絡し『落ち着いたら何でもしますから、とにかく逃げて下さい』と口早に要請したそうです」
 
朝九時からの参院決算委員会では、民主党議員の質問にこう答弁している。
 「
日本名で日本国籍の方だと思っていた。報道のように外国籍の方とは全く承知していなかった」
 
自民党からは退陣勧告も飛び出したが、首相は辞任を否定。前原氏と違い、“外国人だと知らなかったから辞任の必要はない”との理屈で押し通したのだ。
 
朝日新聞の記事を受けて、メディアは横浜市内のK氏宅に集まったが、すでにもぬけの殻だった。
 
そしてー。
 
東日本大震災が発生。国会も震度五の大揺れで大混乱となった。引き続き決算委員会に出席していた菅首相は、強張った表情のまま天井を見上げていた。
 
時間の経過とともに甚大な被害状況が明らかになる。電源喪失の福島第一原発は、危機的状況に陥っていた。
首相は翌十二日早朝、福島原発の視察を敢行。安全だと判断したが、その直後、一号機が水素爆発を起こしたのは周知の通りだ。
 
だが、K氏を知る民団関係者は次のように証言する。

在日韓国人の間では有名人
 
「震災の翌日、菅氏はK氏に電話し、『過去も現在も未来も会ったことはなかったことにしてほしい』と念を押したそうです」
 
被災者が生死の境をさまよう最中、またもやK氏に口止めの電話をかけていたというのだー。
 
改めて、朝日新聞が報じた菅首相の違法献金問題について振り返ろう。
 
首相の資金管理団体「草志会」は、韓国籍の中央商銀信用組合(旧横浜商銀信用祖合)元理事・K氏から○六年に百万円、○九年に四万円の献金を受けていた。これは外国人からの寄付を禁じる政治資金規正法に抵触する。

同法に詳しい日本大学法学部の岩井奉信教授はこう語る。
 
「前原氏が辞任している事実を考えると、菅首相も責任を問われざるを得ない。数万円の話ではなく、百万円と額も非常に大きい。きちんとチェックするのが普通で、『知らなかった』では済まされません。まして、韓国系金融機関の元理事からの献金となれば、前原氏とは同列に扱えない」 

焼肉屋のおばちゃんからもらう毎年五万円の献金とはワケが違うのだ


東北大震災が起きた翌日、菅首相はヘリの窓越しに、被災地の惨状を厳しい表情で見つめていた。だが最も憂慮していたのは、自らの
違法献金問題たったようだ。よりによってこの日、献金した在日韓国人に口止めを念押し。これは被災者への裏切りではないか。

…続く。

海江田氏は何に嫌気がさしたのか。…週刊文春4月14日号から。

2011年04月07日 13時09分08秒 | 日記
「もう原発担当は嫌だ。降りたい」
 
海江田万里・経済産業相が本音を漏らしたのは、三月十二日に福島第一原発一号機が爆発してから、一週間と経たないうちだったという。官邸関係者が語る。
 
「海江田さんは、政府・東電統合対策本部の政府側代表として、事故発生以来、ずっと東電本社に詰めていた。東電から情報を絞り上げるためのお目付け役という立場で、官邸での閣議にも出ていなかった」
 
海江田氏は何に嫌気がさしたのか。

「ご存知のとおり、今の官邸は指揮系統がパラパラ。官邸が海江田さんを通さずに、直接東電に情報を上げさせ、頭越しに指示することも多かった」(同前)
 
海江田氏は周囲に、こうボヤいていたという。
 
「官邸はこっちには『目立つな、勝手にやるな』というけれど、それで責任だけ取らされたんじゃ、たまったもんじゃない」
 
三月十七日の原子力災害対策本部会合では、海江田氏が、菅首相から「原子力に詳しいオレがこんな報告書で納得すると思っているのか」と面罵される場面もあった。
 
「この直後から、海江田さんが『降りたい』と言い出した。後任の原発担当に日立出身で、原子炉設計の経験もある大畠章宏国交相を充てる案まで浮上していました」(前出・官邸関係者) 

だが、この人事案は、二十一日になって海江田氏が東京消防庁に対して「原発に放水しないと処分する」と。桐喝”した、と報じられたことで幻と消える。
 
「桐喝で辞めたとなると、本人にとっても、官邸にとってもダメージですからね。菅首相は『とにかくはやく謝罪しろ』の一点張りでしたが、実は海江田氏本人が本当に消防庁を惘喝したのかは微妙なところで、このニュースを速報で報じた時事通信は、後に海江田氏の名前を消してます。
海江田氏は『違うんだけどなあ。どうして言ってもないことで、謝罪しなくちゃならないんだ!』とキレていました」(経産省関係者)
 
政府内で菅首相に対する不信感を募らせているのは、海江田氏ばかりではない。

「国家公安委員長の中野寛成氏もその一人です」と語るのは民主党関係者。
コトの発端は、「高圧放水車」による原発冷却作戦だった。
 
「総理、高圧放水車はあくまで対人を想定したもので、今回のような作戦には不向きです。機動隊員を徒に危険に晒すことになります」 

そう進言した中野氏に対して、菅首相は 「とにかく出せ」と押し切っ たという。
  
「菅首相は東大安田講堂の 放水車のイメージが強いようで、放水車の投入を譲らなかった。中野氏は会議の場で居並んだ警察幹部に{『申し訳ないが協力してほしい』と頭を下げた。さら に菅首相に今回の震災での{死亡者予測数を報告したところ、予想を上回る数字だったのか、菅氏は『そんな。数字を国民に報告できるわけないでしょう!』とまたキレてしまった」(前出・民主党関係者)
  
震災後の菅首相の対応について、三月二十九日に菅首相と面会した民主党の渡部恒三最高顧問は記者団に対して「よくやっている」と言いながら、こう続けた。「……『よくやっていな い』と言うと、すぐ記事に なるから、それをやろうと いう人もいるけどね」
  
完全に求心力を失いつつ ある菅首相を尻目に、官邸内で着々と復権しているのが、元「影の総理」こと仙谷由人宣房副長官である。
 
「仙谷さんは官邸に入るとすぐに、被災者生活支援各府省連絡会議というものを立ち上げましたが、実態は民主党政権が廃止したはずの、事務次官会議です。震災から三週間がたち、今の官邸は意外と静かな印象ですが、仙谷さんの部屋の前だけは、官僚も含めて、仙谷詣でをする人で賑わっています」(別の官邸関係者) その一方で、仙谷氏が影響力を増すのを警戒する人物もいる。以下略。

オバマは日本の原発をクールダウンさせることもできないのかと国民に思われては

2011年04月07日 12時54分20秒 | 日記
週刊文春4月14日号から。

…前略。

三月二十一日、日本での米軍の司令官がフィールド空軍中将から、ウォルシュ太平洋艦隊司令官に交代となった。これは米軍が有事体制のオペレーションに入ったことを意味するという。
 
四月に入ると、米国国防総省のチームが極秘来日。在日米国大使館で原発の情報について協議を行っている。

「日本での情勢を見極め、日本で得た情報を、ホワイトハウスの国家安全保障会議に上げます。そこで、オバマ大統領のもと対策が練られる予定です。米国からはNRC(原子力規制委員会)のメンバーも多数来日しており、かなり厳しい指導を日本の統合対策本部に行っています。NRCもオバマ大統領の直轄チームです」(米国外交筋)
 
もともとNRCは防衛省と協議をしていたが、日本の対応が遅いとして本国に連絡。
オバマ大統領は菅首相との電話会談で復興支援を約束しながらも、「その中で原発対応についてかなりの危機感を言葉にしたようです」(同前) 

ここまで米政府が真剣なのは理由がある。米本土への放射能汚染もさることながら、大統領選の準備に入ったからだ。
オバマは日本の原発をクールダウンさせることもできないのかと国民に思われては、大統領選でマイナスになるのです」(同前)
 
だが、ここで思わぬ問題が起きた。東電がフランスの原子力企業「アレバ」に救援を依頼すると、サルコジ大統領が一緒に来日することになったのだ。
 「当初、菅首相はサルコジ大統領との会談を嫌がっていました。案の定、会談内容は共同会見で言ったように、原子力というエネルギーの重要性などを語っただけ。事故の対処法についてはまったくなかった」(外務省関係者)
 
しかし、サルコジ大統領との共同会見で、菅首相はこう言ってしまったのだ。
「雨の日に来てくれる友達こそ、本当の友人です」

米軍が「トモダチ作戦」を遂行する真っ只中に、フランスの大統領を「真の友人」と讃えたのである。
 前出・外交筋の話。
「今、リビアへの攻撃を巡り、米国とフランスの間には深い溝ができている。原発処理で、両国の協同歩調などあり得ません」
 
今や首相官邸は「全体の絵を描く人」が不在で、誰もが右往左往し、日々、新たな専門家に電話をかけている。実はフランスがどう原発を処理するのか、どんな装備を持ってくるのか、誰も知らないという。
 
政権そのものが、絶体絶命の原発危機を、日に日に深刻化させている。

新聞・テレビでわからない大震災…週刊文春4月14日号から。

2011年04月07日 12時42分13秒 | 日記
被災者たちは朝から床を雑巾がけ

菅総理の招かれざる避難所視察 

「今日、菅直人総理が、こちらの避難所を視察に来て下さいます」
 二日午前八時、陸前高田市の米崎小学校体育館にアナウンスが流れた。
しかし、被災者たちのリアクションはとても薄いものだったという。
 
「前日、陸前高田に来るって報道はあったし、みんな『ふーん』って感じで聞いてました。
特に歓声も罵声も上がりませんでしたね」(被災者の一人)
 
そんな「存在感ゼロ」の菅総理だが、少しでもボロを出すのが嫌なのか、なんと避難所内では民主党広報のカメラマンすらシャットアウト。視察は完全オフレコで行われた。
今回右頁に掲載した体育館内の写真も、避難所の男性が携帯で撮影していたものだ。
 
「一応記念に、と思って撮りました。僕以外に写真を撮ってる人はほとんど見ませんでしたね」(撮影者) 
総理と言葉を交わした被災者らに話を聞いてみると、総じて感触は良くない。「どうでもいいことばかり喋ってた」「前に立って力強く演説してくれるのかと思いきや、各家庭を御用聞きみたく回るだけだった」「最初は一人一人話をしていたが、側近に急かされ最後の方は『頑張って』みたいに一言だけ」「千昌夫さんが来た時の方が盛り上がった」と散々だ。
 
挙句、慣れない低姿勢で痛めたのか、体育館を出てからはしきりに腰を押さえていた菅総理。
見え見えのパフォーマンスも「腰砕け」の結果となったようだ。
                 
撮影 本社 田中茂