彼の連載コラム、ギロン堂から。
小沢氏を震災の統合戦略本部長に起用せよ
東北関東大震災によって発生した福島第一原子力発電所の事故は、東京電力や政府の想定を大きく超える深刻な事態となっている。
私は事故発生当初、東電の幹部にも、民主党の複数の幹部にも取材したが、福島第一原発のI、2、3号機ともに炉心溶融は起きていないと聞いていた。I、3号機で建屋の外壁が吹き飛ぶ水素爆発が起き、2号機でも炉内の水位低下が起きていたので、炉心、つまび燃料棒が溶けているのではないかと不安を抱き、念を押すように問うたのだが、炉心溶融は起きていないと繰り返すだけだった。
…中略。
私は、政府や東電が慎重な発表しかしないのは、国民の不安をあおるのを避けているのだと捉えていた。
だが、いまにして思えば、現実ではなぐ希望的観測を発表していただけだったのではないだろうか。
いま、政府や東電をたたく材料はいくらでもある。またたたきたい思いも強いが、ここで東電をたたきのめしても意味はない。
最大の問題は、東北関東大震災に対して、政府内で統制がとれていないことだ。政府首脳や民主党幹部たちがバラバラに動いているのである。
原発事故対策、被災者対策などを総合的に取りまとめて指揮する統合戦略本部を作るべきではないか。
その統合戦略本部長を誰にすればよいか。残念ながら、菅直人首相は適格者ではない。民主党の中で、最も統治力がある人物は誰か。批判を浴びることを覚悟していえば、それは小沢一郎元民主党代表である。
菅首相も小沢氏も、いまやメンツや意地など張っている場合ではない。この危機をいかにして乗り切るかということに全力を尽くすべきである。
…中略。
そして、小沢氏が統合戦略本部長になる。
菅首相は危機を脱したら首相を辞めることを国民に発表する。そして自民党も公明党もみんなの党も、民主党との連立に参加する。
現在は、真に一致団結すべき危機的状況だ。これは、非難の十字砲火を浴びることを前提にしての提案である。
小沢氏を震災の統合戦略本部長に起用せよ
東北関東大震災によって発生した福島第一原子力発電所の事故は、東京電力や政府の想定を大きく超える深刻な事態となっている。
私は事故発生当初、東電の幹部にも、民主党の複数の幹部にも取材したが、福島第一原発のI、2、3号機ともに炉心溶融は起きていないと聞いていた。I、3号機で建屋の外壁が吹き飛ぶ水素爆発が起き、2号機でも炉内の水位低下が起きていたので、炉心、つまび燃料棒が溶けているのではないかと不安を抱き、念を押すように問うたのだが、炉心溶融は起きていないと繰り返すだけだった。
…中略。
私は、政府や東電が慎重な発表しかしないのは、国民の不安をあおるのを避けているのだと捉えていた。
だが、いまにして思えば、現実ではなぐ希望的観測を発表していただけだったのではないだろうか。
いま、政府や東電をたたく材料はいくらでもある。またたたきたい思いも強いが、ここで東電をたたきのめしても意味はない。
最大の問題は、東北関東大震災に対して、政府内で統制がとれていないことだ。政府首脳や民主党幹部たちがバラバラに動いているのである。
原発事故対策、被災者対策などを総合的に取りまとめて指揮する統合戦略本部を作るべきではないか。
その統合戦略本部長を誰にすればよいか。残念ながら、菅直人首相は適格者ではない。民主党の中で、最も統治力がある人物は誰か。批判を浴びることを覚悟していえば、それは小沢一郎元民主党代表である。
菅首相も小沢氏も、いまやメンツや意地など張っている場合ではない。この危機をいかにして乗り切るかということに全力を尽くすべきである。
…中略。
そして、小沢氏が統合戦略本部長になる。
菅首相は危機を脱したら首相を辞めることを国民に発表する。そして自民党も公明党もみんなの党も、民主党との連立に参加する。
現在は、真に一致団結すべき危機的状況だ。これは、非難の十字砲火を浴びることを前提にしての提案である。