文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

一方、核実験が頻繁に行われていた半世紀前は、10年以上にわたって高い水準の被曝量でした。

2011年04月07日 22時36分54秒 | 日記
一方、核実験が頻繁に行われていた半世紀前は、10年以上にわたって高い水準の被曝量でした。それでも、多くの人はその時代を健康に過ごしてきたわけで、注意は必要ですが、過度に心配する必要はないと思います」(同)
 
同様に、北海道大学大学院の奈良林直教授(原子炉工学)も言う。
 
「60年代は今と状況が似ていますが、みな放射能の怖さを知らなかった。でも当時少年だった私も、未だに癌にもかかっていません」

以上、週刊新潮4月14日号から。



*勿論、原発なんぞの擁護の為に引用したんじゃないことは無論。

馬鹿な風評…中世の魔女狩りレベルのこと…わたしたちは、人間は進歩しない動物だ、紀元前の人間と同等だ、と言っているに等しい行動は、恥ずかしい限りですぞ、と、伝える為だけのこと。


我々の無知が時に、放射能を超える被害をもたらすことを…。

2011年04月07日 22時28分03秒 | 日記
週刊新潮4月14日号から。 黒字化は芥川。

「米中などの核保有国は核実験の際に、自国民を時には意図的に被曝させながらそれを忘れたかのように日本を危険視し、汚染の危険性が少ない工業製品の輸入までを止めようという。アレルギー反応に近いものがあるように思います。旧ソ連はセミパラチンスクで、中国は新疆の砂漠地帯で、周囲の住民を避難させずに低高度での核実験を行い、悲惨な結果を生んでいるのです」(前出の一瀬准教授) 

結果、アメリカにもヨーロッパにも多くの放射性物質が降ったわけだが、その時、欧米人たちは、今回の事故後に日本から一目散に逃げたように、自国から逃げ出しただろうか。…中略。

福島に対する暴力的なまでの風評をはじめ、我々の無知が時に、放射能を超える被害をもたらすことを肝に銘ずるべきだろう。

放射能に汚染された土壌が、黄砂として日本まで飛んでくるわけだ。

2011年04月07日 22時16分27秒 | 日記
週刊新潮4月14日号から  黒字化は芥川。 

ところで気象研究所のデータでは、近年も春には、放射性降下物がほかの季節より多く計測されていた。
 「かつての核実験などで放出された微量の放射性物質が、中国の土壌中に含まれていて、春になると再浮遊し、黄砂に乗って飛んでくるのです」(企画室)
 

今や中国は、日本製品が〝汚染″されているとボイコットを企む国である一方、福島産などを避けたいわが外食産業にとって〝安全″を旗印にした野菜の仕入先にもなっている。

だが、「私がこれまで原水爆実験国を調査してきた結果、日本に最も悪影響を及ぼしたのは、東京オリンピックから文化大革命にかけて中国で行われた核実験です
 
と、札幌医科大学の高田純教授(放射線防護学)。放射能に汚染された土壌が、
黄砂として日本まで飛んでくるわけだ。


また、3月末まで中国を訪れていた京都大の吉川柴和名誉教授(原子炉安全工学)が言うには。
「一方で、中国人は日本の原発事故に驚き、我先に帰国しています。中国では国内の放射能のことを知らされていないからです。中国のテレビでは〝日本の食品は心配要らない″と強調しているのですが、一般の中国人は日本のことばかり怖れてしまうのです」

今、日本人が中国野菜を喜んで食べるのも、中国人が日本の産物を避けるのも、謂われなき風評による国際的な〝誤解″のなせるわざと言えそうだ。 

…中略。

高度経済成長真っ只中の東京であなたもまた、平時の1万倍にも上る放射能を浴びていたのである。

2011年04月07日 22時06分57秒 | 日記
週刊新潮4月14日号から。 黒字化は芥川。

ちなみに、ベクレルは放射性物質が1秒間に出す放射線の量。そこに″ミリ”が付くと数値は1000分の1になるので、両者の間には1万倍もの開きがある。つまり、高度経済成長真っ只中の東京であなたもまた、平時の1万倍にも上る放射能を浴びていたのである。 
しかも、これらのデータを集めるに当たって、なんら作為はなかったようで。
 「放射能の危険性ではなく、大気や潮の流れを調べるために始まった調査で、特殊な物質をトレーサー(追跡子)にし、その動きを追って大気の流れや混ざり具合を調べていたのです。だから、身体への影響については、放射線医学総合研究所に聞いたほうがいいと思います。ただ、心配になって問い合わせて来られる方には″でも、あなたは癌になっていないでしょう″とお答えしています」(同)
 
…中略。
 
ところで、気象研究所によるこのデータを見たことがある研究者は、なぜか少ない。大阪大学の宮崎慶次名誉教授(原子力工学)も、「そういうものが存在するのは知っていましたが」と、こう続ける。
 
「改めて聞き、たびたびの核実験で日本に放射性物質が降下していた記憶が蘇りました。私が住んでいる大阪では当時、浄水場の放射線レベルが許容範囲をはるかに超えたことが何度かあったのに、発表されなかった。ずいぶん後で、住民に不安感を与えないように発表を控えたと知らされました。当時、許容範囲を超えた放射線が降る下で暮らしていたのです。でも、今までに際立った被害はなかったと言える。今回の事故は反省すべきですが、放射線を怖れているだけでは、正しい判断はできません」

…以下略

米ソが大気圏内の核実験を繰り返していた60年代までは、たしかに東京における

2011年04月07日 21時47分27秒 | 日記
週刊新潮4月14日号から。 黒字化は芥川。

同様の願いから、あるレポートを書いたのは、神戸市立工業高専の二河昌証准教授(理論核物理学)で、「福島に支援物資が届かなかったり、ボランティアが来なかったりという深刻な状況を聞き、心を痛めています。これでは原発を必要以上に怖がるあまり、被災者の命を脅かすことにすらなります。放射能は決して軽視すべきではありません。しかし、核実験の時代にも日本には放射性物質が降ってきており、それによる健康被害は疫学的に確認さたていないことも、知っておくべきだと思います」
 
そう話す一瀬准教授による〝レポート″とは、冷戦時代に米ソなどが繰り返した核実験によって日本に降下した放射性物質と、今回の事故による被曝とを比べたもの。要は、原爆を除いても、日本人が広範阻にわたり放射性物質による被曝を受けるのは、今回が初めてではないというのだ
 
一瀬准教授が続ける。「米ソの大気圏内核実験からの放射性降下物は、1949年から日本にも届き始めました。63年に米英ソの間で部分的核実験禁止条約が締結されると、地下を除く核実験が禁止されましたが、中国やフランスはそれに加わらず、70年代にかけても両国の核実験から放射性物質が降りました。が、やはり凄かったのは60年代前半で、日本人の体内セシウム137の量が大幅に増えたことも確認されています。

今回の福島の事故で、関東地方でも放射性物質が雨とともに降下しましたが必要な警戒さえすれば、核実験の際と比べ、内部被曝も健康への影響がない範囲で抑えられると思います」 具体的な数値には少しずつ触れるとして、実は、こうした研究は一瀬氏のオリジナルではない。

基礎になるデータを収集していたのは、気象庁気象研究所で、「米ソの核実験が盛んになった1950年代 塵や雨に混じって地表に落ちてくる放射性降下物を、2メートルXI・2メートルの水盤で採取し、その量を1ヵ月ごとに計測してきました。計測地は東京の高円寺、80年代からは茨城県つくば市で、観測してきた降下物はセシウム、ストロンチウム、そしてプルトニウム。観測記録は世界最長です
 
と、同企画室の広報担当者は胸を張る。ちなみに今回、各所で多く検出されている放射性ヨウ素は、半減期が8日と短いため、月単位のデータ収集には馴染まないそうだ。話を続けると、「米ソが大気圏内の核実験を繰り返していた60年代までは、たしかに東京における放射性セシウムの降下量は、今回、福島の事故が起こる前までの1000倍以上の数値でした
 

あなたが子供だった時、東京の「放射能」は1万倍!…週刊新潮4月14日号から。

2011年04月07日 21時31分52秒 | 日記
まだしばらくの間、福島第一原発から放射性物質が外に漏れるのを、止められそうにない。最悪の事態を防ぐには原子炉をしっかりと冷やすことが大切で、その間、多少の流出は避けられないという。

すると、度を過ぎた風評被害も当面は、収まらないのだろうか。
 
福島県農産物安全流通課の沢田吉男主幹は、「農産物が市場で引き取ってもらえません。今、出回っているキュウリやトマトイチゴなどは出荷規制の対象外で、安全性も何ら心配要らないのですが、買い手が付かないか、あるいは買い叩かれています」と嘆き、同県原子力安全対策課の片寄久巳主幹も、こう話を継ぐ。
 
「国の基準が信用されず、福島産をやみくもに排除する動きがあって、農産物ばかりか、お酒や工業製品までもが風評被害に遭っています。お酒は去年の水と米で作っているから今の汚染と関係ないのに、納入先に〝放射能に汚染されていないことを証明しろ″と求められたりしている。工業製品も部品の納入先が〝(汚染されていないという)官公庁の証明がないと困る″と言ってきています」
 
しかも、話は〝品物″に止まらず、
 
「原発事故で被災者の方々が、他県の一時避難先から〝放射線を浴びていない″という証明書を求められる場合もあるのです」(同)
 
そんな目に遭っている避難住民のひとりによれば、
 「放射線は胎児に影響を及ぼすから、福島の娘とは結婚したくない、なんてことまで言われている」 という。

その話を伝えると、片寄主幹は、「失礼極まりない。ちょっとでも被曝すると〝あの人は将来、変になる″というのは一番酷い風評で、それが一人ひとりのトラウマになり、心理的な負担になっている。何よりいけない」 

こう怒りを露わにするのである。

さらには、こうした風評被害は日本全体に及ぼうとしているようで、「中国や韓国、あるいはアメリカでも、日本からの輸入食品はすべて放射線で汚染されているかのように受け取られ、〝何マイクロシベルト以下でないと買わない″という一方的なボイコット運動が起ころうとしています」と、金沢大学の山本政儀教授(環境放射能学)は憂えて、こう続ける。
 
「食品ばかりではありません。私か住んでいる石川県の工業製品も、今回の事故とは地域的にも何ら関係ないにもかかわらず、全製品について〝放射線がレベル以下である″という証明書を添付しないと、輸出ができなくなっています。次々と起こる風評が、これから日本に甚大な被害をもたらしそうで、心配です」
 
今、日本製品を忌避しようとしている国々は、かつて放射能とどう向き合っていたというのか。だが、それについて触れるのは後にしよう。
まずは、福島を襲っている謂われなき風評の根を絶つ方途を考えなくてはなるまい。
 
放射能汚染の風評被害は抜き差しならない状況にある。野菜ばかりか福島の住人までが各地で受け入れを拒まれているが、拒絶している側も、かつてはかなりの量の放射能を浴びていたのだ。冷戦激しかりし頃、東京にも今の1万倍もの放射能が降っていたので……。ある、と続くのだ。

余分な者は一人も居ない。出て来ない。

2011年04月07日 21時04分51秒 | 日記
民放のワイドショーやニュース番組の様な、おためごかしではなく、ありのままの事実を、とことん伝えてる。余分なタレント等は一人も居ない。

東京でぬくぬくしている人間は一人もいない。出て来ない。

全ての時間は、浪江町の人々のもの。

それが報道、ジャーナリズムということだろう。

NHKも、目が覚めていた訳じゃない。

朝には、…民放の、そっくりそのままの真似事を、やり始めていたのだから。

今、やっている「クローズアップ現代」は、全国民が見るべきものだろう。

2011年04月07日 20時46分32秒 | 日記
今、やっている「クローズアップ現代」は、全国民が見るべきものだろう。

福島・浪江町のことを、つぶさに伝えてる。

身元確認も何も出来ずに…津波の犠牲者は放ったらかしにされ、町の担当は、身元不明者全員が、当然ながら顔見知りだ。

これ以上ない無念と怒りの涙を流していた。…あれこそが男泣きだろう。

芥川は思うのだ。

あの時、あの男が視察等と称した嘘で、7時間を空費した事がなければ、こんな、理不尽な苦しみ、悲しみ…浪江町の人は特に。

でも、それは福島全県の人、及び出身者の耐え難い苦しみ、悲しみが、あっただろうか、と。

こんな男を、何故?私たちは、許して置かなければならないのだ。




今回の大災害とフクシマが、どえらい代償とともに、私たちに告げた、教訓とは、

2011年04月07日 18時24分27秒 | 日記
彼が為し続けていたものが、アメリカ政治、いな、民主主義なのであって、貴方がたが、為し続けて来たものは、論説員政治、テレビ政治という、極めて、単層的、表層的なもの。

おまけに、その根底に脈々として在ったものは emperor-banzai-fascism の名残、そのもの。

これまでの原発に対しての世論形成の過程しかり。

2年前に、名残が始めた、反民主主義に与して、一人の国民政治家を葬ろうとした事しかり。

今回の大災害とフクシマが、どえらい代償とともに、私たちに告げた、教訓とは、

二度と、論説員政治、テレビ政治をやってはならぬ、と、いうこと。

山の声、海の声、畑の声、田んぼの声、工場の声に、耳を傾けて政治を為せ、と言う事。

東京に居て、日本最高給を取って、自分の手だけは真っ白だと思い込みながら、己の生活の安泰は完璧に確保した地平から、賢しらそうに、物を言う、わずか、3万人の不労所得者たちに、政治を預けてはならぬ、ということ。


芥川は言う…地球温暖化?アホぬかせ。と。

地球は…特に植物は、貴方がたの様な嘘つきではない。

この原子力亡者のあほだら教の信者たちが、戯けたことは、もう終わりだから、
自分たちが作った現内閣と共に、即刻消え失せろ。

それだけが、今、起きている全ての事に対する、唯一の償いであり、贖いだ。


付け加えれば、火力発電所の排出ガスを、これ以上ない位、綺麗なものにする技術は、日本が、世界一、…ダントツに世界一の技術を、日本は持っているのだ。

「アメリカ政治を支えるもの」久保 文明編…朝日新聞4月3日読書欄から。

2011年04月07日 18時12分19秒 | 日記
副題にある「政治的インフラストラクチャー」とは、やや耳慣れない言葉であろう。編者はこの概念を政治の下部構造と呼び、具体的にはシンクタンクや財団、政策研究所、メディア、メディア監視団体、雑誌、大学、政治家養成団体などを挙げている。

政治家や政党など政治の上部構造に対して、中長期的かつ一般的な政治的影響力の増進を目的とした政治勢力や政策専門家集団のことである。
 
もとより、大統領と議会の関係や民主党対共和党という二大政党制、連邦政府と州との関係なども、アメリカ政治を理解する上で不可欠であり、これまで様々に議論され分析されてきた。しかし、アメリカという重層的で多様な社会で展開される政治現象を理解するには、さらに政治の下部構造にまで分け入る必要がある。それが本書の問題意識であろう。
  
日本政治を分析する際には、われわれは当然、様々な圧力団体や業界団体、メディアをも視野に含めている。その意味で、本書は日本のアメリカ政治研究が日本政治研究の水準に接近しつつあることを示している。日本の政治を念頭に、本書を比較政治的な観点から読むこともできよう。
  
アメリカ政治では日本政治においてよりも、財団やシンクタンク、軍の役割がはるかに大きい。宗教勢力や法曹が大きな影響力を有している点や、政党が政治家養成機関を擁し、大学が政治の舞台となる点も、アメリカ政治の特徴であろう。

さらに、メディア監視団体や政治資金監視団体、コミュニティー・オーガニゼーションが「政治的インフラストラクチャー」として機能するのは、アメリカの市民社会のダイナミズムの故である。

 
章によって少し羅列的なところもあるが、本書は全体として、アメリカの「政治的インフラストラクチャー」について最新の情報と分析を提供する、いわば「知的インフラストラクチャー」である。われわれが知的射程をのばして本書を活用すれば、混迷する日本政治をより深く理解し、改革への糸口を見出せるかもしれない。

評者:同志社大学教授 村田晃嗣
 黒字化は芥川。

*記者クラブで仕入れた情報=お上が流す情報を垂れ流すだけの論説員たちや、キャスターたちが、政治を作ってはいけないのだ、と書いてあるのだと、芥川は指摘する。

実に象徴的な事だが、この2年間、彼らが血祭りに上げる事に、狂奔し続けた政治家は、自ら政治家養成機関を擁し続けていた。…彼は、この様なアメリカ政治の本質についても、誰よりも精通していた訳だ。

こんな時だから、と言う徒な感慨で、これ以上、この政権を存続させ続けることは

2011年04月07日 17時41分29秒 | 日記
この20年間の、日本の政治とは、財政に対しては、とことん堅実そうな思考…実態は前例踏襲、無決断…熱心になることは、財政再建というお題目での増税路線=財務省べったりの論説員たちが作って来たと言っても過言ではないだろう。

20年超に渡って財政再建と言い続けて、本当に為すべき施策…それこそ政策はなにもせず、芥川が何度も言う上下900兆円の国富の減衰、損失。

作った政権が現内閣。

まともな国民は、皆、今こそ頑張ろうと思っている。

その代表者と現内閣…己の保身等だけを考えた醜さや、場当たりの思いつきに、その場しのぎの答弁の数々、或いは嘘の山。おまけに正体は、反民主主義に与した集団なのだかから。

彼らのパフォーマンスを見せられるたびに、日本に居る事も嫌になる。

論説員たちが、自分たちの反省とともに、今、日本の為に為すべき事は、現内閣に引導を渡し、本当の実力内閣、挙国一致内閣を成立させ、自分たちとともに、現内閣を去らせることだろう。

その実力の無さ、いい加減さが目に余る事は、まともな国民全てが思っている事。

こんな時だから、と言う徒な感慨で、これ以上、この政権を存続させ続けることは、国家に100年の禍根を残すことになる。

感慨にふけっている時期は、とうに過ぎた。

この内閣…特にトップだ…は、出来るだけ速やかに退場させなければならない。

でないと、しまいに、国民の心も萎えて、…こんな国なら捨てるしかない、と思わないと誰が言える…ましてや、この男が、もたらしたレベル6の中で、毎日、神経をすり減らされるなんて、
何の為…なんで、こんな男を自分たちの代表にしておかねばならぬ…誰がそうしたのかは、言うまでもないだろう。

本物を悪人に仕立て上げ、偽物を祭り上げた、貴方がた以外の誰でもないのだから。

生きている私たちにも、死者たちにも、徒に、放射能で痛めつけられている、福島、および日本国に対しても、これ以上ない失礼なのである。

それが、貴方がたが為し続けて来た事で、今も、為している事の、紛れもない事実であり、真相。

ユートピアの崩壊 ナウル共和国 リュック・フォリエ著…日本経済新聞3月27日読書欄から。

2011年04月07日 17時34分41秒 | 日記
リン酸肥料の原料となるリン鉱石という鉱物かおる。その生成プロセスのひとつに海鳥のフンが鉱物化したものかおる。この本は太平洋の真ん中で、海鳥の落とし物に振り回された小さな島国の繁栄と没落の物語だ。
 
ナウルは島の全周が19キロメートルで、人口は約1万人。国連加盟国では2番目に小さい国家だが、1970年代にリン鉱石の採掘を国有化するとともに世界的な資源価格の上昇で、リン鉱石マネーが流れ込み、当時1人あたり国内総生産 (GDP)が2万ドル近い世界で豊かな国の一つとなった。
 
税金はなく、一般家庭の家政婦の給与まで国が面倒をみるようになると、国民は大型車を買い、狭い島の中を毎日ドライブし、冷凍食品やファストフードを食べるだけの暮らしとなった。政府は放漫財政のうえに、海外の不動産投資にあけくれ、国家収入は蒸発するように消えた。
 
やがて、リン鉱石資源が枯渇、価格も暴落すると国家財政は破綻。今度は難民受け入れやマネーロンダリングで食いつなぐ国家に転落する。イソップの寓話そのものだが、著者はそれを単純な教訓などでまとめず、淡々と書くことで人間の本質を浮かび上がらせている。
 
原油、銅、鉄鉱石など資源価格が高騰するなかで、どの国が"第二のナウル"となるかと想像しながら読めば興味が深まる。林昌宏訳。(新泉社・1800円)
 

しまむらとヤオコー 小川孔輔著…日本経済新聞3月27日読書欄から。

2011年04月07日 17時26分18秒 | 日記
個人消費が盛り上がらない中で長年、着実に成長している2つの中堅流通企業の経営戦略をドキュメンタリータッチで描いている。マーケティング、経営学の分野で著名な学者である著者が実業の世界に足を運んで取材した。
 
衣料チェーンのしまむら、食品スーパーのヤオコーはともに埼玉県の小さな町で産声を上げた。東京や大阪のように肥沃な消費地と違い、厳しい事業環境に置かれながら独自のビジネスモデルを構築するまでの悪戦苦闘の物語だ。
 
地方発の小売業がなぜ強いのか。まずは女性の活用にある。無名な会社は採用にも苦労するが、両社が頼ったのが地元に住む主婦たち。パート採用すると即戦力になった。
運動会など地域の歳時に精通した彼女たちは試行錯誤を繰り返しながら地域密着型の品ぞろえ、売り場作りに挑戦する。大手流通業が実践する中央集権型の店舗運営と一線を画したことが奏功。事業基盤を作った。

 
この2社には中興の祖となる人物がいる。経営数値に明るいのは当然だが、働く女性に優しいユニークな人事制度の創設に注力する。女性のやる気を引き出し正社員への道を開き、優秀な女性が家庭の事情などで会社を辞めることがないようにした。経営資源の乏しい中堅企業が編み出した柔軟性のある組織がさらに活力を生む。小売りの基礎が学べる。(小学館・1400円)

メールを整理していて見つけた呆れた記事…MSN産経ニュースから。

2011年04月07日 17時10分49秒 | 日記
「民主と分からぬように」 支援参加議員に党要請
2011.4.3 07:39
 民主党が、東日本大震災被災地でのボランティア活動に参加する党所属議員に対し、同党議員とわからない服装で参加するよう要請していたことが2日、わかった。

 要請は、党震災ボランティア室が所属議員に出した「被災地支援活動へのご参加のお願い」と題したボランティア募集のチラシに記載された。服装の注意欄に「個人参加のため衆・参議員防災服、民主党表示のあるものは不可」とある。

 個人参加としているが、募集は党が行い、3、10の両日に宮城県石巻、塩釜両市で津波被害を受けた家屋から汚泥を撤去する活動を行う。早朝に国会から、バスで現地に入る。

 政府・民主党の支援や復旧には被災地で不満の声があがっているだけに、党内では「民主党の表示があると、被災者に石を投げられるからかも」と勘ぐる向きもある。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110403/stt11040307430000-n1.htm

濫造「内閣参与」15人の中の「怪しげな人」…週刊新潮4月14日号から。

2011年04月07日 17時01分05秒 | 日記
濫造「内閣参与」15人の中の「怪しげな人」
 
菅直人総理が内閣官房参与を濫造している。震災後に6人を任命し、実に、その数15人。〝玉石混淆″と楯楡されるなか、3月29日に発表された田坂広志・多摩大学大学院教授(59)の起用には、党内からも疑問の声が聞こえるのだ。
 
田坂氏は東大工学部原子力工学科卒で、技師として三菱マテリアル勤務の経歴を持つ。〝原子力の専門家″その一方、社会起業家フォーラムを設立し、起業家育成にも携わっている。

菅総理と田坂氏の出会いは、1月末にスイスで開催されたダボス会議(世界経済フォ上フム)でだった。
 
「菅総理はダボス会議で演説し、ご本人は〝好評だった″とご満悦でした。実は、田坂氏にそのスピーチライターと演出を依頼していたのです。それ以来、2人は会食を重ね、親密になったようです」(民主党関係者) 経済にも通じる原子力の専門家の起用は、菅総理にとって一石二鳥と思えるのだが、「最近の田坂氏の言動は原子力の専門家や経済人ではなく、宗教家のようなのです……」(同)
 
田坂氏は3月23日、東京都内で講演会を開いていた。講演では原発の問題点には触れず、こう語った。
 
「この日本という国は長く続いた混迷の時代を超え、素晴らしい国へと生まれ変わらなければならない。そのことを2万人を超える方々は尊い命を賭して、我々に教えてぐれた」
 
2時間30分に及ぶ講演にはスライドが使用され、そこには黒地に白文字で田坂氏の言葉が次々に映し出される。
田坂氏はこの演出を〝言霊プレゼンテーション″と呼んでおり、新興宗教の集会を想起させる。
 
田坂氏が語る〝素晴らしい国″とは何か、最後まで講演を聞いてもサッパリ理解できないのだが……。