文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

昨夜、成瀬巳喜男監督の「めし」を観終えて、眠る前に思った事。

2011年04月18日 13時45分22秒 | 日記
昨夜、成瀬巳喜男監督の「めし」を見終えて、眠る前に思った事。

1951年と言えば、戦後数年後…この時期に、日本映画は黄金時代を迎えていた。

つまり、監督たちのみならず俳優やスタッフを考えれば、この様な素晴らしい映画を作り出せる多数の人間たちが存在していた訳である。

ならば、何故、日本は、あの様な史上最悪の戦争を始めたのであろうか?


誰がそうさせたのか

芥川が即座に思った事は、マスコミは本当にいい加減にしなあかん、という事。

この様に素晴らしい思索が出来る、思考力を持った人間たち…しかも、その思索、思考力は一朝一夕に出来たものではない。…技術の完成形で言えば、遥か昔平安時代の定朝一門達の時代から、脈々と受け継がれて来たもの。

思索、思考力で言えば、それ以前の、空海、最澄の時代から、脈々と受け継がれて来たもの。

それを次章にて紹介する著作の例を待つまでもなく、4文字熟語大好き国民を、戦場に向かわせたのは、マスコミ…当時なら新聞、ラジオ以外の何物でもなかっただろう。

マスコミ=マスメディア関係者は、その事を今も反省していない…だから、この20年超=先進国で類を見ない…デフレの20年が在ったのであり、今=小沢一郎を悪人に仕立て上げ、軽量というにもおこがましいほどの内閣を作り上げ、国民を大変な危機に晒した…が、在るのだと…芥川は指摘し続けているのである

痴呆テレビの20年、権力に与し続け、日本を委縮させ続けた論説員やキャスター達の20年。

それにしても奇妙なのは、芥川が40年も愛読して来た朝日新聞の論説員たち…この場合、社員たち全員と言っても過言ではないだろう。

3月11日の朝に、あれだけの大スクープとして追求した事に対して…如何に、その日に、大災害が在ったからと言って、後手後手の一か月が、とうに過ぎた今に成っても…この事に対して、何らの声も上げない。

これまで正義の大裁判官の代表者で在ると自任(自認)してきたに等しい論説員たちとしては、つじつまが合わないのではないか…こういう事を論理の破綻というのではないか?


大災害が起きたら、貴方がたの正義も霧散解消するのか?

こういうマスメディアの態度は、…破廉恥漢まで大わらわで釈放した挙句、その中の窃盗は、さっそく重罪を犯した、…等という失態を為した地方検察局と、何がどう違うのだろうか?
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梅棹忠夫のことば 小長谷有紀編 …昨日の日経新聞読書欄から。

2011年04月18日 11時57分56秒 | 日記
昨年90歳で逝った文化人類学者の予言、箴(しん)言、考察を著作集から厳選し、平明達意の解説を付した。「知的生産」「情報産業」など数々の言葉を創造した梅棹の思索のエッセンスが詰まっていて、刺激的で面白い。

例えば、男女の社会的役割の同質化を論じ、「女は、妻であることを必要としない」と書いたのは1959年。

72年には「家庭を発信局とする情報創造がおこなわれ」るだろうと書き、インターネット全盛の今を言い当てている。
(河出書房新社・1300円)
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梅棹忠央のことば 小長谷有紀編 …昨日の日経新聞読書欄から。

2011年04月18日 11時57分56秒 | 日記
昨年90歳で逝った文化人類学者の予言、箴(しん)言、考察を著作集から厳選し、平明達意の解説を付した。「知的生産」「情報産業」など数々の言葉を創造した梅棹の思索のエッセンスが詰まっていて、刺激的で面白い。

例えば、男女の社会的役割の同質化を論じ、「女は、妻であることを必要としない」と書いたのは1959年。

72年には「家庭を発信局とする情報創造がおこなわれ」るだろうと書き、インターネット全盛の今を言い当てている。
(河出書房新社・1300円)
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歴史は、だれか他人がつくるものではなくて、わたしたち自身がつくるものだ。…梅棹たいじん。

2011年04月18日 10時54分35秒 | 日記
今朝、日経新聞の或るコラムニストが書いていた事について…芥川は、全く、個人攻撃を為す為に、物を書く人間ではなく、その間違いや、彼らの思考の在り方の背後に在る神を糾す為に書いているので、ここで名前は出さないが、…彼については、芥川の読者ならお分かりの様に、emperor-banzai-fascism の名残である、「下品」=「悪」の三段論法を継承し続けて来た、第一人者なのではあるが。

今日も、「核心」と題して大きなスペースで論説を張っている。

彼の論説の特徴は、読者諸兄はご存知の様に、…枕に、その時々の「話題の大家」を上げてくるのである。

先般はサンデルの正義論を挙げて…芥川は、この時が、彼の論説を目にした初めだったから、…芥川は全く読んでいなかった、読みたいとも思って居なかった、
サンデル教授の論を解説してくれるのかなと期待して読み進めたら、解説なぞは皆無で、要は、当時(と言っても、つい、数か月前の事だが)のマスメディアが挙げていた…「小沢一郎は大悪人である」大合唱の提灯持ちを為すものであったから、本当に驚いたのだった。
これでは、サンデルさんも、目を白黒だろうな、と。…該当する章をご参照ください。

今日も殆ど同じ様なものなのだが、そこには彼が知らない事の幾つかが在るので、その事だけをお伝えしたい。

タイトルは「トインビーをもう一度」というものだった。

…英国の歴史家アーノルド・J・トインビーが、着想から40年、大著「歴史の研究」を書き上げたのは半世紀前の1961年だった。
壮大な歴史観に、日本でも文明論ブームが起きた。
 
大震災・原発事故の国難に見舞われた今、トインビーの「挑戦」と「応戦」の理論に学ぶことは多い。
トインビーによれば、文明は逆境で生まれる。自然的環境や人間的環境からの挑戦(チャレンジ)に人々の応戦(レスポンス)が成功したときに興る。
…中略。

*Tさん、今の政界で、トインビーを熟読吟味して、己の政治思想の一部となしている政治家は、芥川の知っている限り、貴方が悪の三段論法で、犯罪人と成した、小沢一郎、ただ一人であろうと言う事。…中曽根康弘は読んでいるかもしれないが、民主党の中に、その様な人間は、彼の他には一人も居ないことは間違いがない。


…その後始末でもしくじった。日本と同じころバブルがはじけたスウェーデンは公的資金をつき込み、不良債権を手早く片付け、危機を境に国際競争カランキング上位の常連になった。
 
日本はといえば、地価の戻りに期待をつなぎ、不良債権処理という抜本策を先送りし「失われた」年月を重ねた。
「不都合な真実」から目を背け、挑戦を正面で受け止めなかった。

*地価の戻りに期待をつなぎ、不良債権処理という抜本策を先送りし「失われた」年月を重ねた…これを為したのが貴方がたマスメディアで在ったことは、もはや歴史的事実であるにも関わらず、よくも、まぁ、こういう他人事な言い方…政治家に責任転嫁する、この厚顔無恥な頭の構造…これを管直人たちは、真似て大きく成ったんだろうな…と、芥川は、今や確信するが。…そして次から次と、流行り言葉を、ウケねらいで散りばめて。

トインビーは挫折した文明の共通項に「自己決定能力の喪失」をあげた。状況に振り回され、応戦ができない文明は衰退する

*だから芥川は現内閣は即刻退陣すべし、自ら身を引くべき、出処進退を知るべしと言い、皆さんにも声を挙げるべしと言っているのだ。

それは何故か? 昨日、思う所あって再訪した「ウメサオタダオ展」=彼の遺言としての、自分の脳内開陳=から、或る言葉を添えて、お答えします。


歴史は、だれか他人が つくるものではなくて、わたしたち自身がつくるものだ。

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今朝の日経新聞「社説」は、原発安定工程表について…。

2011年04月18日 10時16分59秒 | 日記
芥川が昨夜書いた「クリントン来日に合わせるかの様に、6ヶ月とか9ヶ月とかの数字を出す」
http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=27d7c4b4278b61694f18a7f04dc4d226

が正しかったことを告げている。それでは以下に。 黒字化は芥川。

原発安定の工程表は住民配慮が足りぬ
 
東京電力は福島第1原子力発電所の原子炉が「冷温停止」と呼ぶ安定状態に至るまで6~9ヵ月かかるとした、事故収束への工程表を発表した。工程表の公表は収束に向けて一歩前進と評価できる。しかし、なぜこれほど手間取ったのか。放射線の監視強化などは周辺住民の健康に直接かかわる課題だ。もっと早く手を打てたはずだ。
 
工程表によると、第1段階の3ヵ月間は、原子炉と使用済み核燃料プールを安定して冷やす設備の設置に費やす。同時に、原発から漏れ出る高濃度の放射能汚染水をある程度きれいにする処理装置も設ける。
 
これらの装置を動かし、第2段階の3~6ヵ月で、原子炉などを安定状態に落ち着かせる。壊れた原子炉建屋を覆い、放射性物質が大気に拡散するのを防ぐ。周辺の避難地域の汚染を取り除く作業にも着手する。
 
工程表通りにすべてが進めば、今年10月から来年1月ごろには、原発から空や海に出ている放射性物質の量を安全な水準に引き下げ、原発周辺の住民の避難解除が可能かどうか、判断できる段階になる。
 
ただこの工程表の実行は大変な困難が伴う。高濃度の汚染水の処理などで対応を誤れば、作業員の生命を脅かし周辺環境の深刻な汚染にもつ
ながる。原発の安定は早い方がいいが、働く人の安全などに十分配慮ト慎重に進めなければならない。
 
規模の大きな余震や新たな津波など、計画の妨げになる不測の事態もありうる。そんな場合の次善の策も、あらかじめ国民に示してほしい。隠し立ては不要だ
 
工程表の公表を強く願っていたのは、先行きの見通しがないまま避難や屋内退避を余儀なくされている住民の人たちだろう。しかし、その内容と公表時期は、住民の懸念解消察第一に考えたものだろうか。 

例えば、壊れた建物から大気に出ている放射性物質の量がいまだに正確に把握できていない。。空への放出量は事故の初期段階に比べてかなり少なくなったと推測されてはいるか、データなしでは不安をぬぐい去れない。早く測って公表すべきだ。
 
工程表は第1段階で、周辺地域の放射線監視の充実・強化を進めるとしているが、あまりに遅い対応だ。
東電だけでやろうとせず、放射線計測に慣れた大学研究者などの手を借りれば、もっと迅速にできる。 

公表時期はクリントン米国務長官の来日に合わせたかのようにもみえる。
この工程表では周辺住民への気遣いが、依然として薄いように感じられる。
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