文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

春秋…日経新聞8月3日1面より

2011年08月03日 11時34分26秒 | 日記
宮沢賢治がつくったイーハトーブという言葉には不思議な響きがある。ふるさと岩手を理想郷に見立てた賢治は、そこに思いきりハイカラな名をつけた。悠然たる山河。澄みわたる高い空。賢治が思いを託した風光はいまも変わらない。

▼なにしろ面積は全国の都府県でトップ。東京都が7つも入る。そんな広大な土地だというのに、県内の2市町で産した牛肉から暫定規制値を超す放射性セシウムが出てくると、岩手の牛すべてが出荷停止になった。2市町はともに県の南端。それでも「他地域で規制値を超えない保証はない」と厚生労働省は言う。

▼ことは食べ物の安全と安心だ。健康を考えれば慎重にならざるを得ないのだが、どこかで汚染が見つかれば全県でアウトとは農家にとってなんとむごい話か。名高い「前沢牛」のブランドもある岩手県が受ける打撃はとりわけ大きい。きのうは新たに栃木県の牛も出荷を止められた。波及を恐れぬ産地はなかろう。

▼原発事故の罪を、あらためて思う。事故が起きたころ、どれだけの人が牛肉汚染にまで考えを及ぼしただろう。そういう想像力を持ち合わせてこなかった日本でもあるのだ。童話「グスコーブドリの伝記」で賢治は、イーハトーブの国で災厄と戦う人間を描いた。知恵の力で、大きな困難を乗りこえる物語である。

トヨタ大幅上方修正…日経新聞8月3日1面より

2011年08月03日 11時26分02秒 | 日記
今期純利益3900億円 生産が回復
4~6月は営業赤字


トヨタ自動車は2日、2012年3月期の連結純利益が3900億円になる見通しだと発表した。前期と比べ4%の減益だが、6月時点の予想を1100億円上回り、他の大手自動車メーカーと比べ大幅な上方修正となる。

東日本大震災の影響で一時滞った部品調達が安定に向かうことで自動車の生産が回復。販売台数が増える。(関連記事3面に)
 
30品目残っていた生産回復の制約となる重要部品の調達難が、9月には解消する。増産に転じる時期を従来想定していた10月から9月に前倒しする。

売上高は従来予想を4000億円上回り、前期に比べ微増の19兆円を見込む。世界生産(トヨタ・レクサスブランド)は772万台と6月の計画から33万台引き上げた。
 
急速な円高が業績を圧迫する。今期の想定為替レートを1ドル=80円と、従来より2円円高に修正した。1円の円高は営業利益を年340億円押し下げる要因になる。

11年4~6月期の連結決算は、売上高が前年同期に比べ29%減の3兆4410億円だった。4~5月の生産が落ち込み、販売台数は122万台と33%減った。

営業損益は1079億円の赤字(前年同期は2116億円の黒字)になった。純利益は99%減の11億円にとどまった。

長期金利、日米独で低下…日経新聞8月3日1面より

2011年08月03日 09時26分53秒 | 日記
世界経済の減速懸念
財政不安でも国債に資金


深刻な債務問題を抱えているにもかかわらず、日米独の国債が買われ、長期金利が急低下している。市場が世界経済の減速懸念を強めているためで、いずれも昨年11月以来の水準に下がった。

株式などに投資されていたリスク資金が急速に縮小し、投資家の安全志向が強まっている。(米欧の債務問題は3面「きょうのことば」参照)

 昨年11月以来の水準

2日の東京市場で、長期金利の指標となる10年物国債利回りは前日比0・040%低下(国債価格は上昇)し、1・040%と昨年11月17日以来の低水準をつけた。欧州の指標となる独長期金利は1日に2・46%、米国も2・71%とそれぞれ昨年11月12日以来の低水準を記録した。

英国の10年物国債利回りも2日に一時、2・7%台を付け、ほぼ1年ぶりに過去最低を更新した。

日米独とも昨年11月に米の量的緩和第2弾(QE2)が始まったころ以来の低い水準だ。株式など高い利回りを求めていたマネーが世界経済の減速感の強まりを嫌気。価格変動が比較的小さく、担保にして現金化しやすい国債に流れている。

米欧では依然ソブリンリスク(政府債務の信認危機)がくすぶっている。米連邦債務の上限引き上げ問題では、デフォルト(債務不履行)は回避される見通しとなったとはいえ、国債格下げリスクは残る。欧州も周辺国の財政不安は消えていない。

ソブリンリスクがあれば本来なら国債は売られるはずだが、それでも買われるのは「市場の関心は世界経済の先行きに移っている」(東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジスト)ためだ。

1日発表の米製造業の景況感指数が市場予想を大幅に下回るなど、このところ米景気の減速を示す経済指標が相次いでいる。新興国も自国経済の過熱抑制から金融引き締めに動いており、成長速度は鈍化する見込みだ。

こうした傾向を背景に、市場は日米の金融緩和の長期化を織り込み始めている。4~5日には日銀の金融政策決定会合が、9日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が控える。

両国では「金融緩和期待が高まり始めている」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の石井純チーフ債券ストラテジスト)ため、国債が買われやすい。

欧州では南欧諸国の財政不安が、ドイツなどの国債に資金を向かわせる結果となっている。イタリアやスペインなどの国債利回りが上昇傾向で、ドイツのほか日米の国債にも資金が移っている。

日本では国内金融機関が大量の余剰資金の運用先として、国債に振り向けているという事情もある。

「当面の上昇要因は見当たらず、長期金利は昨年10月につけたO・82%を下回る可能性もある」(バークレイズ・キャピタル証券の森田長太郎チーフストラテジスト)との声も出てきた。

日経QUICKニュースから。8/4

2011年08月03日 09時19分11秒 | 日記
<NQN>◇今日の株価材料(新聞など・3日)トヨタ、今期純利益大幅上方修正
▽ダウ工業株30種平均、8日続落 265ドル87セント安 4カ月半ぶり安値
▽NY円、1ドル=77円10~20銭
▽米債務上限引き上げ法案、成立
▽7月の米新車販売、営業日数調整ベースで4.8%増 トヨタ大幅減
▽トヨタ、今期純利益3900億円に大幅上方修正 世界生産台数、来年は過去最高の890万台(各紙)
▽環境省に「原子力安全庁」 政府検討 保安院・安全委を統合(各紙)
▽キヤノンと富士通、企業向け文書管理サービスで提携 クラウドで管理(日経)
▽アサヒ、中国・杭州ビール株全株売却(日経)
▽ルネサス、12年3月期連結最終損益は400億円の赤字 震災の影響が重荷(各紙)
▽林原の支援企業、長瀬産業が最有力(日経)
▽オムロン、中南米で健康機器拡販(日経)
▽民法大手5社と電通、インターネットテレビを来春にも実用化(日経)
▽昭電工、アルミ箔生産能力5割増 堺事業所増強 中国に新工場(日経)
▽日立造、液晶・太陽電池フィルム製造装置を中国で生産 10月に合弁(日経)
▽イー・アクセス、タブレット参入 アンドロイド搭載(日経)
▽ファストリ、「ユニクロ」の7月既存店売上高11.2%増(各紙)
▽レコーダー販売、7月台数2.7倍 BCN調査
▽コクヨ、中国で文具生産 来夏メド、現地向け(日経)
▽バンナムHD、4~9月期連結最終損益32億円の黒字に上方修正(各紙)
▽クボタの4~6月期連結純利益、27%増 海外で建機・エンジン好調(各紙)
▽イビデン、12年3月期連結純利益は38%減 従来は増益予想(各紙)
▽昭電工の1~6月期連結純利益、1%増 工場稼働率が向上(各紙)
▽ニチコン、4~6月期連結純利益3倍のもよう EV用充電器伸びる(各紙)
▽ブレーキの4~6月期連結純利益、72%減 震災で国内受注減(各紙)
▽エーザイの4~6月期連結純利益、28%減の135億円(各紙)
▽三菱マ、4~6月期連結純利益は2割増のもよう 超硬工具受注が堅調(日経)
▽凸版印刷の4~6月期連結純利益、7割減のもよう 株評価損・震災の特損響く(日経)
▽アサヒの1~6月期連結純利益、5%増 コスト低減など奏功(日経)
▽ワタミ、4~6月期連結営業損益15億円程度の黒字のもよう 同期で過去最高(日経)
▽山パンの1~6月期連結純利益、51%減 原料高が収益圧迫(各紙)
▽日ハムの4~6月期連結純利益、9%増 為替差損が減少(各紙)
▽インプレスの4~6月期連結経常利益、84%減のもよう(日経)
▽出光興産の12年3月期連結純利益、1%減の600億円に上方修正(各紙)
▽朝日放送の12年3月期連結純利益、横ばいの20億円強のもよう(日経)
▽DACの4~6月期連結営業利益、3億2000万円のもよう(日経)
▽国交相、住宅金融支援機構の住宅ローン「フラット35S」、金利優遇措置9月末まで(各紙)
▽東芝「携帯」撤退見通し 富士通に合弁会社株売却(読売)
〔日経QUICKニュース〕

2011/8/3…守っていくべき日本の原風景。

2011年08月03日 04時00分58秒 | 日記

私が、菅とその取り巻きの様々な、本当の少数に過ぎない阿呆どもを、これ以上ないほどに、断罪するのは、…特に、孫正義を、
彼らには、「守っていくべき日本の原風景」、この意識が全くないのである。
この当然な哲学が全くなくて、「おためごかし」、な言葉を振りまわして、守っていくべき日本の原風景、を、見るに堪えない程に醜悪な風車や、…太陽光パネルであっても同じこと…
後者で言えば、未だ技術が未熟の極みだから、莫大なスぺースを必要とする様な技術に、国民の血税を注ぎ…ましてや、あろうことか、ソフトバンクなんぞという、日本国経済にとっては、実は、どうでも良い存在の、一私企業の、
ふざけた経営者(この男の過去の所業を考えれば、ふざけた、という言葉でも足りない)が、震災で胸が潰れました等と、抜かしながら、
自分の会社の新たな分野を、最初からノーリスクで始めたい…こんな阿呆に、
35道府県…大阪の橋下も居るのが実に嘆かわしい…橋下よ、君は、今、100円安だぞ、ばん回は、そう簡単な事ではないぞ…平松よりはマシだと言うレベル位の話で、痴呆テレビから出てきた者の、愚かしさ、
その時々の話題に、ダボハゼの様に何でも食いつく習性が、君の中には在るぞ。
それは、政治家には、あるまじき事だ。
私が言っている事が分からなければ、石川議員著の「悪党…」を読め。

閑話休題

更に、7つの政令都市・市長まで加わっている有り様。
これを世も末と言わずして何と言う!
この20年超の痴呆テレビを見続けた、日本の知性の貧困が、ここまで来た悲惨。
悲惨を決して良しとはしない、悲惨や阿呆、悪人に対しては、決してYESと言わないだけではない、とことん断罪する私は、その代表である菅、朝日の若宮、星等、孫等を、1.2億人が、その悲惨に気づくまで、
或いは、この国を、中国の様な、無国籍の景観の国にするだけではなく、守っていくべき日本の原風景、が、めちゃめちゃになってしまう事を、断固として阻止するのである。

私は許さないのだ。

そんな事も分からず、結構毛だらけな「美味しい生活」の中に居続けて来た、所謂、文化人たち…中には、幾人かのたいじんも入ってしまっているのではないかと、私は懸念している…が、「おためごかし」の、輪の中に居るのは、実は、人間としても最低の有り様なのだと言っても過言ではない。




「それを言つちゃあ、おしめえよ」…週刊現代8/13号から。

2011年08月03日 03時46分45秒 | 日記
今回の震災で大きな被害を受けた三陸の港町の多くが『男はつらいよ』のロヶ地になっています。守っていくべき日本の原風景を映し出す、それが映画のテーマの一つでしたから。

…後略。

「男はつらいよ」山田洋次。のファンなら。誰でも知っている事。そこに数々の名女優と名優、渥美清がいたから、私たちは、死ぬほど彼らを愛した。挙げればきりが無いので、ここでは二人だけを挙げる…リリィの浅丘ルリ子が、終盤のヒロイン、後藤久美子が、いたから、この映画は、更に素晴らしかった訳だが。

「さくら」の旦那である前田吟に、冒頭の様に言われれば、ファンとしては、実に、嬉しく、流石であると思うではないか。当然のことながら、彼らは何もかも分かっていたと。

この映画の真髄を分かって撮り続けていたのだと。

芥川は、この映画には、幾ら賛辞を挙げても足りない。

カナダと日本のプロは全く異なる理由から米ツアーで優勝できない…大橋巨泉

2011年08月03日 03時27分09秒 | 日記
週刊現代8/13号から。…考えて見れば、彼は、連載コラムに「今週の遺言」等と言うタイトルを付ける年齢に成っている訳だ。

…前略。


何故カナダからトップープレイヤーが出ないのか?寒冷地だから?とんでもない。カナダより寒いスウェーデンやデンマークから沢山出ている。

ボクはむしろ、この国独得の「階級社会」(遠い宗主国イギリスに発し、この国では嫌米思想とともに育った)にあるような気がしてならない。

ボクも、ショネシーのメンバーになるのは大変だった。今や入会金は8万ドル(約650万円)だし、年会費も夫婦で約100万円弱かかる(その代りグリーン・フィーは全く無料)。

こうしたカントリー・クラブ(日本にはひとつも存在しない)は一種の治外法権があり、ステイタスが高いが、スポーツとしてのゴルフとはほとんど無関係だ。

良家の子女しか加われないし、近年の子供たちは、もっと簡単で安いサッカーやソフトボールに向ってしまう。ジュニアの育たないスポーツの将来は暗い。
 
一方出場プロさえ居なかった日本のプロゴルフの将来は更に暗い。原因は全く別のところにあって、国内のツアーがそのレベルをはるかに超える賞金を出している。

国内で1億稼げて副収入(CMなど)もあるのに、何故海外へ出て強敵相手に苦しまなければならないのか。

このメンタリティーが根強く、諸悪の根源になっている。

しかも世界ゴルフの基準が日本に甘く、日本である程度活躍すれば、メジャーにも招待してもらえるのだ。

こんな「ヌルマ湯」の中で、強い選手が育つ訳がない。
 
「背水の陣」という言葉がある。退路を絶って、馴れない外国で戦って来たY・E・ヤン(韓国)に東洋人初のメジャーを取られても口惜しくないのか? 

同じく退路を絶って渡米した今田竜二以外に、志のある日本人プロは居ないのか。

体力は関係ない。決して大柄とは言えないウィアーやヤンがメジャーを勝っている。

青木功、丸山茂樹、今田竜二と、USPGA(全米プロゴルフ協会)を勝った選手が、たった3人しか居ないのは、まさに異常としか言いようがない。

春秋の筆法をもってすれば、日本経済がどん底まで落ちて、ツアーが縮小したら皆海外へ出て行くのか。淋しい。

*と、ゴルフ好き、スポーツ好きの大橋巨泉は、カナダで嘆いている訳である。

2011/8/3…この間の、日本のポリティシャン達が、実は、財務省に全て丸投げの、無能者の集まりだったからだろう。

2011年08月03日 02時48分29秒 | 日記

つまり…特に朝日は、被災者及び被災地の事は二の次で、己の論理だけを通す財務省にべったりで、財務省の言うところは、全て、その通りと従い、それに対して、経産省はけしからん、と、そういう論法を振り回しているのである。
朝日に限らず、記者クラブに所属する全マスコミがそうなのだ、といっても過言ではないほどに。
マスコミだけではなく、マスコミに登場する殆ど全ての所謂知識人も全くその通りであると言えば、うなずかれる方も多いのではないか。
勿論、財務省が、この20年超、こういうことをやり続けて来たのは、この間の、日本のポリティシャン達が、実は、財務省に全て丸投げの、無能者の集まりだったからだろう。
その中で、一番、酷いのが現内閣である事は、半年ほど前の週刊朝日が検証した通り…私が引用した該当の章には、財務省高官の話として、「これほど酷い内閣は見た事がない。ま、その方が都合がいいと言う面もあるが…」

3月まで持ってくれれば、それで良いというか、その方が良いと言う様な話をしていたわけである。
或る面で言えば、この財務省官僚の観測通りに、完璧に、事態は推移し、もはや菅内閣ではもたない、と成って、3月11日、朝日は、菅直人の政治資金規正法違反事案を、一面トップで大々的に報じた訳である。
読者の方は、もうお分かりの様に、何もかもが、不幸な形で、3月11日はやって来て、日本は、川端康成が、歎じた以上に、哀れでならない状態に成ってしまったのである。
戦争状態でないだけで、百鬼夜行、「下品」の悪、悪人どもが跋扈する世の中になってしまったのである。
国の首相が、そのことを日々証明し、朝日の論説員たちを筆頭とした連中が、それを証明している様な、世に棲む日々を、楽しいと思える者は、常に2割は存在するのであろう、悪人どもだけであろう。