文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

中国・広東省で原発が商業運転…朝日新聞8月8日6面より

2011年08月08日 16時56分39秒 | 日記
福島事故後は初 

黒字化、*以下は芥川。

中国国営新華社通信によると、広東省深 市の嶺澳原子力発電所の4号機が7日、商業運転を始めた。福島第一原発事故後、中国で新しい原発が本格稼働するのは初めて。

168時間の連続運転試験に成功し、「求められている安定基準を満たした」としている。仏アレバ社の技術を改良したCPR1000と呼ばれる加圧水型で、中国政府は「中国が自ら設計、製造、運営する初の100万キロワット級の原発」と宣伝。

*この宣伝が余分で不吉である。間違っても新幹線の二の舞にならぬ事を祈るのみだ。(以下本文に戻る)

隣接する大亜湾原発と合わせて6基の原発が本格稼働し、年間の総発電量は450億キロワット時を超える。(広州=林望)

たんぱく質使い半導体メモリー 奈良先端大が開発…日経新聞8月8日11面より

2011年08月08日 16時39分16秒 | 日記
奈良先端科学技術大学院大学の浦岡行治教授らは、たんぱく質を利用して半導体メモリーを作製することに成功した。

室温でできるため、低コスト化か期待できる。研究成果は8日付の米物理学専門紙「アプライド・フィジックス・エクスプレス」に掲載される。

研究グループは、直径が13ナノ(ナノは10億分の1)メートルで内部が空洞になった粒子状のたんぱく質を利用した。

内部に半導体電極となる酸化コバルトを詰め込み、シリコン基板上に塗った。たんぱく質は「自己組織化」という反応で表面に均等に並び、熱を加えてたんぱく質を取り除くと酸化コバルトだけが残った。

従来はセ氏1000度以上で加熱する必要があったため、新技術は電極を安価にできるようになる。

エネ分野の開発 アジアと連携を…日経新聞8月8日11面より

2011年08月08日 16時36分59秒 | 日記
学術会議が提言

文中黒字化は芥川。 

日本学術会議は、エネルギー分野の研究開発でアジア諸国との連携を強化すべきだとする報告書をまとめた。

エネルギー消費の増大が確実なアジア地域で日本の優れた省エネルギー技術を広める必要があると指摘。社会基盤のシステムとして輸出する人材の育成にも役立つと唱えた。

政府や産業界と具体策を検討していくとしている。
報告書は、核融合やバイオマスなどエネルギー6分野の研究状況を概観し、日本はアジアとの連携が不十分だったと分析した。

日本には高効率のヒートポンプや蓄熱システムなどアジアで需要の高い技術があり、広く活用すれば二酸化炭素排出の抑制になるとした。

東京電力福島第1原子力発電所の事故が発生したものの、長年の保守・管理技術はアジア諸国の手本になり、事故の教訓を生かしながら原子力分野の技術協力も有望だと付け加えた。

核融合分野で日中韓の研究機関による交流事業が発足するなどアジアと連携を強化する動きは出始めており、一層の推進が重要と強調。そのための中核拠点を国内に整備して人材も育てていくべきだと提案した

地盤液状化 小粒子1割で発生 東京電機大などが解明…日経新聞8月8日11面より

2011年08月08日 16時30分48秒 | 日記
地盤に小さな粒子が1割入っていても液状化か発生するーー。

東京電機大学の安田進教授と地盤改良などを手掛ける不動テトラは、東日本大震災とニュージーフンドの地震で液状化か起きた地盤の調査からこんな結果をまとめた。

住宅地の地盤に含まれる粒子の量を調べれば、液状化か発生するかどうか判断できる可能性もある。

調査は千葉県浦安市とニュージーランドのクライストチャーチで実施した。液状化を起こした地盤を調べたところ、直径5~75マイクロ(マイクロはIOO万分の1)メートルの「シルト」という微細な砂粒が見つかった。

地盤に砂粒が含まれる量は最も多い場合では90%だったが、わずか10%でも液状化か起きていた。
シルトは通常の砂の地盤にはほとんど含まれず、粘土質の地盤に多く含まれる。埋め立て地は通常、シルトより大きな砂粒の土を使って作る。

浦安市の一部ではシルトを多く含む砂で埋め立てたため、液状化被害の拡大につながったとみている。

今回の研究成果から、住宅地の地盤を調べて細かい砂粒が多ければ大きな砂粒の土と入れ替えたり、地中にコンクリートを注入して地盤改良したりすれば液状化を防げる。

世界一の電波望遠鏡 チリにアンテナ…日経新聞8月8日11面より

2011年08月08日 16時22分59秒 | 日記
国立天文台参加
今秋から観測開始


国立天文台が参加する日米欧などの国際プロジェクトで南米チリに建設を進めていた電波望遠鏡「アルマ」が今秋から観測を始める。

このほどアンテナが16台完成し、観測の準備が整った。電波望遠鏡としては世界一の性能を持ち、銀河や惑星が誕生したナゾの解明につながる成果が期待される。

完成したアンテナは直径7~12メートル。標高5000メートルで降雨の少ないアタカマ砂漠にあり大気の影響が小さく、アンテナ16台でもハワイにある世界最高精度のサブミリ波望遠鏡に比べて10倍以上の感度がある。

今秋から始める観測では基本的な性能を確認し、2013年に本格的な観測に乗り出す。アンテナは66台まで増やす計画で、完成後の感度は16台に比べて4倍になり、大阪にある一円玉を東京から見分けられるほどの高い解像度になる。

アルマはこれまで観測できなかった銀河や惑星が生まれる様子や、できたばかりの初期宇宙の状態をとらえられると期待される。地球生命のもとになる物質が宇宙に存在しているかどうかを探る研究も計画する。

富士通 次世代ナノ材料の設計…日経新聞8月8日11面より

2011年08月08日 16時17分25秒 | 日記
スパコンで模擬計算

文中黒字化は芥川。

富士通はスーパーコンピューターを活用し、ナノ(ナノは10億分の1)サイズの次世代材料の設計技術を開発した。カーボンナノチューブなど炭素材料の電流の流れやすさなどをシミュレーション(模擬計算)で高精度予測できる。

省電力・超高速で働く次世代大規模集積回路(LSI)開発に役立てる。新材料を使った部品を10年以内に実用化したい考えだ。


LSIの高集積化には配線や素子などの微細化が欠かせない。既存のシリコンでは10ナノメートルより細くするのは難しいとみられ、ナノ材料が次世代の配線などとして有望視されている。

ただ原子レベルのわずかな構造の違いで電流の流れやすさや熱伝導性などが変わるため、精密な設計が重要となっている。

富士通は北陸先端科学技術大学院大学の尾崎泰助・准教授らと協力し、1000個の原子で構成するナノ材料の電気特性を模擬計算する技術を開発した。

名古屋大学が持つ富士通製のスーパーコンピューターを活用しプログラムなどを工夫した。ナノチューブの長さや原子数、積層構造などを変えた時の様々な電気特性が、3日間の計算で得られた。

計算機で仮想的にものづくりをする技術は試作回数を減らせ、開発期間やコストの圧縮につながる。新技術は、高性能化か進む電池材料向けにも応用可能だ。

富士通が理化学研究所と共同開発を進めている世界最速の計算性能を持つスーパーコンピューター「京」なども今後活用する。


東日本大震災では効果 高層ビル 中層階の揺れ課題…日経新聞8月8日11面より

2011年08月08日 16時01分45秒 | 日記
文中黒字化は芥川。

国内では阪神大震災後、免震や制震技術を使った高層ビルが増えた。東日本大震災は東北・関東のビルの多くが初めて経験したプレート境界型の大地震で、ゼネコン各社が建設した仙台市や都内のビルでは、揺れの加速度や幅を4割抑え、期待通りの効果を発揮したことが分かった。

ただ中層階ではやや揺れが大きくなる課題もみられた。
鹿島が都内の高さ約200メートルの制震ビルで調べたところ、屋上の揺れ幅は地上に比べて40センチメートル弱にとどまり、建物への被害はほとんどなかった。

コンピューターシミュレーション(模擬実験)から、制震装置を使わない場合は、揺れ幅は約70センチメートルとみられ、装置で屋上の揺れ幅は4割抑えられた計算になる。

大成建設が仙台駅前に建てた高さ75メートルの免震ビルでも最上階の18階の揺れの加速度は南北方向で毎秒194センチメートルと、地面に比べて4割抑えられた。

竹中工務店が建てた12階建ての免震ビル(東京・江東)では最上階のゆれの加速度は61・1ガル(ガルは加速度の単位)と地上より4割小さかった。

上層階での揺れを抑えられた半面、中層階ではやや揺れが大きくなった。大成建設が東京都渋谷区に建てた26階建てのビルの場合、地面と比べた揺れの加速度は最上階で約半分だったが、中層の17階では3割程度の抑制にとどまった。

中層階が大きく揺れた原因は「ビルが腰をくねらせたように揺れる『2次モード』と呼ばれる震動が起こっていた可能性がある」 (竹中工務店)という。この揺れを抑えるため、ゼネコン各社は中層階に設置する制振装置を追加するなどの対策を検討している。

竹中 免震装置壊れにくく  大成 長周期の地震動抑制…日経新聞8月8日11面より

2011年08月08日 15時46分51秒 | 日記
ビルの揺れ、想定外に備え

ゼネコン各社が想定外の大地震に備えたビルの地震対策技術の開発を加速している。竹中工務店はビルの低層部が横滑りする仕組みを導入して予想を超える横揺れでも被害を防ぐ装置を開発。

大成建設は高層ビルに被害をもたらす長周期地震動の揺れを感知して振動を抑える装置の実用化にメドをつけた。

東日本大震災の発生を受け、今後も想定を上回る巨大地震の発生が危惧されており、新技術の導入でビルの安全性を高める。

竹中が開発したのは、ゴムなどを使って建物自体の揺れを防ぐ免震技術の一つ。建物と地盤の間に置いた免震装置の下に、樹脂とステンレスの板をそれぞれ設置する。

地震で揺れが起きるとステンレスの板の上を樹脂板が滑り、免震装置が壊れるのを防ぐ。

これまでの免震装置は、震度7の揺れで共振現象が起きると横揺れが非常に大きくなり、ゴムが破断する恐れがあった。破断すると免震装置がビルを支えられずに潰れ、免震効果も無くなってしまう。

竹中は小型の試作機で性能を確認したうえで、2~3年後にオフィスビルなど向けに実用化を目指す。大成建設は、バンパーなどを入れて揺れを抑える制震技術を改良した。油を充填した装置にピストンを入れた油圧式の装置で、地震の揺れがピストンに伝わってエネルギーを吸収する仕組みだ。

従来の装置は油の通り道が2~3ヵ所あり吸収する力が分散してしまうが、新装置は長周期地震動などでビルの揺れ幅が一定以上になるとバネが動いて油の通り道が1カ所だけになり、制震装置の能力が2~3倍に増す。予想外の大きな揺れに威力を発揮する。

新装置は開発済みで、価格は1台当たり1OO万円強。オフィスビルや高層マンション向けなどに半年後をメドに実用化する。

東日本大震災では宮城県沖、福島県沖など東北沖の6領域が連動し、マグニチュード(M)9・Oの巨大地震が起きた。

今後も、東海沖や四国沖を震源とする「東海地震」「東南海地震」などが連動して巨大地震に発展する危険性を指摘する声が増えるなど、従来の想定より大きな揺れに対応できる技術への期待が高まっている。

ホンダ創業者のDNA伝承 講師に外国人起用…日経新聞8月8日13面より

2011年08月08日 15時17分58秒 | 日記
海外生産の拡大に対応

ホンダはアジア地区の海外子会社の社員研修で企業哲学「ホンダフィロソフィー」を教える講師役に外国人を起用する。従来は本社の人事部門から日本人の担当者を派遣し、現地社員に教えていた。

ホンダは円高傾向なども受けて海外生産を拡大しており、創業者の本田宗一郎氏のDNAの伝承を外国人幹部に任せて一層の現地化を実現。各市場での競争力強化につなげる。

このほどタイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、インドネシア、インド、パキスタン、台湾の海外子会社の外国人幹部計10人強を新たに講師役に認定した。これらの外国人幹部がそれぞれの子会社で実施する社員研修で講師役を務める。

企業哲学は本田氏が創業以来、企業活動の指針としてきた考え方を1998年にまとめた。人間尊重をうたった基本理念、質の高い商品を適正価格で供給すると掲げた社是、運営方針の3つからなり、社員研修では企業哲学の理解、実践を促すプログラムを取り入れている。

アジアを軸に海外事業が拡大し人手が不足してきたこともあり、外国人を講師役に起用。企業哲学を一段と浸透させる。

三井物産 世界共通の研修 ハーバード流で幹部育成…日経新聞8月8日13面より

2011年08月08日 14時50分24秒 | 日記

膨大な事例、英語で徹底議論
国籍不問、外国人社員も登用
取引先参加、人脈を拡大


文中黒字化は私。

三井物産は米ハーバードビジネススクール(HBS)と組み、新たな幹部候補育成研修を導入した。日本人だけでなく海外拠点などから優秀な外国人社員を選抜。

国籍や採用地を問わない世界共通の研修制度にしたのが特徴だ。外国籍社員を幹部に本格登用することもにらんで、グローバル人材の育成を急いでいる。

「これからの企業の持続成長には目先の利益追求ではなく、社会に受け入れられる共通価値の創造が大切です。皆さんはどう考えますか?」

7月12日、米ボストン市。HBSの講義室でマイケルーポーター教授が話し出すと、受講者からは質問や意見が続出。白熱した講義は予定を30分以上超過した。

これは、三井物産が今年度から導入した幹部候補育成研修だ。HBSと独自カリキュラムを作成し、日本や海外拠点から40歳前後の中堅社員約30人を選抜。5月の大阪研修に続き、HBSの第一線の教授陣を招いて約10日間米国で研修した。

「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングやエーザイなど、日本企業を含む膨大なケーススタディーを用意。リーダーシップや新たなビジネスモデルを巡って朝から晩まで英語で議論する。日本人参加者のTOEICスコアは皆920点以上だが、中身が濃いため深夜まで予習・復習をしなければついていけないハードさだ。

参加した法務部のクレア・ウィーバーさん(37)は欧州三井物産の現地採用社員。「私にはすごいチャンス。チームマネジメントなど今後の仕事に生かしたい」と目を輝かす。

鉄鋼製品本部鉄鋼プロジェクト室の松尾武マネージャー(39)も「研修はハードだけど、いろんな意見が出て刺激になる。狭い範囲で仕事を考えていたことにも気づいた」と感想を語る。

三井物産には従来も幹部候補の育成研修はあったが、対象が日本人中心だったため、視野の広がりや研修内容に限界があると判断。

今回は半分を外国籍社員にし、一部は米ダウ・ケミカルやブラジル資源大手のヴァーレなど取引先からも社員を招いた。刺激を受けやすく、かつ人脈形成にも役立つ環境を整えた。

「世界トップレベルのHBSと組み、グローバル時代に合った研修作りを心がけた。今後も改良して充実させたい」と、石川博紳執行役員人事総務部長(56)は話す。


三井物産のグローバル人材育成はこれだけではない。今年度から若手社員を中心に、実務研修として3ヵ月~1年間、毎年約120人を海外に派遣する制度を導入。入社5年以内に全員が海外経験を積むようにした。


アジアなど海外の大学新卒採用も順次増やすほか、海外現地社員も本社に出向させて「物産流」の仕事の進め方を学ばせる。グローバル時代を見据え、海外人材の育成と日本人社員の活性化を同時に進める狙いがある。

遅れていた外国籍社員の登用も、少しずつだが進みつつある。例えば、韓国採用の現地社員だった兪承さん(39)。

実績が認められて数年前、東京本社採用に転換。今では欧州三井物産のゼネラルマネジャー(GM)として、プロジェクト開拓に奔走している。

三井物産は本社採用社員の6095人に対し、現地採用の外国籍社員も3000人規模に達する。だが現状では海外拠点長に抜てきされた人は3人、課長職は33人にとどまる。

石川部長は「今後大幅に増えるだろう。東京本社の部・室長にも外国籍社員を登用する可能性が高い」と話す。商社は資源高で業績好調だが、今後の主戦場である新興国での競争は一段と激化している。

「国籍を問わず優秀人材が切磋琢磨(せっさたくま)する環境」社長)を整えつつ、海外の商慣習に精通した人材育成を急ぐ考えだ。


 海外で活躍できる人材確保 産業界全体の課題

産業界では世界規模で活躍できる社員の育成が共通課題に浮上している。人口減による内需減少に加え、欧米先進国も景気が停滞。主戦場となる新興国での事業を拡大するには、異文化の商慣習を理解し現地社員を束ねられる人材が不可欠になっているからだ。

成功のカギはいくつかある。日本能率協会の近田高志・事業創発グループ長は 「グローバルに共通する理念の明確化と浸透が重要」と強調する。

単に研修を実施するだけでなく、その後の経験を積ませるキャリアパスの設計もカギという。
もっとも、グローバル人材の育成に正解はない。産業能率大学総合研究所の杉原徹哉マネジメントリサーチセンター長は「自社の発展段階やグローバル化の進展度合いを見極めた上で、どんな人材が必要か。それぞれの企業ごとに対応策を考える必要がある」と指摘する。


講談社 全社員にソニー製「リーダー」…日経新聞8月8日9面より

2011年08月08日 14時29分25秒 | 日記
電子書籍への意識高める

講談社はソニーの電子書籍端末「リーダー」を全社員に配布する。このたび約1000台を一括購入した。同社は来夏から全新刊の電子化を計画するなど電子書籍事業に力を入れていく方針。リーダーの配布で社員の意識向上を図る考えだ。

配布するのは6インチ型リーダー。社員は電子書籍ストア「リーダーストア」を通 じて、約2万6000冊(7月末時点)の中から好きな本を購入できる。

電子書籍が閲覧できる端末はほかにもある。しかし講談社はリーダーが電子書籍に特化していることに加え、6700冊の書籍やコミックを提供していることなどから購入端末として選んだ。

ソー二―によると、リーダーを企業の全社員向けに一括納入するのは初めてだという。

新しい事業モデルを競え 腰据え自前で作る気概を…日本経済新聞8月8日9面より

2011年08月08日 14時15分20秒 | 日記
日本の製造業の保守本流ともいえる日立製作所と三菱重工業が統合に動こうとしている。一昔前なら、およそ混じり合うとは思えない組み合わせである。

よほど危機感かおるのだろう。主力事業の統合にしても、ただの足し算で通用するほど状況は甘くない。新たな事業モデルの創出にまで踏み込む必要がある。

東日本大震災、原子力発電所事故、円高、電力不足と問題は山積だ。世界も暗雲が覆う。債務危機を抱える米国や欧州の経済は動揺し、中国はバブル崩壊の不安がつきまとう。リスクは地球規模で充満している。

途方に暮れそうだが、無為は企業の役割を放棄するに等しい。今こそリスクの裏に隠れている需要をとらえて、新しい事業モデルを競うときである。

トヨタ自動車が昨年秋から青森県六ヶ所村で始めたスマートグリッド(次世代送電網)の実証実験はそうした試みの一つだ。

日本風力開発、パナソニック電工、日立製作所と共同で、風力と太陽光で全電力をまかない、エネルギー消費を効率的に管理する分散型システムの開発を目指す。

住宅はわずか6戸だが、太陽光パネルと蓄電池を備え、風力による外部電源と併用する。乗用車はプラグインハイブリッド車(PHV)を使い、トヨタが開発した装置によって、住宅と車に電力消費の情報を伝えて消費を最適に制御する。

PHVの充電には、家庭の電力消費のざっと3割を要する。PHVを普及させるには充電の効率化が課題で、電力不足を想定したらなおさら重要になる。

情報のやりとりを、多数のネット上のコンピューターを利用するクラウド・コンピューティングでやるため、トヨタは米マイクロソフトと提携。車と販売店、自社との情報ネットワークを作るために米国の情報サービス会社とも提携した。

この一連のシステムを国内外に広めれば、PHVなどの販売にとどまらず、様々な事業の展開に活用できる手段をトヨタは握る。

巧みな方法で大口需要先を開拓して、丸紅は穀物貿易を伸ばしている。同社の穀物の取扱量は2008年度の約1400万トンから10年度には約2000万トンを超えて総合商社トップである。

穀物メジャー、米カーギルの3500万トン(丸紅推定)をにらみ、12年度には2500万トンを目指す。

飛躍の原因は中国向けの急増で、10年度には900万トン強と全体の半分近くを占める。中国当局と提携して同国の大豆買い付けを担った結果だ。

価格より量確保を優先する中国と競えば買い負ける。そこで丸紅は貿易ノウハウを武器に安く納入できるメリットを中国側に売り込み、中国を得意先に変えたのだ。

同社の強みは、取扱量が大規模になれば、多様な三国間貿易を状況に応じて柔軟に組み替えてコストを下げられる点である。この勝利の方程式は量が増えれば増えるほど機能する。丸紅がここまで来るのに、7~8年はかかっている。

昔なら米国にでも行って、目新しいビジネスを探せばよかった。今はお手本はない。仮にあっても、まねでは遅い。自前で事業モデルを構想して、根気よく作り上げる気概の有無が今、経営者に問われている。

(特別編集委員 森一夫)


大型港湾工事 東洋建、ケニアで受注…日経新聞8月8日9面より

2011年08月08日 13時58分56秒 | 日記
日本の海洋土木
アフリカで36年ぶり

マリコン(海洋土木会社)の東洋建設はケニア政府の港湾公社から大規模なコンテナターミナルの建設工事を受注した。受注額は209億円で、今秋に着工する。

日本のマリコンがアフリカで大型の海洋土木工事を手掛けるのは36年ぶり。海外での建設工事は大手が中心だったが、中堅もグローバル化を加速する。

工事はインド洋に面したモンバサ港に港湾設備を建設するもので、東洋建設が単独で受注した。日本政府が国際協力機構 (JICA)を通じて供与する円借款によって整備するため、工事費の未回収リスクは低い。しかし軟弱な地盤の改良工事などが伴い、技術的な難易度は高いという。

桟橋式の岸壁や15棟の港湾設備、50ヘクタールのコンテナヤードなど物流インフラを一式そろえる。4年後にコンテナ貨物の物流拠点を整備することで、モンバサ港のコンテナ貨物取扱量は4割近く増える見込み。

東洋建設は海外工事の売上高を2011年度からの3年間で過去3年の実績よりも8割増やし、550億円にする目標を掲げる。

今回の大型工事の獲得によって目標達成の可能性が高くなる。
東洋建設がアフリカで工事を手掛けるのは初めて。日本のマリコンが工事費200億円以上の大型案件をアフリカで手掛けるのは、1970年代の五洋建設によるエジプトでのスエズ運河拡張工事以来となる。

BLONDIEと言えば、どうしても、これも欠かせない。"Heart Of Glass"

2011年08月08日 11時53分57秒 | 日記
"Heart Of Glass"

Once I had a love and it was a gas
Soon turned out had a heart of glass
Seemed like the real thing, only to find
Much of mistrust, love's gone behind
Once I had a love and it was divine
Soon found out I was losing my mind
It seemed like the real thing but I was so blind
Much of mistrust, love's gone behind

In between
What I find is pleasing and I'm feeling fine
Love is so confusing there's no peace of mind
If I fear I'm losing you it's just no good
You teasing like you do

Once I had a love and it was a gas
Soon turned out had a heart of glass
Seemed like the real thing, only to find
Much of mistrust, love's gone behind

Once I had a love and it was divine
Soon found out I was losing my mind
It seemed like the real thing but I was so blind
Much of mistrust, love's gone behind

Lost inside
Adorable illusion and I cannot hide
I'm the one you're using, please don't push me aside
We could've made it cruising, yeah

Yeah, riding high on love's true bluish light

Once I had a love and it was a gas
Soon turned out I had a heart of glass [radio version]
Soon turned out to be a pain in the ass [album version]
Seemed like the real thing only to find
Much of mistrust, love's gone behind