文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

スターリンを助けたい社会主義者ルーズベルト大統領は、日本と戦争になれば日独伊三国同盟によりドイツとも戦争になると考え

2018年05月09日 09時57分33秒 | 日記

以下は前章の続きである。 

-ロシアのプーチン大統領も、日本がいくら謙虚で友好的な姿勢を貫こうと、北方領土を返す気は微塵も見えませんね。 

藤原 さらに大正時代のマルクス主義の浸透や、昭和におけるナチズムの浸透も、日本人の謙虚さや自信のなさが招いた悲劇でしょう。 

ヒトラーは著書『わが闘争(Mein Kampf)』のなかで、日本に文化などというものはなく、ヨーロッパの科学技術を模倣・装飾したものにすぎない、として以下のように記しました。

「特に日本的な文化ではないのであって、それはヨーロッパやアメリカの、したがってアーリア民族の強力な科学・技術的労作なのである。これらの業績に基づいてのみ、東洋も一般的な人類の進歩についてゆくことができるのだ」(角川文庫・上巻)。 

ヒトラーが日本を侮蔑したこれらの箇所は、戦前の『わが闘争』翻訳版から削除されました。

第二次世界大戦当時、日本とドイツは同盟国です。

にもかかわらず、同盟相手であるドイツのヒトラーの日本に対する侮蔑を割愛して見なかったことにしてしまった。

同盟を結んでから、ヒトラーは日本を褒めたたえました。 

しかし、同盟国を欺くのは「世界の常識」です。

第二次世界大戦時のアメリカの同盟国イギリスもそう。

たとえば敵国ドイツの暗号「エニグマ」を数学者アラン・チューリングたちが解読したにもかかわらず、イギリスは解読の事実をアメリカに伝えませんでした。

それどころかイギリスは、戦後30年間近くも、占領したドイツから奪ったエニグマ暗号機を英連邦の国々に「解読不能の暗号」として使わせ、それらの暗号通信をこっそり読んでいたのです。

現在、日本の情報活動はアメリカ頼りです。

同盟国アメリカの暗号を盗み読むことが最も大切なのに、呑気なものです。 

-また先の大戦に関して、ソ連のコミンテルン(共産主義インターナショナル)の工作が日本とアメリカの政権内に及んでいたことが今日、知られていますね。 

藤原 幕末以来、日本の主敵はロシアでした。

スターリンは第二次世界大戦時、ドイツとの戦いに兵力を傾けたかったけれども、ソ連・満洲国境付近には日本軍がいた。

そこでソ連は毛沢東を焚き付けて日本を中国との戦いに深入りさせ、ソ連に侵攻してこないようにしました。 

問題はソ連の陰謀に気付かず、挑発に乗ってしまった日本の指導者の大局観のなさ。

北進政策を翻してラオス、ベトナム、カンボジアと南進した結果、アメリカの逆鱗に触れて日米戦争が始まりました。

スターリンを助けたい社会主義者ルーズベルト大統領は、日本と戦争になれば日独伊三国同盟によりドイツとも戦争になると考え、日本に最初の一発を撃たすことに全力を傾けたのです。

最後通牒となったハル・ノートをつくったのも、政権内に浸潤していたソ連のエージェントでした。 

コミンテルンの世界的陰謀を、日本は視野に入れていませんでした。日本人の視野は、島国状態が長く続いたためか、狭小になりがちです。現在でも歴史学者などはコミンテルンの活動を無視したまま、大東亜戦争を考察しているようです。 

さらに戦後、アメリカ占領軍による「戦前の日本は悪だった」という洗脳により、エリートだけではなく日本人一般に至るまで「誇り」を失ってしまった。

そこから「外来の文化はすべて日本より優れたもの」という恐ろしい錯誤が生まれ、小泉=竹中政権以来の新自由主義、グローバリズムによる構造改革、IT・英語教育礼賛論に至る流れができたのです。

この稿続く。


北進政策を翻してラオス、ベトナム、カンボジアと南進した結果、アメリカの逆鱗に触れて日米戦争が始まりました。

2018年05月09日 09時56分31秒 | 日記

以下は前章の続きである。 

-ロシアのプーチン大統領も、日本がいくら謙虚で友好的な姿勢を貫こうと、北方領土を返す気は微塵も見えませんね。 

藤原 さらに大正時代のマルクス主義の浸透や、昭和におけるナチズムの浸透も、日本人の謙虚さや自信のなさが招いた悲劇でしょう。 

ヒトラーは著書『わが闘争(Mein Kampf)』のなかで、日本に文化などというものはなく、ヨーロッパの科学技術を模倣・装飾したものにすぎない、として以下のように記しました。

「特に日本的な文化ではないのであって、それはヨーロッパやアメリカの、したがってアーリア民族の強力な科学・技術的労作なのである。これらの業績に基づいてのみ、東洋も一般的な人類の進歩についてゆくことができるのだ」(角川文庫・上巻)。 

ヒトラーが日本を侮蔑したこれらの箇所は、戦前の『わが闘争』翻訳版から削除されました。

第二次世界大戦当時、日本とドイツは同盟国です。

にもかかわらず、同盟相手であるドイツのヒトラーの日本に対する侮蔑を割愛して見なかったことにしてしまった。

同盟を結んでから、ヒトラーは日本を褒めたたえました。 

しかし、同盟国を欺くのは「世界の常識」です。

第二次世界大戦時のアメリカの同盟国イギリスもそう。

たとえば敵国ドイツの暗号「エニグマ」を数学者アラン・チューリングたちが解読したにもかかわらず、イギリスは解読の事実をアメリカに伝えませんでした。

それどころかイギリスは、戦後30年間近くも、占領したドイツから奪ったエニグマ暗号機を英連邦の国々に「解読不能の暗号」として使わせ、それらの暗号通信をこっそり読んでいたのです。

現在、日本の情報活動はアメリカ頼りです。

同盟国アメリカの暗号を盗み読むことが最も大切なのに、呑気なものです。 

-また先の大戦に関して、ソ連のコミンテルン(共産主義インターナショナル)の工作が日本とアメリカの政権内に及んでいたことが今日、知られていますね。 

藤原 幕末以来、日本の主敵はロシアでした。

スターリンは第二次世界大戦時、ドイツとの戦いに兵力を傾けたかったけれども、ソ連・満洲国境付近には日本軍がいた。

そこでソ連は毛沢東を焚き付けて日本を中国との戦いに深入りさせ、ソ連に侵攻してこないようにしました。 

問題はソ連の陰謀に気付かず、挑発に乗ってしまった日本の指導者の大局観のなさ。

北進政策を翻してラオス、ベトナム、カンボジアと南進した結果、アメリカの逆鱗に触れて日米戦争が始まりました。

スターリンを助けたい社会主義者ルーズベルト大統領は、日本と戦争になれば日独伊三国同盟によりドイツとも戦争になると考え、日本に最初の一発を撃たすことに全力を傾けたのです。

最後通牒となったハル・ノートをつくったのも、政権内に浸潤していたソ連のエージェントでした。 

コミンテルンの世界的陰謀を、日本は視野に入れていませんでした。日本人の視野は、島国状態が長く続いたためか、狭小になりがちです。現在でも歴史学者などはコミンテルンの活動を無視したまま、大東亜戦争を考察しているようです。 

さらに戦後、アメリカ占領軍による「戦前の日本は悪だった」という洗脳により、エリートだけではなく日本人一般に至るまで「誇り」を失ってしまった。

そこから「外来の文化はすべて日本より優れたもの」という恐ろしい錯誤が生まれ、小泉=竹中政権以来の新自由主義、グローバリズムによる構造改革、IT・英語教育礼賛論に至る流れができたのです。

この稿続く。


スターリンは第二次世界大戦時、ドイツとの戦いに兵力を傾けたかったけれども、ソ連・満洲国境付近には日本軍がいた。

2018年05月09日 09時55分40秒 | 日記

以下は前章の続きである。 

-ロシアのプーチン大統領も、日本がいくら謙虚で友好的な姿勢を貫こうと、北方領土を返す気は微塵も見えませんね。 

藤原 さらに大正時代のマルクス主義の浸透や、昭和におけるナチズムの浸透も、日本人の謙虚さや自信のなさが招いた悲劇でしょう。 

ヒトラーは著書『わが闘争(Mein Kampf)』のなかで、日本に文化などというものはなく、ヨーロッパの科学技術を模倣・装飾したものにすぎない、として以下のように記しました。

「特に日本的な文化ではないのであって、それはヨーロッパやアメリカの、したがってアーリア民族の強力な科学・技術的労作なのである。これらの業績に基づいてのみ、東洋も一般的な人類の進歩についてゆくことができるのだ」(角川文庫・上巻)。 

ヒトラーが日本を侮蔑したこれらの箇所は、戦前の『わが闘争』翻訳版から削除されました。

第二次世界大戦当時、日本とドイツは同盟国です。

にもかかわらず、同盟相手であるドイツのヒトラーの日本に対する侮蔑を割愛して見なかったことにしてしまった。

同盟を結んでから、ヒトラーは日本を褒めたたえました。 

しかし、同盟国を欺くのは「世界の常識」です。

第二次世界大戦時のアメリカの同盟国イギリスもそう。

たとえば敵国ドイツの暗号「エニグマ」を数学者アラン・チューリングたちが解読したにもかかわらず、イギリスは解読の事実をアメリカに伝えませんでした。

それどころかイギリスは、戦後30年間近くも、占領したドイツから奪ったエニグマ暗号機を英連邦の国々に「解読不能の暗号」として使わせ、それらの暗号通信をこっそり読んでいたのです。

現在、日本の情報活動はアメリカ頼りです。

同盟国アメリカの暗号を盗み読むことが最も大切なのに、呑気なものです。 

-また先の大戦に関して、ソ連のコミンテルン(共産主義インターナショナル)の工作が日本とアメリカの政権内に及んでいたことが今日、知られていますね。 

藤原 幕末以来、日本の主敵はロシアでした。

スターリンは第二次世界大戦時、ドイツとの戦いに兵力を傾けたかったけれども、ソ連・満洲国境付近には日本軍がいた。

そこでソ連は毛沢東を焚き付けて日本を中国との戦いに深入りさせ、ソ連に侵攻してこないようにしました。 

問題はソ連の陰謀に気付かず、挑発に乗ってしまった日本の指導者の大局観のなさ。

北進政策を翻してラオス、ベトナム、カンボジアと南進した結果、アメリカの逆鱗に触れて日米戦争が始まりました。

スターリンを助けたい社会主義者ルーズベルト大統領は、日本と戦争になれば日独伊三国同盟によりドイツとも戦争になると考え、日本に最初の一発を撃たすことに全力を傾けたのです。

最後通牒となったハル・ノートをつくったのも、政権内に浸潤していたソ連のエージェントでした。 

コミンテルンの世界的陰謀を、日本は視野に入れていませんでした。日本人の視野は、島国状態が長く続いたためか、狭小になりがちです。現在でも歴史学者などはコミンテルンの活動を無視したまま、大東亜戦争を考察しているようです。 

さらに戦後、アメリカ占領軍による「戦前の日本は悪だった」という洗脳により、エリートだけではなく日本人一般に至るまで「誇り」を失ってしまった。

そこから「外来の文化はすべて日本より優れたもの」という恐ろしい錯誤が生まれ、小泉=竹中政権以来の新自由主義、グローバリズムによる構造改革、IT・英語教育礼賛論に至る流れができたのです。

この稿続く。


現在、日本の情報活動はアメリカ頼りです。同盟国アメリカの暗号を盗み読むことが最も大切なのに、呑気なものです

2018年05月09日 09時54分33秒 | 日記

以下は前章の続きである。 

-ロシアのプーチン大統領も、日本がいくら謙虚で友好的な姿勢を貫こうと、北方領土を返す気は微塵も見えませんね。 

藤原 さらに大正時代のマルクス主義の浸透や、昭和におけるナチズムの浸透も、日本人の謙虚さや自信のなさが招いた悲劇でしょう。 

ヒトラーは著書『わが闘争(Mein Kampf)』のなかで、日本に文化などというものはなく、ヨーロッパの科学技術を模倣・装飾したものにすぎない、として以下のように記しました。

「特に日本的な文化ではないのであって、それはヨーロッパやアメリカの、したがってアーリア民族の強力な科学・技術的労作なのである。これらの業績に基づいてのみ、東洋も一般的な人類の進歩についてゆくことができるのだ」(角川文庫・上巻)。 

ヒトラーが日本を侮蔑したこれらの箇所は、戦前の『わが闘争』翻訳版から削除されました。

第二次世界大戦当時、日本とドイツは同盟国です。

にもかかわらず、同盟相手であるドイツのヒトラーの日本に対する侮蔑を割愛して見なかったことにしてしまった。

同盟を結んでから、ヒトラーは日本を褒めたたえました。 

しかし、同盟国を欺くのは「世界の常識」です。

第二次世界大戦時のアメリカの同盟国イギリスもそう。

たとえば敵国ドイツの暗号「エニグマ」を数学者アラン・チューリングたちが解読したにもかかわらず、イギリスは解読の事実をアメリカに伝えませんでした。

それどころかイギリスは、戦後30年間近くも、占領したドイツから奪ったエニグマ暗号機を英連邦の国々に「解読不能の暗号」として使わせ、それらの暗号通信をこっそり読んでいたのです。

現在、日本の情報活動はアメリカ頼りです。

同盟国アメリカの暗号を盗み読むことが最も大切なのに、呑気なものです。 

-また先の大戦に関して、ソ連のコミンテルン(共産主義インターナショナル)の工作が日本とアメリカの政権内に及んでいたことが今日、知られていますね。 

藤原 幕末以来、日本の主敵はロシアでした。

スターリンは第二次世界大戦時、ドイツとの戦いに兵力を傾けたかったけれども、ソ連・満洲国境付近には日本軍がいた。

そこでソ連は毛沢東を焚き付けて日本を中国との戦いに深入りさせ、ソ連に侵攻してこないようにしました。 

問題はソ連の陰謀に気付かず、挑発に乗ってしまった日本の指導者の大局観のなさ。

北進政策を翻してラオス、ベトナム、カンボジアと南進した結果、アメリカの逆鱗に触れて日米戦争が始まりました。

スターリンを助けたい社会主義者ルーズベルト大統領は、日本と戦争になれば日独伊三国同盟によりドイツとも戦争になると考え、日本に最初の一発を撃たすことに全力を傾けたのです。

最後通牒となったハル・ノートをつくったのも、政権内に浸潤していたソ連のエージェントでした。 

コミンテルンの世界的陰謀を、日本は視野に入れていませんでした。日本人の視野は、島国状態が長く続いたためか、狭小になりがちです。現在でも歴史学者などはコミンテルンの活動を無視したまま、大東亜戦争を考察しているようです。 

さらに戦後、アメリカ占領軍による「戦前の日本は悪だった」という洗脳により、エリートだけではなく日本人一般に至るまで「誇り」を失ってしまった。

そこから「外来の文化はすべて日本より優れたもの」という恐ろしい錯誤が生まれ、小泉=竹中政権以来の新自由主義、グローバリズムによる構造改革、IT・英語教育礼賛論に至る流れができたのです。

この稿続く。


たとえば敵国ドイツの暗号「エニグマ」を数学者アラン・チューリングたちが解読したにもかかわらず、イギリスは解読の事実を

2018年05月09日 09時52分56秒 | 日記

以下は前章の続きである。 

-ロシアのプーチン大統領も、日本がいくら謙虚で友好的な姿勢を貫こうと、北方領土を返す気は微塵も見えませんね。 

藤原 さらに大正時代のマルクス主義の浸透や、昭和におけるナチズムの浸透も、日本人の謙虚さや自信のなさが招いた悲劇でしょう。 

ヒトラーは著書『わが闘争(Mein Kampf)』のなかで、日本に文化などというものはなく、ヨーロッパの科学技術を模倣・装飾したものにすぎない、として以下のように記しました。

「特に日本的な文化ではないのであって、それはヨーロッパやアメリカの、したがってアーリア民族の強力な科学・技術的労作なのである。これらの業績に基づいてのみ、東洋も一般的な人類の進歩についてゆくことができるのだ」(角川文庫・上巻)。 

ヒトラーが日本を侮蔑したこれらの箇所は、戦前の『わが闘争』翻訳版から削除されました。

第二次世界大戦当時、日本とドイツは同盟国です。

にもかかわらず、同盟相手であるドイツのヒトラーの日本に対する侮蔑を割愛して見なかったことにしてしまった。

同盟を結んでから、ヒトラーは日本を褒めたたえました。 

しかし、同盟国を欺くのは「世界の常識」です。

第二次世界大戦時のアメリカの同盟国イギリスもそう。

たとえば敵国ドイツの暗号「エニグマ」を数学者アラン・チューリングたちが解読したにもかかわらず、イギリスは解読の事実をアメリカに伝えませんでした。

それどころかイギリスは、戦後30年間近くも、占領したドイツから奪ったエニグマ暗号機を英連邦の国々に「解読不能の暗号」として使わせ、それらの暗号通信をこっそり読んでいたのです。

現在、日本の情報活動はアメリカ頼りです。

同盟国アメリカの暗号を盗み読むことが最も大切なのに、呑気なものです。 

-また先の大戦に関して、ソ連のコミンテルン(共産主義インターナショナル)の工作が日本とアメリカの政権内に及んでいたことが今日、知られていますね。 

藤原 幕末以来、日本の主敵はロシアでした。

スターリンは第二次世界大戦時、ドイツとの戦いに兵力を傾けたかったけれども、ソ連・満洲国境付近には日本軍がいた。

そこでソ連は毛沢東を焚き付けて日本を中国との戦いに深入りさせ、ソ連に侵攻してこないようにしました。 

問題はソ連の陰謀に気付かず、挑発に乗ってしまった日本の指導者の大局観のなさ。

北進政策を翻してラオス、ベトナム、カンボジアと南進した結果、アメリカの逆鱗に触れて日米戦争が始まりました。

スターリンを助けたい社会主義者ルーズベルト大統領は、日本と戦争になれば日独伊三国同盟によりドイツとも戦争になると考え、日本に最初の一発を撃たすことに全力を傾けたのです。

最後通牒となったハル・ノートをつくったのも、政権内に浸潤していたソ連のエージェントでした。 

コミンテルンの世界的陰謀を、日本は視野に入れていませんでした。日本人の視野は、島国状態が長く続いたためか、狭小になりがちです。現在でも歴史学者などはコミンテルンの活動を無視したまま、大東亜戦争を考察しているようです。 

さらに戦後、アメリカ占領軍による「戦前の日本は悪だった」という洗脳により、エリートだけではなく日本人一般に至るまで「誇り」を失ってしまった。

そこから「外来の文化はすべて日本より優れたもの」という恐ろしい錯誤が生まれ、小泉=竹中政権以来の新自由主義、グローバリズムによる構造改革、IT・英語教育礼賛論に至る流れができたのです。

この稿続く。


さらに大正時代のマルクス主義の浸透や、昭和におけるナチズムの浸透も、日本人の謙虚さや自信のなさが招いた悲劇でしょう

2018年05月09日 09時51分32秒 | 日記

以下は前章の続きである。 

-ロシアのプーチン大統領も、日本がいくら謙虚で友好的な姿勢を貫こうと、北方領土を返す気は微塵も見えませんね。 

藤原 さらに大正時代のマルクス主義の浸透や、昭和におけるナチズムの浸透も、日本人の謙虚さや自信のなさが招いた悲劇でしょう。 

ヒトラーは著書『わが闘争(Mein Kampf)』のなかで、日本に文化などというものはなく、ヨーロッパの科学技術を模倣・装飾したものにすぎない、として以下のように記しました。

「特に日本的な文化ではないのであって、それはヨーロッパやアメリカの、したがってアーリア民族の強力な科学・技術的労作なのである。これらの業績に基づいてのみ、東洋も一般的な人類の進歩についてゆくことができるのだ」(角川文庫・上巻)。 

ヒトラーが日本を侮蔑したこれらの箇所は、戦前の『わが闘争』翻訳版から削除されました。

第二次世界大戦当時、日本とドイツは同盟国です。

にもかかわらず、同盟相手であるドイツのヒトラーの日本に対する侮蔑を割愛して見なかったことにしてしまった。

同盟を結んでから、ヒトラーは日本を褒めたたえました。 

しかし、同盟国を欺くのは「世界の常識」です。

第二次世界大戦時のアメリカの同盟国イギリスもそう。

たとえば敵国ドイツの暗号「エニグマ」を数学者アラン・チューリングたちが解読したにもかかわらず、イギリスは解読の事実をアメリカに伝えませんでした。

それどころかイギリスは、戦後30年間近くも、占領したドイツから奪ったエニグマ暗号機を英連邦の国々に「解読不能の暗号」として使わせ、それらの暗号通信をこっそり読んでいたのです。

現在、日本の情報活動はアメリカ頼りです。

同盟国アメリカの暗号を盗み読むことが最も大切なのに、呑気なものです。 

-また先の大戦に関して、ソ連のコミンテルン(共産主義インターナショナル)の工作が日本とアメリカの政権内に及んでいたことが今日、知られていますね。 

藤原 幕末以来、日本の主敵はロシアでした。

スターリンは第二次世界大戦時、ドイツとの戦いに兵力を傾けたかったけれども、ソ連・満洲国境付近には日本軍がいた。

そこでソ連は毛沢東を焚き付けて日本を中国との戦いに深入りさせ、ソ連に侵攻してこないようにしました。 

問題はソ連の陰謀に気付かず、挑発に乗ってしまった日本の指導者の大局観のなさ。

北進政策を翻してラオス、ベトナム、カンボジアと南進した結果、アメリカの逆鱗に触れて日米戦争が始まりました。

スターリンを助けたい社会主義者ルーズベルト大統領は、日本と戦争になれば日独伊三国同盟によりドイツとも戦争になると考え、日本に最初の一発を撃たすことに全力を傾けたのです。

最後通牒となったハル・ノートをつくったのも、政権内に浸潤していたソ連のエージェントでした。 

コミンテルンの世界的陰謀を、日本は視野に入れていませんでした。日本人の視野は、島国状態が長く続いたためか、狭小になりがちです。現在でも歴史学者などはコミンテルンの活動を無視したまま、大東亜戦争を考察しているようです。 

さらに戦後、アメリカ占領軍による「戦前の日本は悪だった」という洗脳により、エリートだけではなく日本人一般に至るまで「誇り」を失ってしまった。

そこから「外来の文化はすべて日本より優れたもの」という恐ろしい錯誤が生まれ、小泉=竹中政権以来の新自由主義、グローバリズムによる構造改革、IT・英語教育礼賛論に至る流れができたのです。

この稿続く。


ロシアのプーチン大統領も、日本がいくら謙虚で友好的な姿勢を貫こうと、北方領土を返す気は微塵も見えませんね。

2018年05月09日 09時49分58秒 | 日記

以下は前章の続きである。 

-ロシアのプーチン大統領も、日本がいくら謙虚で友好的な姿勢を貫こうと、北方領土を返す気は微塵も見えませんね。 

藤原 さらに大正時代のマルクス主義の浸透や、昭和におけるナチズムの浸透も、日本人の謙虚さや自信のなさが招いた悲劇でしょう。 

ヒトラーは著書『わが闘争(Mein Kampf)』のなかで、日本に文化などというものはなく、ヨーロッパの科学技術を模倣・装飾したものにすぎない、として以下のように記しました。

「特に日本的な文化ではないのであって、それはヨーロッパやアメリカの、したがってアーリア民族の強力な科学・技術的労作なのである。これらの業績に基づいてのみ、東洋も一般的な人類の進歩についてゆくことができるのだ」(角川文庫・上巻)。 

ヒトラーが日本を侮蔑したこれらの箇所は、戦前の『わが闘争』翻訳版から削除されました。

第二次世界大戦当時、日本とドイツは同盟国です。

にもかかわらず、同盟相手であるドイツのヒトラーの日本に対する侮蔑を割愛して見なかったことにしてしまった。

同盟を結んでから、ヒトラーは日本を褒めたたえました。 

しかし、同盟国を欺くのは「世界の常識」です。

第二次世界大戦時のアメリカの同盟国イギリスもそう。

たとえば敵国ドイツの暗号「エニグマ」を数学者アラン・チューリングたちが解読したにもかかわらず、イギリスは解読の事実をアメリカに伝えませんでした。

それどころかイギリスは、戦後30年間近くも、占領したドイツから奪ったエニグマ暗号機を英連邦の国々に「解読不能の暗号」として使わせ、それらの暗号通信をこっそり読んでいたのです。

現在、日本の情報活動はアメリカ頼りです。

同盟国アメリカの暗号を盗み読むことが最も大切なのに、呑気なものです。 

-また先の大戦に関して、ソ連のコミンテルン(共産主義インターナショナル)の工作が日本とアメリカの政権内に及んでいたことが今日、知られていますね。 

藤原 幕末以来、日本の主敵はロシアでした。

スターリンは第二次世界大戦時、ドイツとの戦いに兵力を傾けたかったけれども、ソ連・満洲国境付近には日本軍がいた。

そこでソ迪は毛沢東を焚き付けて日本を中国との戦いに深入りさせ、ソ連に侵攻してこないようにしました。 

問題はソ連の陰謀に気付かず、挑発に乗ってしまった日本の指導者の大局観のなさ。

北進政策を翻してラオス、ベトナム、カンボジアと南進した結果、アメリカの逆鱗に触れて日米戦争が始まりました。

スターリンを助けたい社会主義者ルーズベルト大統領は、日本と戦争になれば日独伊三国同盟によりドイツとも戦争になると考え、日本に最初の一発を撃たすことに全力を傾けたのです。

最後通牒となったハル・ノートをつくったのも、政権内に浸潤していたソ連のエージェントでした。 

コミンテルンの世界的陰謀を、日本は視野に入れていませんでした。日本人の視野は、島国状態が長く続いたためか、狭小になりがちです。現在でも歴史学者などはコミンテルンの活動を無視したまま、大東亜戦争を考察しているようです。 

さらに戦後、アメリカ占領軍による「戦前の日本は悪だった」という洗脳により、エリートだけではなく日本人一般に至るまで「誇り」を失ってしまった。

そこから「外来の文化はすべて日本より優れたもの」という恐ろしい錯誤が生まれ、小泉=竹中政権以来の新自由主義、グローバリズムによる構造改革、IT・英語教育礼賛論に至る流れができたのです。

この稿続く。


大正3(1914)年に始まった第一次世界大戦のおかげで、ようやっとすべての借金を返済することができました。

2018年05月09日 09時47分29秒 | 日記

以下は前章の続きである。

なぜ世界に追随してしまうのか

―藤原先生は今年一月、『管見妄語 常識は凡人のもの』(新潮社)を著されました。なかでも印象に残っているのが、文明開化に伴う夏目漱石の葛藤を引いて「我が国の伝統や文化、情緒やかたちを忘れたまま、政治も経済も何もかも、世界がその方向だからというだけで追随している」という憂いを記された箇所です。 

藤原 わが国が世界の趨勢に追随してしまう理由として、日本人の弱さと共に「謙虚さ」が挙げられます。

かつて幕末、明治維新のころは帝国主義の全盛期で、世界の制覇を目論む西欧列強がアフリカや中近東、アジアを平らげて極東の日本に達した時代です。

その際、あろうことかわが国が西欧文明に対して引け目を感じてしまった。

とりわけ日本の指導者が、文明開化の波に圧倒されてしまったのが致命的です。 

本来なら、欧米の指導者を掴まえて「おまえたちは帝国主義を恥ずかしいと思わないのか」と一喝すべき局面だったと思います。

武士道精神に悖る帝国主義の植民地支配、人種差別に対し「弱い者いじめをするな」と。

それが口に出せなかったのは、わが国に皇室という二千年の歴史や美しい自然、日本語が生んだ圧倒的水準の文学がありながら、その「誇り」を一瞬、西洋の進んだ文明に目が眩み、忘れてしまったからではないか。

富国強兵や文明開化は必要でしたが、「私どもの国に誇れるものなどありません」とつい己を卑下してしまったように思います。 

しかし、欧米人に謙譲の美徳は通じません。

結果として、彼らは日本を見下すことになりました。

江戸時代に幕府が結んだ不平等条約のうち、関税自主権は締結からじつに50年以上、明治441911)年まで返ってこなかった。

アメリカやイギリスは日本の自主権を頑として認めず、関税を一方的に課して巨大な儲けを出し続けました。

このため明治時代を通じ、わが国の財政は火の車でした。

大正31914)年に始まった第一次世界大戦のおかげで、ようやっとすべての借金を返済することができました。

お金が絡む問題に冷酷なのは欧米の習性なのです。

この稿続く。 


アメリカやイギリスは日本の自主権を頑として認めず、関税を一方的に課して巨大な儲けを出し続けました。

2018年05月09日 09時46分32秒 | 日記

以下は前章の続きである。

なぜ世界に追随してしまうのか

―藤原先生は今年一月、『管見妄語 常識は凡人のもの』(新潮社)を著されました。なかでも印象に残っているのが、文明開化に伴う夏目漱石の葛藤を引いて「我が国の伝統や文化、情緒やかたちを忘れたまま、政治も経済も何もかも、世界がその方向だからというだけで追随している」という憂いを記された箇所です。 

藤原 わが国が世界の趨勢に追随してしまう理由として、日本人の弱さと共に「謙虚さ」が挙げられます。

かつて幕末、明治維新のころは帝国主義の全盛期で、世界の制覇を目論む西欧列強がアフリカや中近東、アジアを平らげて極東の日本に達した時代です。

その際、あろうことかわが国が西欧文明に対して引け目を感じてしまった。

とりわけ日本の指導者が、文明開化の波に圧倒されてしまったのが致命的です。 

本来なら、欧米の指導者を掴まえて「おまえたちは帝国主義を恥ずかしいと思わないのか」と一喝すべき局面だったと思います。

武士道精神に悖る帝国主義の植民地支配、人種差別に対し「弱い者いじめをするな」と。

それが口に出せなかったのは、わが国に皇室という二千年の歴史や美しい自然、日本語が生んだ圧倒的水準の文学がありながら、その「誇り」を一瞬、西洋の進んだ文明に目が眩み、忘れてしまったからではないか。

富国強兵や文明開化は必要でしたが、「私どもの国に誇れるものなどありません」とつい己を卑下してしまったように思います。 

しかし、欧米人に謙譲の美徳は通じません。

結果として、彼らは日本を見下すことになりました。

江戸時代に幕府が結んだ不平等条約のうち、関税自主権は締結からじつに50年以上、明治441911)年まで返ってこなかった。

アメリカやイギリスは日本の自主権を頑として認めず、関税を一方的に課して巨大な儲けを出し続けました。

このため明治時代を通じ、わが国の財政は火の車でした。

大正31914)年に始まった第一次世界大戦のおかげで、ようやっとすべての借金を返済することができました。

お金が絡む問題に冷酷なのは欧米の習性なのです。

この稿続く。 


江戸時代に幕府が結んだ不平等条約のうち、関税自主権は締結からじつに50年以上、明治44(1911)年まで返ってこなかった

2018年05月09日 09時45分38秒 | 日記

以下は前章の続きである。

なぜ世界に追随してしまうのか

―藤原先生は今年一月、『管見妄語 常識は凡人のもの』(新潮社)を著されました。なかでも印象に残っているのが、文明開化に伴う夏目漱石の葛藤を引いて「我が国の伝統や文化、情緒やかたちを忘れたまま、政治も経済も何もかも、世界がその方向だからというだけで追随している」という憂いを記された箇所です。 

藤原 わが国が世界の趨勢に追随してしまう理由として、日本人の弱さと共に「謙虚さ」が挙げられます。

かつて幕末、明治維新のころは帝国主義の全盛期で、世界の制覇を目論む西欧列強がアフリカや中近東、アジアを平らげて極東の日本に達した時代です。

その際、あろうことかわが国が西欧文明に対して引け目を感じてしまった。

とりわけ日本の指導者が、文明開化の波に圧倒されてしまったのが致命的です。 

本来なら、欧米の指導者を掴まえて「おまえたちは帝国主義を恥ずかしいと思わないのか」と一喝すべき局面だったと思います。

武士道精神に悖る帝国主義の植民地支配、人種差別に対し「弱い者いじめをするな」と。

それが口に出せなかったのは、わが国に皇室という二千年の歴史や美しい自然、日本語が生んだ圧倒的水準の文学がありながら、その「誇り」を一瞬、西洋の進んだ文明に目が眩み、忘れてしまったからではないか。

富国強兵や文明開化は必要でしたが、「私どもの国に誇れるものなどありません」とつい己を卑下してしまったように思います。 

しかし、欧米人に謙譲の美徳は通じません。

結果として、彼らは日本を見下すことになりました。

江戸時代に幕府が結んだ不平等条約のうち、関税自主権は締結からじつに50年以上、明治441911)年まで返ってこなかった。

アメリカやイギリスは日本の自主権を頑として認めず、関税を一方的に課して巨大な儲けを出し続けました。

このため明治時代を通じ、わが国の財政は火の車でした。

大正31914)年に始まった第一次世界大戦のおかげで、ようやっとすべての借金を返済することができました。

お金が絡む問題に冷酷なのは欧米の習性なのです。

この稿続く。 


富国強兵や文明開化は必要でしたが、「私どもの国に誇れるものなどありません」とつい己を卑下してしまったように思います。 

2018年05月09日 09時44分41秒 | 日記

以下は前章の続きである。

なぜ世界に追随してしまうのか

―藤原先生は今年一月、『管見妄語 常識は凡人のもの』(新潮社)を著されました。なかでも印象に残っているのが、文明開化に伴う夏目漱石の葛藤を引いて「我が国の伝統や文化、情緒やかたちを忘れたまま、政治も経済も何もかも、世界がその方向だからというだけで追随している」という憂いを記された箇所です。 

藤原 わが国が世界の趨勢に追随してしまう理由として、日本人の弱さと共に「謙虚さ」が挙げられます。

かつて幕末、明治維新のころは帝国主義の全盛期で、世界の制覇を目論む西欧列強がアフリカや中近東、アジアを平らげて極東の日本に達した時代です。

その際、あろうことかわが国が西欧文明に対して引け目を感じてしまった。

とりわけ日本の指導者が、文明開化の波に圧倒されてしまったのが致命的です。 

本来なら、欧米の指導者を掴まえて「おまえたちは帝国主義を恥ずかしいと思わないのか」と一喝すべき局面だったと思います。

武士道精神に悖る帝国主義の植民地支配、人種差別に対し「弱い者いじめをするな」と。

それが口に出せなかったのは、わが国に皇室という二千年の歴史や美しい自然、日本語が生んだ圧倒的水準の文学がありながら、その「誇り」を一瞬、西洋の進んだ文明に目が眩み、忘れてしまったからではないか。

富国強兵や文明開化は必要でしたが、「私どもの国に誇れるものなどありません」とつい己を卑下してしまったように思います。 

しかし、欧米人に謙譲の美徳は通じません。

結果として、彼らは日本を見下すことになりました。

江戸時代に幕府が結んだ不平等条約のうち、関税自主権は締結からじつに50年以上、明治441911)年まで返ってこなかった。

アメリカやイギリスは日本の自主権を頑として認めず、関税を一方的に課して巨大な儲けを出し続けました。

このため明治時代を通じ、わが国の財政は火の車でした。

大正31914)年に始まった第一次世界大戦のおかげで、ようやっとすべての借金を返済することができました。

お金が絡む問題に冷酷なのは欧米の習性なのです。

この稿続く。 


それが口に出せなかったのは、わが国に皇室という二千年の歴史や美しい自然、日本語が生んだ圧倒的水準の文学がありながら

2018年05月09日 09時43分43秒 | 日記

以下は前章の続きである。

なぜ世界に追随してしまうのか

―藤原先生は今年一月、『管見妄語 常識は凡人のもの』(新潮社)を著されました。なかでも印象に残っているのが、文明開化に伴う夏目漱石の葛藤を引いて「我が国の伝統や文化、情緒やかたちを忘れたまま、政治も経済も何もかも、世界がその方向だからというだけで追随している」という憂いを記された箇所です。 

藤原 わが国が世界の趨勢に追随してしまう理由として、日本人の弱さと共に「謙虚さ」が挙げられます。

かつて幕末、明治維新のころは帝国主義の全盛期で、世界の制覇を目論む西欧列強がアフリカや中近東、アジアを平らげて極東の日本に達した時代です。

その際、あろうことかわが国が西欧文明に対して引け目を感じてしまった。

とりわけ日本の指導者が、文明開化の波に圧倒されてしまったのが致命的です。 

本来なら、欧米の指導者を掴まえて「おまえたちは帝国主義を恥ずかしいと思わないのか」と一喝すべき局面だったと思います。

武士道精神に悖る帝国主義の植民地支配、人種差別に対し「弱い者いじめをするな」と。

それが口に出せなかったのは、わが国に皇室という二千年の歴史や美しい自然、日本語が生んだ圧倒的水準の文学がありながら、その「誇り」を一瞬、西洋の進んだ文明に目が眩み、忘れてしまったからではないか。

富国強兵や文明開化は必要でしたが、「私どもの国に誇れるものなどありません」とつい己を卑下してしまったように思います。 

しかし、欧米人に謙譲の美徳は通じません。

結果として、彼らは日本を見下すことになりました。

江戸時代に幕府が結んだ不平等条約のうち、関税自主権は締結からじつに50年以上、明治441911)年まで返ってこなかった。

アメリカやイギリスは日本の自主権を頑として認めず、関税を一方的に課して巨大な儲けを出し続けました。

このため明治時代を通じ、わが国の財政は火の車でした。

大正31914)年に始まった第一次世界大戦のおかげで、ようやっとすべての借金を返済することができました。

お金が絡む問題に冷酷なのは欧米の習性なのです。

この稿続く。 


本来なら、欧米の指導者を掴まえて「おまえたちは帝国主義を恥ずかしいと思わないのか」と一喝すべき局面だったと思います

2018年05月09日 09時42分39秒 | 日記

以下は前章の続きである。

なぜ世界に追随してしまうのか

―藤原先生は今年一月、『管見妄語 常識は凡人のもの』(新潮社)を著されました。なかでも印象に残っているのが、文明開化に伴う夏目漱石の葛藤を引いて「我が国の伝統や文化、情緒やかたちを忘れたまま、政治も経済も何もかも、世界がその方向だからというだけで追随している」という憂いを記された箇所です。 

藤原 わが国が世界の趨勢に追随してしまう理由として、日本人の弱さと共に「謙虚さ」が挙げられます。

かつて幕末、明治維新のころは帝国主義の全盛期で、世界の制覇を目論む西欧列強がアフリカや中近東、アジアを平らげて極東の日本に達した時代です。

その際、あろうことかわが国が西欧文明に対して引け目を感じてしまった。

とりわけ日本の指導者が、文明開化の波に圧倒されてしまったのが致命的です。 

本来なら、欧米の指導者を掴まえて「おまえたちは帝国主義を恥ずかしいと思わないのか」と一喝すべき局面だったと思います。

武士道精神に悖る帝国主義の植民地支配、人種差別に対し「弱い者いじめをするな」と。

それが囗に出せなかったのは、わが国に皇室という二千年の歴史や美しい自然、日本語が生んだ圧倒的水準の文学がありながら、その「誇り」を一瞬、西洋の進んだ文明に目が眩み、忘れてしまったからではないか。

富国強兵や文明開化は必要でしたが、「私どもの国に誇れるものなどありません」とつい己を卑下してしまったように思います。 

しかし、欧米人に謙譲の美徳は通じません。

結果として、彼らは日本を見下すことになりました。

江戸時代に幕府が結んだ不平等条約のうち、関税自主権は締結からじつに50年以上、明治441911)年まで返ってこなかった。

アメリカやイギリスは日本の自主権を頑として認めず、関税を一方的に課して巨大な儲けを出し続けました。

このため明治時代を通じ、わが国の財政は火の車でした。

大正31914)年に始まった第一次世界大戦のおかげで、ようやっとすべての借金を返済することができました。

お金が絡む問題に冷酷なのは欧米の習性なのです。

この稿続く。 


幕末、明治維新のころは帝国主義の全盛期で、世界の制覇を目論む西欧列強がアフリカや中近東、アジアを平らげて極東の日本に達した時代

2018年05月09日 09時41分24秒 | 日記

以下は前章の続きである。

なぜ世界に追随してしまうのか

―藤原先生は今年一月、『管見妄語 常識は凡人のもの』(新潮社)を著されました。なかでも印象に残っているのが、文明開化に伴う夏目漱石の葛藤を引いて「我が国の伝統や文化、情緒やかたちを忘れたまま、政治も経済も何もかも、世界がその方向だからというだけで追随している」という憂いを記された箇所です。 

藤原 わが国が世界の趨勢に追随してしまう理由として、日本人の弱さと共に「謙虚さ」が挙げられます。

かつて幕末、明治維新のころは帝国主義の全盛期で、世界の制覇を目論む西欧列強がアフリカや中近東、アジアを平らげて極東の日本に達した時代です。

その際、あろうことかわが国が西欧文明に対して引け目を感じてしまった。

とりわけ日本の指導者が、文明開化の波に圧倒されてしまったのが致命的です。 

本来なら、欧米の指導者を掴まえて「おまえたちは帝国主義を恥ずかしいと思わないのか」と一喝すべき局面だったと思います。

武士道精神に悖る帝国主義の植民地支配、人種差別に対し「弱い者いじめをするな」と。

それが囗に出せなかったのは、わが国に皇室という二千年の歴史や美しい自然、日本語が生んだ圧倒的水準の文学がありながら、その「誇り」を一瞬、西洋の進んだ文明に目が眩み、忘れてしまったからではないか。

富国強兵や文明開化は必要でしたが、「私どもの国に誇れるものなどありません」とつい己を卑下してしまったように思います。 

しかし、欧米人に謙譲の美徳は通じません。

結果として、彼らは日本を見下すことになりました。

江戸時代に幕府が結んだ不平等条約のうち、関税自主権は締結からじつに50年以上、明治441911)年まで返ってこなかった。

アメリカやイギリスは日本の自主権を頑として認めず、関税を一方的に課して巨大な儲けを出し続けました。

このため明治時代を通じ、わが国の財政は火の車でした。

大正31914)年に始まった第一次世界大戦のおかげで、ようやっとすべての借金を返済することができました。

お金が絡む問題に冷酷なのは欧米の習性なのです。

この稿続く。 


我が国の伝統や文化、情緒やかたちを忘れたまま、政治も経済も何もかも、世界がその方向だからというだけで追随している

2018年05月09日 09時40分21秒 | 日記

以下は前章の続きである。

なぜ世界に追随してしまうのか

―藤原先生は今年一月、『管見妄語 常識は凡人のもの』(新潮社)を著されました。なかでも印象に残っているのが、文明開化に伴う夏目漱石の葛藤を引いて「我が国の伝統や文化、情緒やかたちを忘れたまま、政治も経済も何もかも、世界がその方向だからというだけで追随している」という憂いを記された箇所です。 

藤原 わが国が世界の趨勢に追随してしまう理由として、日本人の弱さと共に「謙虚さ」が挙げられます。

かつて幕末、明治維新のころは帝国主義の全盛期で、世界の制覇を目論む西欧列強がアフリカや中近東、アジアを平らげて極東の日本に達した時代です。

その際、あろうことかわが国が西欧文明に対して引け目を感じてしまった。

とりわけ日本の指導者が、文明開化の波に圧倒されてしまったのが致命的です。 

本来なら、欧米の指導者を掴まえて「おまえたちは帝国主義を恥ずかしいと思わないのか」と一喝すべき局面だったと思います。

武士道精神に悖る帝国主義の植民地支配、人種差別に対し「弱い者いじめをするな」と。

それが囗に出せなかったのは、わが国に皇室という二千年の歴史や美しい自然、日本語が生んだ圧倒的水準の文学がありながら、その「誇り」を一瞬、西洋の進んだ文明に目が眩み、忘れてしまったからではないか。

富国強兵や文明開化は必要でしたが、「私どもの国に誇れるものなどありません」とつい己を卑下してしまったように思います。 

しかし、欧米人に謙譲の美徳は通じません。

結果として、彼らは日本を見下すことになりました。

江戸時代に幕府が結んだ不平等条約のうち、関税自主権は締結からじつに50年以上、明治441911)年まで返ってこなかった。

アメリカやイギリスは日本の自主権を頑として認めず、関税を一方的に課して巨大な儲けを出し続けました。

このため明治時代を通じ、わが国の財政は火の車でした。

大正31914)年に始まった第一次世界大戦のおかげで、ようやっとすべての借金を返済することができました。

お金が絡む問題に冷酷なのは欧米の習性なのです。

この稿続く。