(2020年7月 追補)この元記事は、2018年8月に投じられたモノである。
本題としているYahooJapanのポータルTOPページの "きわめてブラウズ難な"画像仕様は。’20年の春先以降、大幅に改善が見られた。今では、閲覧端末のブラウジング速度に過負荷をかけるような(埋め込みリンク画像の)サイズ容量ではなくなっている。
※ただし、一部のミニ広告枠だと2020年時点も、かつて(16倍)ほどではないが 9倍サイズの大画像をキャッシュさせる事例が残存している。
◆ ◆ ◆ ↓ 2018年8月 初投稿時の本文テキスト ↓ ◆ ◆ ◆
みなさんは『(TOPページが)ニュース一覧を中心とする“朝刊メニュー”形式のポータルサイト』と言うと、どこを思い浮かべるだろうか?
PCメインのポータルなら先ず、われらが《goo》、その姉妹ポータルである(NTTコミュニケーションズの)《OCN》 。 対する競合サイトとしては《楽天infoseek》、 今はLINE傘下の《livedoor》。 もとNEC系列、今はKDDIグループの《BIGLOBE》。
老舗は他にも《エキサイト》、《@Nifty》など…。 変わったところでは、Windowsユーザーにとっては今も「きわめて身近な」ハズなのだが、見事に存在を忘れ去られている《msn》なんてのもあるw
一方、スマホによる閲覧向けに特化した通信会社系のポータルとしては、ドコモの《dmenu》、 KDDIの《auポータル》 あたり。
※ソフトバンクのスマホ向けポータルは、自社ユーザーだけの会員制サービスになっている。
…と、いろいろ各社ひしめき合うなかで、アクセス量シェアをみれば!! それは紛れもなく、孫正義ソフトバンク系の《Yahoo!》一強の、まさに圧倒的な「ひとり勝ち」状態。 まあ、創業事業の検索ではGoogleに打倒され、ネオク事業ではメルカリなどの猛追を受け陥落も危惧されるなか、総合ポータルとしてだけはガラパゴスな意地と土着度を誇っている、とも言い換え出来ようが。
だから!
だからこそ、問題はだ。 ニッポンの《Yahoo!》は昨今、圧倒的に国内からアクセスされてることで食おう、という「勝ち組の座」徹底死守策に走っている。
アクセスをネタに儲ける、と言ったらズバリ「広告」しかない。 何としても!広告収入で食おう……その算段に躍起だ。 上に列挙したポータルサイトのほとんど100%が、Google AdSenseにバナー広告配信を委託、そこから広告収入を得ているのに対し、実に《Yahoo! Japan》1社だけが、自社(自グループ内)でバナー広告配信業も営み、自前で儲けていることでも(その経営方針の差は)明らかだ。
でだ。 この「YahooJapanさんのバナー広告配信業」と言うのが、国内外の配信業者を見回した中で、実はとても悪質だ。
どう悪質か。 おそらくは商売敵Google AdSense他との(広告主=クライアント獲得合戦の中で)差別化が目的なのだろうと思われるが、出稿画像サイズが(業界標準に比して異様に)デカいんである…!
どういうことか。
新聞や雑誌の広告なら、八つ切り広告なら八つ切りの、A4広告ならA4……と出稿サイズは1種類で固定されてる。 しかしウェブ広告は、配信され表示されるデバイスの画枠により(1規格のサイズで発信してもサイズに表示されることもあれば、ハガキ大に表示されることもある。切手サイズの広告原稿がハガキ大に表示された場合(テキスト情報を除く画像部分は)ボヤけた絵柄になってしまう。 そこで、一般の(ごく平均的な)ノートPCなら切手大に表示されるバナー広告でも、出稿時には(ネットTVなど広解像度デバイスで観ても非劣化な表示を得られるよう)余裕を持たせて、たとえば名刺大の画像をサーバーに上げる、ということをする。
だが、これだと別面において、デメリットも生じてしまう。
ノートPCやスマホなど比較的、少画素/中解像度の)ディスプレイ端末で広告を観た人には、(その端末の内部ストレージに)無意識かつ不要にデカい元画像がキャッシュ(ダウンロード)されてしまうのだ。 その状態で毎日、目まぐるしく差し替わるバナーを眺めていたら、どんどんストレージ容量が食われ、ノートPCなりスマホの動作が重くなる……という悲惨な結果を招いてしまう。
もちろん、だったら「こまめに(使ってる端末の)キャッシュクリアに勤(いそ)しめよ」という正論も出てはこよう。 だが、キャッシュクリアはフツー、選択的に都合よく、ウザったらしい広告画像のキャッシュだけを削除できる……というモノではない。 よく出入りするサイトで、日常的に表示時間を早めたくば(ぜひ)残しておきたいキャッシュまでも同時に消してしまう。 結果、トータルで「毎日サクサクつながるネット環境」の質は保てない、という堂々巡りに陥ってしまう。
ゆえに、たとえばGoogle AdSenseさんほどの大手配信業者ともなれば、「広告を見せられる側の大衆に迷惑をかけ、過度の閲覧ストレスを与えるべきではない」との観点から、明文化されてるか否かは知らないが、一定の「広告素材画像の出稿サイズに関する縛り(ガイドライン)」を敷いているようだ。 自分は部内者でもなければ(ウェブ広告配信を託した)クライアント経験もないので、具体的な規格までは窺(うかが)い知れない。
だが、冒頭のわれらが《goo》はじめ、主要ポータルサイトで採ったデータ観測によれば、「PC/スマホでの平均的解像度下の面積(=表示画素数)の4倍まで」辺り、のようだ。 つまりタテヨコ各辺の長さにして、2倍まで。 実際キャッシュ画像と並べた一例が以下の通りに。
ところが、だ…! Yahoo広告の場合は違う。 とても(キャッシュされる元画像のサイズが)タテヨコ2倍には留まってくれない またまた、先の《小林製薬エディケア》ネタで恐縮だが……
論より証拠、ともかく見てくれ。
おいおいYahooさん、その程度のミニ広告枠のためにどんだけ糞デカい画像、いちいち落とさせるんだよ?? とは思わないか。
儲け最優先。 こーゆうことを平気でしてるのが、Yahoo!Japanという「人気No.1サイト」様の正体だ。 そりゃ他の良心的なポータルサイトに比べ、何かにつけて読み込みが遅くなるハズなのだ。
いやいやいや。 そう書いてるおまえだって今の今、この記事(=にアクセスした=)読んだがために、その糞デカ画像キャッシュさせたろが、とは責めないでほしい。 わたしのブログごときに年何回、あなたがアクセスすると言うのか。 かたやYahoo!Japanなんぞをホームに設定してしまい、しかも毎日ニュース記事を拾い読みなんぞしよーもんなら、いったい何枚の「糞デカ画像」が溜まると思う? ぶっちゃけた実害(=食われるストレージ容量)は、当ブログ閲覧の百倍千倍のレベルでかけ離れた大災厄になる。
試しに、手持ちのWindows機のOS設定を小細工、ヤフーさんの広告画像サーバーをシャットアウトしてみた。 すると、たとえばYahooニュースの記事詳細ページが見た目こうなる。
繰り返す。 「各ページが」こんな案配なのだ。 Yahoo!Japanに入り浸る限り、どんだけの速さでデータ容量が蝕(むしば)まれるハメになるのか、一度は冷静にイメージしてもらいたい。
(参考までに細かい数値を付すと 前出エディケア画像の場合、広告表示枠は300x250ピクセルに対し、元画像は1200x628ピクセル。jpeg圧縮データ容量では画像の精細度等によって差が生じるが、おおむね面積比に準じる、という統計が得られた)
他のポータルサイトより(ざっと)3割増しの広告表示面積だと仮定した場合、それらのサイト利用時の5倍前後のスピードで(PCなりスマホの)閲覧環境にダメージが及ぶ……といった図式になる。
最後に、対処法?など。 ズバリ「Yahoo!と訣別し、ひと月1回はキャッシュクリア」がベスト。 Yahoo!Japanの読み込みが滞りがちになるのは、もはやサイト本来の宿命。 前述のようにOS設定で(広告画像サーバーを)強制シャットアウトする……といった手法に踏み込むならあくまで自己責任で。 ヤフーさんも馬鹿じゃないので、これをやると(かえってYahoo内の)ページの切り替えが不安定になったり、コメント投稿ができなくなったりする。 個人的には お薦めしない。
どうしても「断ヤフ」が無理な身体なら、せめて(ブラウザの設定で)キャッシュの上限を設けること。 ちなみに小生の利用ブラウザは《Google Chrome》。 閲覧に伴うキャッシュ容量を制限するなら、以下のようにされたし【外部リンク】
> Google Chrome のキャッシュのサイズを設定する
あ。 もうひとつ書き忘れた
Yahoo広告は外商もやってるので、たとえばNAVER系サイトとかでも表示されている。
よそのサイトなら糞デカい画像は落としてゆくまい、なんて思ったら大間違い。 事情は何ら変わらないので、くれぐれも油断されぬよう。 ではでは。