小林製薬さんのエディケア広告が、6月の間にリニューアルを終えた。
この7月から装いも新たにウェブ展開され始めたので、お気づきの御仁もおられよう。一方、そこまで関心が無くて「何のこと❔」と訝る向きも大勢いらっしゃると思う。なので、先ずは「エディケア広告改革なるモノ」について駆け足で解説を。
去る5月の怒涛10連休まで、エディケアEXの広告と言えば「PIXTAさん配布のモデル2名」を"集客力トップの"双璧、と仰いでいた。ひとりは「ポニーテールの家内」こと「モデルNo.379番さん」。もうひとりは福岡のヘアモデルバンクさんが、PIXTAに販売委託していた「白シャツ姿の某Mさん30歳」である。
…が。
小林製薬さんの、この二例に及ぶ画像使用の行状は(配布元であるPIXTAさん的には)許されざる違約行為に他ならなかった。
なぜなら現行規定上、PIXTAさん(※ヘアモデルバンクなどからの受託扱い分を含む)で購入した画像を精力剤の広告に使うことは、「被写体(=モデルご本人)や制作者が不名誉を被るような形での使用」に該当し、PIXTA利用規約第16条13項で明確に禁止されているからだ。
っちゅーワケで、この"規約違反"状態を解くために、先の6月からのエディケア広告では「某Mさん30歳」や「モデルNo.379番さん」の顔写真は登場しなくなった。ひとごとのよーにシレ~っと記してるが、何よりも当ブログ記事により(想定外の使用実態が公に)いっきに❕ 拡散されてしまったことが、巡りに巡って小林製薬さんの決断を早めたんである。
…で。
中高年男性陣からの人気(つか支持率💗)も絶大だった"ご両人"の画像展開が閉ざされたのち、エディケアの女性モデルも「絶滅したのか」。
と問えば、それもまたNO。
7月以降のバナー広告においては、もともと正規に"直契約"しているイメージモデルである児玉菜々子嬢と、他1名「確かな実感に驚く女性」が続投され続けている。
この彼女もフォトストックモデルであるが、前出2名のような「PIXTA配布画像の日本人モデル」ではない。出元は海外系大手シャッターストックさんだ。下記画面キャプチャをクリックすれば、オリジナル掲載元〔外部リンク〕へ飛べる。
ちなみにシャッターストックさんも国内各社同様、使用許諾契約書に定めるコンテンツの使用制限(禁止事項)のなかで「モデルを、一般人が社会通念において不快に感じるような形で描写すること」を禁じてはいるが、具体的に例出された5つのケースのなかに「精力剤」は名指しされていない。厳密にはグレーゾーンであっても、今の契約文面から読む限り「ぎりセーフ」と解釈して支障ないという判断なのだろう。(面倒な国内業者からの画像調達を避けたのは)賢明である。
さて。この人の素性は? 撮ったのは、中国系カナダ人のブライダル写真家トム・ワン氏。
> 同じモデルが写っている他の画像 〔外部リンク〕
実はこのモデルさん、ワン氏が被写体に据える中国系モデルでは「大勢のなかのひとり」に過ぎず、「お気に入りのメイン格」ではない。押しが強くなく可憐な「地味に美しいアジア子女」タイプがお好みらしく、やたら眼とか胸のデカい(彼女のような)ケバ系は販売画像枚数も限られていた。
というワケで最終報告。彼女は中国系カナダ人「モデルNo.20517736番」さん。氏名年齢その他、不詳───残念ながら、現段階で言えるのはこれだけ❕ に留まった。
余談:海外系大手の素材画像モデルでも、氏名まで判明する場合がある !!
海外系業者の画像に載った外人さんモデルってと、ちょっと具体的な素性にまで辿り着くのは無理目に感じるが……でも同時に、必ず「例外ケースはある」。
今回のカナダで例を挙げると、南方系アジアンの血が混じってそうな下の女性。はち切れんばかりの笑顔っぷりには定評があり、世界的に「超人気」の画像モデルさんだ。
この彼女は実名が分かっている。
なぜ分かるのかと言うと、彼女は事務所や写真家を介した職業モデルではなく、同じ画像モデルである夫と二人三脚で「夫婦/自家営業」してるアマチュア自撮りモデルだから、なんである。まあ言い換えれば、素材画像版のユーチューバー、みたいなもんか。あなたも「自分の"表情力"」に自信があったら、モデル事務所なんかに行かず(自撮りの傑作写真を持って)PIXTAさんとかに持ち込もう。スタジオも写真家も要らない。そこそこスペックのあるデジカメと腕さえあれば、「自称カメラマン」でもボロ儲けできる世の中だw
彼女と夫は「Maridav」という撮影者名義で、天下のシャッターストックに籍を置いている。
> ふたりが投稿し、販売中の画像集 〔外部リンク〕
↑ 見てワカる通り、デジカメと編集用のノートPCさえ携えてれば「遠出のバカンスも撮影ロケ状態。世界中どこからでも画像の品揃えを更新できる」んだから、夢のように優雅な商売💓💓と言えまいか。
かつては更新毎にツイートしてたが、人気セレブにの昇りつめた今は(放っておいても)世界中から物色のアクセスが殺到。はや5年半にも渡り、公式Twitterは開店休業という恨めしさである。
あ。
ちなみに彼女の名は、レベッカ・ギブンス(Rebecca Givens)。
最近ではヘルシー食生活ブログも立ち上げ、その関係から自身のインスタグラムには「食材&メニュー撮影の自信作」も数多く並ぶようになっている。つくづく、これからの芸能人は(事務所が牛耳る)TV出演で売るんじゃなく、個人で好きにネット出演して稼ぐに限るね。おカネは自由になるし、闇営業だなんて叩かれないし。
=了=
この話題の関連記事:
- 【煩悩💗探検隊|番外篇】 えっ…!? 実は意外に「敷居が高くなって」しまってた、精力剤広告への "画像素材"使用。