安倍政治への審判を問う参議院選挙の投票日まで「残り1週間」を切った。投票はいよいよ、次の日曜日。
で、その安倍総理をして「民主党の枝野さん」と今も連呼させてる立憲民主党の枝野代表。わたしよりはチョイ年下だ。
今回の選挙運動を通じて、われら中高年ニートの窮状も訴えてはいてくれ、けっして反感までは持ってないんだが……何か今ひとつね。何より、生理的に自分、弁護士という職業人が好きになれない。ゆえに菅直人さんとか福島瑞穂さんとか、「法律で武装する術を覚えて俄然、既存の社会と真っ向から戦えるようになり、その勢いでリベラル派の国会議員にまで昇りつめた」という人が嫌いだ。
「いいよなあ。みんな我慢して一日一ときを生きてるのに、おまえだけ自由闊達で」という妬みもあるんだと思う。これで還暦が近い齢なのだから、いやはや、わたしという者の中身の青さたるやである。
エダノさんも法律屋の腕がウズいて「低賃金労働者の苦境」を声高に掲げる。ご自身は、低賃金に苦しみ借金の返済に喘いだコトなど無かろう。その辺の、窮状の闇深き当事者と(物理的に)接してはいるが、自身の魂はリアルな渡り辛さや息苦しさとは無縁のところ(無菌室❔ 雲の上❔)で生きてる様子は、ある意味『バカボンのパパ』的な存在に映るのである。
さてさて、参院選と言えばもうひとつ。
毎回の風物詩ではあるが、本選挙期間中も各都道府県の選管が「投票を呼びかける広告キャンぺーン」を実施中。愛知県の場合はSKE48メンバーの御三方を起用している。
特に(投票率の伸び悩む)若い世代を軸に呼びかけたいのは分かるが、だからって常日頃、政治発言がNGなキャラである人気芸能人が「見るからに中立だから看板に良かろう」って発想は どうなのだろうね。アイドルを追っかけるように、気分で「いいなと思ったら(投票所に)足を運ぼう❕」とでも言う気なら、それは方法論として違うと思う。
政治への関心が高まった者なら、投票行動を厭わない。
投票率を上げるためのキャンペーンを選挙公示に合わせて行うなら、それでは良く出来ても「投票率を上げるための選挙」しか実現され得ず、国政選挙が共同募金活動のようなお祭りイベントに成り下がってしまう。ワクワク感や勝ち馬予想という色眼鏡の以前に、まず自分で疑って調べて(どの候補者や政党を推すのが自分にとっては真にプラスか)納得した上で投票会場に向かうのが、正しい「国民の政治参加」だ。
あたかも国民的な❔人気投票を盛り上げるかのような安っぽい"イベント告知"キャンペーンは極力排すべきで、選挙期間の内外は関係なく、とにかく世代の断絶を越えて地道に濃ゆ~く「国民の政治参加」を醸成してゆくキャンペーンにこそ、各選管は知恵を絞り、奮闘していただきたい。
=了=
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