世界じゅうが「こういう状況」の真っただ中にある3月1日、UAEの一国ドバイでは高級ホテルチェーンの ME Dubai by Meliá が営業を開始する。
虫歯になった「巨大な銀歯」のよーなオドロオドロしい外観をもつビル本体は通称"Opus Tower"と呼ばれ、例の「2本アーチの東京五輪メインスタジアム案」を反故にされた💧世界的建築家、故・ザハ・ハディッド女史の"遺作"デザインである。侵食されたような空洞を囲む2本の高層ビルは、いかにも自然美をアートする女史ならではの作風。
これが夜ともなると、ご覧のように「虫に食われた内壁」全面が波打つように発光する❕❔のだという。日本人の美意識じゃ「下卑たラブホの豪華バージョンかよ」てなツッコミが入りそうだ。まあ高級リゾートホテルであるからして、基本ダブルルーム(=いわゆるスイート)以上の部屋しか設定されてない。その意味じゃ「泊まりプランしかない超豪華ラブホ」という認識でも(それほどは)外れてないんであるが…💧
ちなみに1泊予約プライスは、(まるでビジネスホテルの一人部屋を"大拡張ダブル化"したみたいな間取りの)一番安い「オーラ・ルーム」が3万円少々。もちろん、窓は一方の壁に1枚あるだけ、ってあたりもビジネスホテル風。
単純に部屋の広さを考えたら、3万円というのは「むしろ安い」くらいかも。たとえば同じチェーン傘下のME London by Meliáの同「オーラ・ルーム」だと、ここの半分の広さしかなくて1泊4万円もムシり取られる💧のだ。何もドバイだからって、王族メインに泊まってもらおう💗なんて発想じゃなく、あくまで中流の一般人旅行客を相手に商売すべく建てたホテルらしいのだな。イメージで言や、米国だとラスベガスの高級宿に近いか。
てコトで、さっそくドバイ観光に泊まりたくなったリア充な皆さんよ。
お気の毒だが、3月4月はとてもじゃないが泊まれそうにない。本日時点でUAEのお隣サウジが、日本人や韓国人、そこへの滞在歴がある旅行者らの入国は断ると言ってる。この週末にはUAE入管当局も同じ通達を公表するだろう。加えて、かの2020五輪メイン会場デザインが(正式採用されたハズなのに)ドタキャンされた故・ハディッド氏の、その命日は4年前の3月31日。かくて2020年春先の日本……容赦なく降りかかってくる災いの何分の1かは、実は「女史の呪い」なのか💧と思えんでもない昨今なのである。
=了=