お陰さまで各方面から❔「ご好評いただいて」る、新シリーズ記事の【煩悩💗探検隊】。
これまでは「精力剤ウェブ広告のモデル探し」をメインの題材に手掛けてきたが、今回は少し切り口を変えてみようと思う。今回投稿のテーマは「精力剤ウェブ広告のネタ画像を考える」、その第1回だ。
そう思い立った「きっかけ」は、下に掲げた協和発酵バイオ《シトルリン》に付けられた小っちゃなサムネ画像である。
ちっちゃくて判りにくいのだが、若い女性が丸薬を1錠、手前前方に差し出している写真。
同じネタ画像の、手元周りだけトリミングされた「中枠バナー」版もある。
これ(その精力剤の?)錠剤をひと粒、具体的に掲げてるワケだからバっと見、「これは商用に販売されてる素材画像じゃないだろう。実際に特定モデルと契約を交わして撮った【広告オリジナルの1枚】だろう」……と(得てして)思い込みがちである。
が、イザ調べてみると「錠剤を持つ女性」は汎用の素材画像販売業者にとって、むしろ「定番ネタ」と呼んでもいいくらい、巷には多種多様な点数が流通してるらしい()ことが分かってきた。そして当の、この《シトルリン》の極小サムネの女性も、フツーに汎用配布画像であることが確認できたのである。
ご覧のごとく、版元は《FotoSearch©》さん。画像番号:u17455532、タイトルは 『a,女性の保有物,a,丸薬』といういささか無機質なネーミングの1枚が原版だった。参考までに付け足すと、後方にボカされてしまってる娘はこの子である。
一方、(この画像同様に)丸薬ひと粒をニコやかな表情で指先につまんでみせる女性を捉えた商用フリー画像は、他にも数多く見られた。特に、撮影地として欧米発の、白人女性をモデルとした作品は「定番ポーズ」と言えるほどに多い。
この、「嬉しそうな顔で錠剤を持つ女性」というのが、英米圏では生活の光景として「なじむ」。
その理由は、錠剤を英語でピル(Pill)と言い、この「ピル」が経口避妊薬の一般名詞としても使われていること。さらに、最近日本でも浸透し始めた「低用量ピル」に至っては避妊用途ですらなく、毎日服用する「整"生理"剤」であることが挙げられよう。「ピル」というモノなり単語には、「病気のクスリ」という意味合いより、女性としての身体のリズムを整え、さらには性生活にも自由度を与えてくれる「頼れるヘルスサプライ」というイメージが色濃い。だからこそ画像に写る女性たちは、笑顔で🎵それを(手に)掲げて見せているのである。
一方、アジア人。分けても日本人女性をモデルとした商用素材画像に絞った場合、この「笑顔で錠剤を持つ」というポーズの作品はきわめて見つかりにくい。
当シリーズの主題である「精力剤のPR画像」に採用するなら、錠剤を持つ女性にはニコやか、あるいは希望と思慕の目線で(写真に)写ってもらわねば困るワケで。ゆえに、日本人画像を扱う配布業者のサイトで「錠剤を持つ女性」「薬、女性」…等々と検索をかけても、ほとんどイメージに該当する画像は出てこない。あまりに、白人女性の場合とは違いすぎる。日本では、錠剤は「病気に罹って飲む薬」だったり「違法な覚せい剤」というニュアンスが先行。ネガティブな、暗い表情の女性しかイメージされてこない❔ようなのだ。
じゃ、日本人女性が嬉しそうに錠剤を持つ画像は存在しないのか❓ と言えば(けっして)そんなコトはない。
安心されよ。このよーに「さあ💔あなたァ、今晩もコレを飲んで🎵」的な画像は、いくらでも配布されている。
実は日本の場合、これらの作品を拾うのには「コツ」が要った。検索条件に「錠剤」とか「薬」、「服用」とかの文言を打つとダメ。覚醒剤の恐怖とか、あらぬ方向の画像ばかり拾ってしまう。その代わりに「サプリ」という単語を用いる。たとえば「女性 サプリ 日本人」、というように。
すると不思議。打って変わって、上掲のよーな「笑顔の女性たち」が頻出し始めるのだ。
「ピル」で笑顔の欧米女性、「サプリ」で笑顔の日本女性───ちょっとした「生活のポーズ」を抽出するのにも、生活習慣なり社会文化の違いを勘案しないと上手くいかない。画像自体を見比べることで世界を知ることもあれば、画像の検索キーを置き換えることでも世界を知る。画像のネット検索も結構、キワめようとすれば「奥が深い」のだった…❕ それじゃ、また次回
=了=
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