関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

そりゃウイルスの脅威は怖がられるべきだが、デマの拡散を面白がるなっ❕❕(怒)

2020年01月30日 | 日記

きょうびのネチズンどもの思考停止ぶりには幾度となく(このブログでも記事に取り上げ)罵声怒声を浴びせ倒してきた。今回、現在進行中の新型コロナウイルス騒動にも「同じ愚かさの匂い」がムセかえるよーに鼻腔(はな)を突く。

そのホンの一端を今夜は以下 まとめときたい。

なお、ここで話材となる「デマ画像、デマ動画」の一件はここ何週間か中国と英国のネット上そこそこバズってたHOTな語り草である。中国と英国間をピンポンのよーに行き来しながら、そのデマ度もエスカレートしてった節さえある。ただ日本じゃ(同じように嫌中派が中国叩きに勤しみがちな国情ゆえか❔)デマを真っ向「まるで真実であるかのよーに」恥ずかしげもなく本邦へ伝染させる奴が幾人か見受けられるだけに留まってしまった。だからこそ、わたしが代わって͡コトの全容を(日本のネット上にも)理路淡々と刻み込んでおこうって趣向なのだ。ふふふ


さて皆さま……パラオのコウモリスープと、ベトナムのアヒル孵化前たまご

…と言や、二大"ゲテモノの骨頂な"エスニックメニューとして知られる。日本人旅行客のUPする画像や動画にも、「食べてみた」「~に挑戦!」的な食レポが多数、SNS界隈で見かける。

こと中国じゃ全土的に、コウモリを"珍重メニュー"として扱うレストランが…まあ、日本の「すっぽん料理」店くらいの出現度では存在する。が、あくまで21世紀世代の中国市民にとっては"珍重メニュー"でしかなく、丸っきり食べたことない、あるいは滅多には食べなれない人の方が多い…言わば「カルト品目」だ。

それなのに、だ。

武漢市内で未知の新型ウイルスによる肺炎発症ケース⚡増える❕ の第一報が世界に知れ渡るや、英豪カナダなど歴史的に香港に所縁(ゆかり)深き国の白人層だろうと思われるネチズンの間で1枚の画像、1本の動画が異常な速さ&底無しの悪意でもって拡散された。

渦中の「画像」は、とあるスマホ動画から切り取ったスチル(キャプチャ画像)で、コウモリ🦇らしき姿焼き❔を口元に運ぶ若い女性の姿が。そして画像には

「武漢じゃ毎日、こんなにもごくフツーに若い娘がコウモリにかぶり付いてる。根っからがこの感性と不衛生さだから、毎度のようにウイルスを拾ってきちゃあヒトに感染(うつ)して蔓延の繰り返しだぜ。中国人どもめは本当、クソ迷惑な存在だよな

といった調子のド偏見コメが付され、次から次へと「共感シェア」の連鎖を呼んでいったのだった。

!! この画像は静止画です。タップしても動画は再生されません

── しかし。

この画像(※ときにはGif加工バージョンな場合も)は、映っている女性の実名が今も幸いにして特定されてない他、キャプチャ元になったスマホ動画を見る限り、けっして「コウモリを食べなれた様子で無造作に齧(カジ)っている女性」などではないし、ましてや「武漢市内で撮られた根拠などどこにもない」動画なのだった。

なぜなら、のちにロシア・トゥデイが報じた拡散以前の「元ネタ録画映像」を視ると、実際には 撮られてる女性、男女ふたり以上とみられる同伴客に周りから「ほら頑張れ 骨は食うなよww」と半ば茶化すように焚きつけられて🔥おり、さらに別のテイク動画に収まった音声を聴く限り、この料理店の主人らしき男性はどうやら広東語を話しているようだ、と英紙Daily Mailが伝えている。広東語なら香港とか、在・東南アジアの(華人が経営する)中華レストランと憶測する方が、武漢市内と推定よりゃ百倍も自然❕ なのである。

恐る恐る、コウモリ料理メニューに初チャレンジする中国人女性

おおかた、(言葉が中国語ってだけは知れても)北京語だか広東語だかは全く聴き分けられぬ英語圏の嫌中ウヨ派が、ヒマに任せて拾ったスマホ動画を「いかにも中国娘の正体が野蛮そうに映るアングル狙いで」悪意もテンコ盛りに切り取ってバラ撒いた、ってところじゃなかろうか。

一方、デマ「動画」の方はどうか。

こちらの方は武漢なんかじゃなく、遥か南海のバラオで収録されたことが判ってる。現地のコウモリ料理を、中華風に賞味する🎵ってな、某TV番組内の"グルメ"コーナー企画からの流出クリップだった。

デマの餌食にされた被害者=番組ホステスは、中国版『フォーブス』誌が推す2018年「アンダー30の革新的な中国人エリート30傑」にも選出されていた、人気美人ブロガーの汪夢雲(Wang Meng Yun)氏だ。かつて、旅行バラエティ番組(2014-16年/浙江衛星テレビ制作『環球夢遊記』)中でパラオを旅する回があり、楽しげに現地のソウルフードでもあるコウモリを(自らの指先で豪快に"身"を捌きつつ)食べていく一部始終を撮っていた。今回のウイルス報道以降、その昔の録画映像が引っ張り出され…

「中国の女性は漢方医学で健康に良いとされるコウモリを、美容にも効く美食として満面の笑顔で喰らう」 → 中国人とは、何て野蛮で不潔でオゾマしい猟奇グルメ愛好民族なのか!!! え~~っ

…的な侮蔑コメを付け加え~の、中国人蔑視のデマ拡散には格好🎵のネタに使われてしまった。


王氏は今回の(欧米ネチズンへの)突然で暴発的な動画拡散を受けて、自身のweiboブログを更新。

あたかも中国国内の日常食メニューであるかのごとく偽装し悪用された結果だとは言え、かつてのSARSがコウモリ由来の感染だと知ってれば、そもそも(コウモリ実食の)企画を断ってたと思う。今にして思えば(カメラの前で食べたのは)自分の見識に隙があったからであり、軽率な行為だった。

─── との由の、長文からなる謝罪文を載せている。
=了=


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