世界は生きている。コロナで半死状態だからって、あなただけが塞(ふさ)ぎこみ、気を滅入らせてるワケじゃない。
ここ2カ月ほどの間に深刻化してる地球規模の問題を見て、日本人で良かったと安堵してる人がどれだけいるか。お先まっ暗に見えがちなときは、得てして、お互い悪い可能性にしか目が向かないし、悪い方ばかり見てしまう。安堵したり和(なご)んだり…そうしてられる気分でもないだろう。
そこでだ。少しはアフリカの、今も飢えて横たわるだけの乳児の身になれ、とまでは言わん。世界の、「他の一般庶民」の暮らしぶりに気づいてみるだけでも、「まだ自分はマシか」とピンポイントに恵まれてる気分をゲット❕ することは可能なんじゃないか。
きょうは、そんな目的を胸にネット散策してみた。
巡ってみた"場所"は、わたしが当ブログ中しょっちゅう観察記をUPしてるロシア。コロナ騒動の序盤では「感染ルートをシャットアウト、万全なクリーン国家」と自負してたものの、イタリアが第2の「感染の巣」となることを想定し漏らしたプーチンさん💧 避暑ならぬ"避凍地"イタリアのリゾートで遊んでた富裕なモスクワ市民らが「無症状ウイルスキャリア」の群れとなって"帰郷"したことから、まさかの『防壁瓦解』。慌てて外出禁止令発布の厳戒状況に追い込まれた。
この写真は「新型コロナ感染者は数えるほど」だった時期のもの。関係の近い中国の騒ぎが「よそごと」みたいな余裕🎵に映っている。今や首都モスクワでは、スーパーへ買い物に出るのも認可が要るってのに。若い買い物客の中には、(義務化されたマスクのみならず)医療用ゴム手袋をして出かける者たちさえいるのだ。
さあ、モスクワは大厳戒。なら、もっとイタリア寄り(黒海寄り)の地方じゃ、いかに❔
いっそ西も西の端っこ。ウクライナから無理くりぶん盗ったクリミア半島の街、セバストポリでの日常は❔
4月上旬、つい先日のことだ。地元住人のひとりが何気に生鮮コンビニ店をたずねたところ、いつもの棚の「生姜のコーナー」に、ちょびっとしか生姜が残ってないのにオドロいた。ま生姜といやあ、免疫効果を高める食材の筆頭なことは欧米人にも東欧人にも周知の常識だ。
さすがに超❕ 売れスジってことか。けど、単に残りが少ないだけじゃないぞ。付けた値札にプリントされてる目下の「キロ当たり単価」がスゴ過ぎて、この住人は(その光景をスマホに撮るや)SNSに上げたのだなー💧
とくと見るがいい… 生姜がハジに"追いやられ"気味だけど、掲げらたタグには『(キロ当たり)5,202ルーブル』とある。ロシアの通貨単位「ルーブル」はドルや元とは違い日本の「円」に近い価値量の単位で、こいつを日本円に換算すると 約「7,600円」くらい。あえて日本のスーパー店頭みたくグラム(100g当たり)換算すると、「グラムで760円」だ。
うむむ。主婦/主夫でもないと、まだピンと来てない(?)かもな。比較のために日本国内だと今、下の小袋パック入りの生姜が(小生の行きつけの)スーパーじゃ税抜き「138円」だった。
これを前出の「グラム760円」で算出し直した「クリミア半島セバストポリでのお値段」は…ナンと、912円+税❕❕❔
ちなみに生鮮食料品の消費税(2020年現在)はロシアといえども10%取られ、むしろ日本(の8%)より高いくらいだ。どんだけ、ぶっ飛んだ高騰ぶりなのか💧が窺がい知れる。同じ店のレモンが、キロ503ルーブル(※これでも黒海地方じゃクソ高いらしい)で、考えてみたらレモン1個の重さは、上掲の大生姜の小袋と同じ(=およそ120g)くらいだ。
つまり、ぶっちゃけのイメージで「生姜ひときれ買うのに、レモン🍋10個分のカネが要る」…❕
それがセバストポリのまさに今の、偽らざるクレイジーな「食の相場」なのだそうだ。感染騒ぎで「生姜を買いたい、免疫力を強めたい💪」という需要が増える一方で、あまりに長く「中国産の安~い生姜」に馴らされ過ぎたツケが供給を細らせ、こんなバカ高さを生んでしまってるのだろう。このSNS投稿にこそ無かったが、きっとニンニク辺りもお安くはないのだろうと推察する。
いかがかな、ニッポンの憂える庶民各位よ。日本のコロナ厳戒体制下における食事情が「ロシアの食卓ほどには歪(ゆが)まずに済んでて」少しは、良かったよね💧 って気持ちになっていただけたかなァ❔❔
=了=
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