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アノ❕ 昭和の『ED"緩和”軟膏』は、令和の今でも売ってるのか❔ 隠れたベストセラー薬の栄枯を追う

2021年06月21日 | 日記

しばしば『煩悩💗探検隊』で精力剤サプリの広告モデル嬢を追っかけてる自分だが、今宵は…きょうび2020年代の強壮サプリ“百花繚乱”時代を遡ること半世紀。1970年代以降の「にっぽん精力剤ヒストリー」の一端に迫ってみたい。

この頃になってようやく、それまで「精力の注入薬」と言ったら🐍マムシだのスッポンだのの精嚢やら睾丸を食す(!?)なんていうんじゃない💧、キチンと医学的なアプローチからの「早漏を未然にケアする軟膏(塗り薬)」が開発されてきてた。

わたしが まだ青臭い企業戦士だった80年代後期(いわゆるバブル時代)にも……職場の飲み会行事の三次会辺りで、「十代で結婚して25歳には3児の父親になってた」三十代の熱血🔥先輩から吹聴されたっけ。「アレを先っちょに付ければ、確実に効く❕」とホント、心底から嬉しそうに ──。

その「アレ」ってのが、ヘッダー画像↑ にも揚げた『トノス』。

発売開始は1964(昭和39)年❕❔ と超絶な流通寿命を誇るが、当時すっかり「土着系の家庭薬」と目されてた『キンカン』や『強力わかもと』のアダルト版みたく夜の巷に知れ渡ったのは、もっとあとの80年代。バブルで「3高」なんて結婚観が言われ、自分を含めた適齢期男性がパートナー探しに苦戦。「晩婚化」「少子化」の懸念が警告され始めた頃の話だ。

その時分の『トノス』販路は、製造元=大東製薬工業の『トノス自体じゃなく、大正薬化工業という「公式販売代理店」向けのOEM薬トノス ハリーマークがメイン。同代理店は当時、『現代』『ポスト』『実話』といった成人週刊誌に通販広告を掲載することで飛躍的に売上を伸ばしてた。


商品名に振った「ハリーマーク」とは、パッケージに印刷した「ハリー(急げ)うさぎ🐰」のマークを指してるらしい。うさぎに懐中時計を組み合わせたデザインは、元ネタが『不思議の国のアリス』の白うさぎ、って意味なんだろう。

でも、早漏防止の軟膏のマークが「早く早くっ」と急く白うさぎ❕❔ ってなあ……さすがに用法を誤ってる気がするぞ💧ww

にしても。

直接、亀頭に神経麻痺剤を塗って(!?) 性刺激を鈍らせれば、射精は(塗らない場合より)遅れるハズ。─── その直球な💧 効能の原理は一度でも説明されればカンタンに納得できる。定期出稿されるシリーズ広告は、こういう明解な解説文で新規注文客を増やしてったんだな。

オドロキなんだが、木下優(スターダストプロモーション)、石黒都記子(オスカープロモーション)などグラビア界の一流どころがイメージ嬢を務めてもいる。社会で喫煙がケムたがられなかった時代は、人気グラビアモデルが「精力剤の顔🎵ご就任」を敬遠しない時代でもあったようだ。


ところで本薬、そこらへんでネット通販されてる大手の「精力剤サプリ(=健康食品)」とは違い、ガチな医薬品。それも、取扱いや使用に慎重を期する「第1類医薬品」だ。

神経麻痺成分を(よりにもよって❕❔ アノ過敏ハンパない部位=)局部に塗布する💧んだから、一定レベルの副作用もアリだし、コンドーム装着が大前提の性行為でないと女性パートナーの身に「ダイレクトかつ多大な危険」が及ぶ。こうした危険劇物の誤用や濫用による深刻な健康被害を減らすため、時代々々の薬事法は徐々に、医薬品の広告や通販についての規制をキビしく❕ 改めてきた。

そんな安全義務 厳格化の流れを受け、大正薬化工業さんの雑誌広告も「一見、健康食品のように気軽に試せる」ばりの勧誘第一路線が通せなくなってくるんだな。そこはもう「今スグお申し込みを🎵」みたいな内容を避けたカタチにするっきゃない。


ま、見てのごとし。どうしても(薬剤師と対面の上でなく)通販で買い求めたきゃ、詳しくはフリーダイアルかネットにアクセスしてね🎵…的な、奥ゆかしい文章レイアウトにトーンダウンされてったんだね。

さらに時代が下って2000年代に入ると、本製品のような「ご家庭に備えるED薬メーカー」の経営環境にはさらなるあらたな試練が降りかかる。


日本でもEDクリニックにさえ通院すれば、ほぼほぼ確実な「勃起を取り戻せる3種の特効薬」が……次々と処方箋医薬品としての承認を得たのだ。どれもが「飲むだけで勃起を促す」錠剤であり、「塗ることが前提の男性ホルモン軟膏」に比べたら「安心確実、頼れる感」がハンパない。

それでも「大っぴらな通院には抵抗ある。妻にだってバレたく💧ないし」という板挟みに悩む男性は既婚高齢者に多い。40代未満のEDに悩む若手に限れば2010年以降、ほとんどが精力剤サプリじゃなく(望む治癒には最短コースの)通院を介したED治療に直行するようになった。でもシニア世代は、彼らのようなクールな割り切り:「身体は自分の入れ物に過ぎんのであって、自分の本質=我とかプライドを汚すモンじゃない」とは突き放して認識できんのだな。

だから、こっそり💧自身のED症に立ち向かう『トノス』のような購買ニーズは、平成の世を通しても続いた。

…が。


平成も末期になると、『トノス ハリーマーク』の売りかたにも“初めての異変が起きる。公式販売代理店の名称が2度に渡り変更。そのたびに商品パッケージも改変された❕❔ のだ。


おそらく、2014(H26)年の薬事法改正で「(第1類医薬品を含む)一般用医薬品のネット販売は、あくまで薬局・店舗販売業の許可を取得した有形の店舗が行う」と厳格に定められたせいだろう。かつてのように店舗販売しなくなってた大正薬化工業さんはついにトノス』の販売資格を失い、調剤業者の元に事業を移さざるを得なかった。

さらに4年後の2019年には、販売代理店の座も返上。長年にわたる「家庭ED薬の通販」稼業を畳(たた)んだ。同社が入居してた中野区のビルは、同年に早くも解体。本年21年2月に地上13階建ての高級マンション『K₋CREST(ケイクレスト)』として生まれ変わってる。


さて。そんな激動を経て「あらたな『トノス』正規代理店」となったのは、こちら名古屋人にも馴染みの老舗『あかひげ薬局』さん ──。

個人的に違和感おぼえるのは昭和~平成前期、すでに同薬局は似たようなペニス軟膏オットピン-S(埼玉県/ヴィタリス製薬)のOEM代理店として名を馳せてたせい。今度の販売提携で(付き合いの長い)ヴィタリス製薬さんが文句言わないのは、それだけ『あかひげ薬局』側の”業界”発言権がアップしてることの証左なのかも❔しれないね。


一方、副名称の「ハリーマーク」は大正薬化工業の商標だったので、もうこの世に存在しなくなった。カン違いしていまだにその名を謳ってる通販店も多いが、今後は(どこを通じて買おうと)『トノス』オンリーだ。ただし「ハリーマーク」の文字は消えても、「ハリーうさぎ」のマーク自体は意匠登録されてなかったようだ。よってメーカー直卸、あかひげ卸、どちらのパッケージにも今後とも同図案が刷られ続けてる。ややこしいねww

さらに、当時の製造元アナウンスでは『トノス』公式の通販サイトは自社運営では持たず下掲、あかひげOEM版の『トノス』ページを「公式通販窓口に代えさせていただく」としている。

でもココ……💧実に、全体の半分以上が「薬事法に基づく説明書き」で占められてる っつう



この実直さ、地味さ。

これが「第一類医薬品」の販売に義務付けられた「サイト装丁上の限界」だ。健康食品である精力剤サプリの「売れ売れ一辺倒な試飲キャンペーン」ランディングページ💧のようには、派手ハデしい演出を凝らせない。


ついでに余談

名古屋に暮らす年配者の中には、『あかひげ薬局』を「今も名古屋駅のウラの名物店」と思ってる御仁がおられるかも❔しれない。とんでもない話だ。

同店は今じゃ、すっかり全国展開し終えた「日本最大の精力剤ストア網」である。あかひげ先生こと内原茂樹社長はテレビ埼玉の土曜深夜に、もう12年以上も続く!? ご自身のホスト番組枠ビーチ9すら持ってる。ご認識を改められよ。(※直近の数週間分は、YouTube「あかひげチャンネル」でも併載ストリーミング中)


=了=

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