ぬァんともまあワケ分らん、理解に苦しむ話である。
令和ニッポンは、激しく人手不足であるハズだ。あらゆる働く場で人が足りない。まして繁忙期の歳末なら、ホテルの宿泊料も荷物の配達料もハネ上がって然るべきだ。そうでなくっちゃ、人や企業は移動や荷送りを手控えない。つまり、仕事だけが増え人手がますます回らないの悪循環に陥る。
なのに、どーも「その悪循環」が堂々まかり通っているようだ。
数日前のこと、腕時計のボタン電池をビックカメラ.comさんに"注文した"。
(ネット全盛の今は無意識に「注文した」と言ってしまうが、正確に言えば「決済して購入を済ませ、自宅への商品配達を注文した」という状態を指すんだよな)
お値段、税込み180円。送料無料 ──。
ま、常識的に考えりゃ、宅配メール便でポストに投函されるんだろう。買った側は十中八九そう思う。
何せ、豆粒ほどのボタン電池だ。百均で買い求めて済ます人も多い典型的な「小物商品」である。
…が、が、が!?、である
意に反し、佐川急便の若いドライバーが玄関の扉を叩いた(※うちのアパートのチャイムは最初の入室時点から壊れてたので)。
受取り署名の上、手渡されたのは……スマホでも買ったのか❔と訝るよーなシューズ・ボックス大の段ボール箱。
つい、仰々しい【ワレモノ⚡取扱注意】の警告印字に苦笑してしまう。
ウソだろぉ と半信半疑で開けてみりゃ、底に敷かれた台紙にはたしかに小っちゃ~いボタン電池が絆創膏テープで留めてあるんだナ これが。
どひゃあ…っ! マジかよww
わたしの記憶では、あの、札束が街じゅうを舞ってた狂乱バブルの日本でだって、こんなクソ贅沢な手間暇で(フツーに廉価品の)乾電池1個を配送するなんて奇習は生まれてなかったと思う。
実は今回の前に、ヨドバシ.com&日本郵便(ゆうパック)の取り合わせでも同様な「税込み200円送料無料」の小荷物を受け取った経験がある。ただ、このときは梱包も安っぽいクッション封筒入りだった。
それにしたって郵便屋なら、封筒1通にも84円(配達料を)取ってる。タダでなんて▲大赤字の取り引きに決まってるコトはサルにも解かる。そんな小口の出血大サービスまで分け隔てなく引き受けまくってて、いったい全体ビックカメラもヨドバシカメラも、どうやって通販事業(の採算)を成り立たせてるんであろーか。
=了=
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