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日本の酷暑には効かない❕❔ が常識の「冷風扇」に魔改造を施してみた⚡【連載✎その1】

2019年08月14日 | 日記

酷暑猛暑のピークな時節ゆえ、この盆期間は連載記事で「自称・冷風扇の魔改造」について書こう。

いや、初回の初っ端からいきなり白状してしまうが、「魔改造」は誇大表記だ。正確には「好奇心の赴くまま"突撃❕"実験」てなノリでDIY改造チャレンジしてみた🎵……そんなところである。あるいは、「無邪気なおとなの自由研究」と言い換えてもいい。

まず1回目のきょうは、「なぜ冷風扇に着目したのか❔」について。

何と言っても冷風扇は、「日本の猛暑対策には効力の乏しい冷房器具である」とか「日本の蒸し暑さには効かない」などとされる。その根拠は、冷風扇の「冷却原理」にある。


上の図解に見る通り、冷風扇から「(室温より)冷えた風」が吹き出すためには、乾燥した空気を吸う必要がある。乾燥の目安としたら「湿度60%以下」が求められる。

自分が住む愛知県西部で(先週=8月初旬に)実験した限りでは、湿度が70%を超えると「冷風扇から出る風は、低くて(室温より)1度マイナスになるくらい」まで効きが鈍る。80%以上では冷却効果ゼロとなり、90パーセント超えでは吹き出す風の湿度が95%以上に達するゆえ、「肌にベタついて不快さを増幅させるだけの温風」と感じられるまでになってしまう。

わたしの実験結果を証明するようなニュースもある。冷風扇と同じ冷却効果を狙った「多治見の打ち水」プロジェクトが(余りの湿度の高さゆえに)失敗した、という記事だ。

- 「暑さ日本一」多治見で打ち水中止…余計暑くなる 【読売オンライン|アーカイブ】 外部リンク〕

もうひとつ(湿度による冷却効果の限界を)裏付ける図説が、在アメリカの冷風扇 販売代理店のセールスガイドにも載っていた。


北米の夏季「冷風扇で涼める地域=冷風扇の購入に適した地域」としてガイダンスされているのは、マップ上の濃いピンクで示された地域。思った以上に狭いのには驚かされる。気候帯で言うと、ほぼ大部分が砂漠気候ないしステップ気候帯(の低緯度エリア)に限定されているのだ。

要するに、空気の乾燥こそが絶対条件❕ というワケ。フロリダ半島など東部カリブ海側の南部諸州は、日本の東日本以西と同じ「亜熱帯」に属すので冷風扇は役に立たないてえコトになる。同じ理屈で日本の「冷風扇マップ」を描けば、だいたいのようになろうか。


巷の大手通販サイトのレビュアー欄には(冷風扇を)高評価する者が多いが、基本的に廉価品の購入者は(わたしも典型的にそうだが)安物買いで損したとは思いたくない余り、使用感を良い方良い方に解釈して「得したコトにしとこう」的な意見を書く人が多い。実際に冷却力を機材で測れば、たいしたデータなど出てくるハズもないのに、である。

理屈上、温度が下がらなくとも風が吹けば涼しいと感じる。さらに氷水でミスト送風すれば(直に当たった肌表面では)5度くらい冷えたように知覚する。…が、そんなのは錯覚だし、そもそも冷風扇としちゃ「何も本来の働きをしてくれてない」。亜熱帯民に冷風扇は、手で扇ぐウチワか風鈴みたく「暑気祓い」のアイテムにしかならないと多くの日本人は気づいてるであろう。

ちなみに、あなたが「亜熱帯民」かどうかを最もカンタンに判定する亜熱帯の定義は、「亜熱帯に住んでると『発達した熱帯低気圧』に襲われる」という気象の摂理原則だ。ここ東アジアであれば、すなわち『台風』が上陸してオカしくない地域であれば(どんな大都会であろうと)亜熱帯なんである。前述のフロリダ半島もハリケーンの猛威にさらされるゆえ、亜熱帯であり、冷風扇NG地帯だと……実に、判りやすい尺度ではないか

ならば、だ。

わたしは一計を案じた。どうせ効かないなら、効かせてみようホトトギス。部屋のなかが湿ってるから(冷風扇では)冷えないのであって、だったら予め除湿した空気を冷風扇に送ればいい。これ以上、単純な話もない。

さっそくAmazonさんで、幅が(ともに)約15センチと大きさの似通うミニ冷風扇1台とミニ除湿器1台を購入した。写真左の黒い冷風扇は"ちょうど"型落ち直前で、この記事を書いてる今は(デザイン大幅変更により)販売終了になってしまった。


わたしの大ざっぱな目論みとしては、除湿器を(冷蔵庫ほどの内寸空間を持つ)"乾燥ボックス"に入れ、そこから引いたホースで冷風扇の吸気を供給してやる。タイミング的に、除湿器は冷風扇に先立つ2時間前には電源ONしてやり「予乾」しておく。


果たして、これで1時間くらいは❔(本当に温度の面で)涼めるのか否か。それを制作&実験しよう、というコトで今回の記事企画と相成った次第だ。

ちなみに、上記メモに題した『モスキート・コースター』とはこの実験システムの"自画自称"コードネームである(嗤)


ネーミングの由来は、昭和世代の洋画好きなら察しが付くかも。若きハリソン・フォードが主演した社会派映画『モスキート・コースト』(1986年) から採ってきた。題名の『モスキート・コースト』は、舞台となる"蚊の岸=未開のホンジュラス北岸の熱帯雨林"を指すが、この映画における(フォード演じる)主人公である鬼才エンジニアが、物語の中で幾度か、熱を利用して製氷するマシンを創作する。その奇天烈さに、へそのゴマほどでも肖(あやか)れれば…❕ と想ったのだ。

あと、もしも実際に(当システムの)乾燥ボックスにが紛れ込んだら、冷却用の20mのホースをぐるぐる振り回されるハメになり、さしもの「ジェット"コースター"・ライド」状態になるだろな^^; という揶揄にもなる……ってんで(いかにも愛称ぽくて)丁度いい名前かなと。次回連載はいよいよ、制作工程のレポートだ。では

=了=


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