すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

疲労困憊・・・ 施設不足

2011-09-06 21:24:54 | ひとりごと
 疲れた・・・。とにかく疲れた。
 ある担当様は今リハビリ入院中だ。もともとかなり認知症の進んだ方で、サービスを使いながら在宅介護していた。その頃から在宅介護に限界を感じていたご家族は、施設入所を検討されていた。
 しかし、様々な問題から家族間で話が合わず、結局そのままになっていた。そのうちに、肺炎から寝たきりとなり、胃ろう(胃に直接穴を開けて食事を流し込む形)になった。その上認知症が進んでいるので、介護抵抗などがあり、在宅復帰は益々困難となった。
 リハビリをするために入院したが、意思疎通が図れずリハビリが進まない。結局時間だけが過ぎ、退院を打診されている。病院のソーシャルワーカーと連携を図りながら、あちこち当たるが、どこも満床で待機者が数十名から100名を越す施設もある。ショートステイをつなぐ事も検討しているが、それもどこも一杯で、少ない部屋を数名で譲り合って使うしかない。その間、在宅で対応できるか疑問である。
 特養がその状態であるが、老人保健施設なら開いているかと言うと、これも待機者がいて母体の病院で入院しながら待っている人もいる。
 病院の療養型で何とか受けてくれる場合もあるが、ここも空きに関しては変わらず、しかも来年には無くなってしまう。
 病院も行く先が無いのに追い出すわけにも行かないが、置く訳にもいかない・・・。困った。
 午前中・・・このどうしようもない状態を確認するだけの空しい仕事で終わる。
 午後病院回り。入院中の担当様の様子を確認し、ご家族と今後について相談した。これも似たような話になる。また、病院で最期まで診て下さると言う人の場合でも、ご家族の付き添いや金銭的な負担が大きく、施設への入所を希望される人がいる。IVH(中心静脈栄養)、酸素、痰の吸引。胃ろうにするという話があった時、寿命が長くないと思った家族は今更可哀想だと拒否した。しかし、状態は悪いながらも落ち着いている。
 長生きして欲しい反面、このままでは尽きそう高齢の妻のほうが死んでしまうと子供たちは心配する。そして、もっと永らえたら、子供たちの負担も・・・と、懸念する。
 今の状態で特養では対応できない。老健なら・・・と、確認したが、
 「IVHは対応できなすが、酸素の支持がうちのDr.では出せません。」
 「在宅酸素の指示は出せますが、IVHは無理です。胃ろうなら・・・。」
 「痰の吸引が8回以上なら受けられますが、IVHは・・・。」
と様々な対応が違い受け入れ困難だ。
 その他、カンファレンスや急な病院主治医と家族様のカンファレンスに偶然参加できた。それは、まずまず前向きな話だったので良かったが・・・。
 とにかく、疲れた!!


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コメント (5)
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