すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

屋根の上のバイオリン弾き・・・ならぬ、屋根の上のキヨちゃん

2011-09-24 18:45:16 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんはとても身が軽い。身体が小さい事もあり、本当に山の斜面などにも上って仕事をする。父がまだ元気だった頃、雨が降ると屋根に上ってデッキブラシで屋根を洗うので、危ないとよく父に叱られたものだ。晴れた日にすればいいのだが、せっかくの雨だから、ホースを引く手間もなく、水も勿体無くないのだと言う。
 今日は午前中にリュウを連れて歩いて墓参りに行った。その間にキヨちゃんは畑仕事。戻ってから、隣町へ買い出しに行った。食料品と苗ものだ。野菜に関してはキヨちゃんに作ってもらって、収穫するまで私には何がどう植わっているものやらさっぱり分からない。ありがたい話である。
 午後、この前買った高圧洗浄機で苔落としの続きをした。どうしても気になるのが、屋根の上。瓦は構わないのだが、透明の屋根部分(ナミトタン)は、どうしても青海苔が貼った様になるので汚い。脚立などで出来るだけ近付いてしてみたが、高圧洗浄機は間近で角度がしっかり当たらないとただの強いシャワーである。
 で、屋根の上に登る事になったのだが、齢80のキヨちゃんを登らせるわけにはいかないと、私がチャレンジしたのだが、いかんせん運動オンチの上に高所恐怖症。へっぴり腰で何とかたどり着いたが、この屋根がたわんで何とも頼りない。
 「見よるほうが怖いわ!」
とキヨちゃんに笑われる。
 「なあなあなあ、この屋根壊れんの?割れんの?」
 壁に背中を預けながら引けた腰で作業をしていたが、あまりにしなるので怖かった。
 「ことうない。それは割れたりせんように出来とんじゃ。」
バキッ・・・・。へ?言ってるそばからひび割れが・・・。
 「母ちゃん・・・割れた。」
 「何やらしてもお前だけは・・・。」
 あえなく選手交代となった。
 「母ちゃんはお前の体重の半分しかないんじゃけん、心配するな。」
おいおい、幾らなんでも私も80キロ近くはないぞ。
 そして、これがその雄姿である。




 キヨちゃん、まだまだ大丈夫なようだ。問題は私だな・・・。まずダイエットから始めねば・・・。


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コメント (5)
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